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out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

晴天?。。。湯ノ丸山~烏帽子岳 #1

2023-02-23 23:11:29 | 山登り in 長野県
2023年2月20日(月)
烏帽子岳へのトレイル
 
  18~19日の週末は仕事があったので楽しみにしていた月曜日。 天気が良さそうな予報が出ている湯ノ丸山・烏帽子岳に行くことにした。 ただ、天気は良さそうだが風が強く、とても寒そう。 ビュービューの中を凍えて歩くかもしれないけど、展望は良さそう。 もう一か所行きたい所もあって、とにかく行ってみることにした。
 
 現地に近づくと高速からも湯ノ丸~烏帽子付近には雲がかかっているのが見え、むしろ黒斑山のほうが状態が良さそうだった。 悶々として道の駅雷電くるみの里で天気予報をチェックすると、なんと! 9時~12時に雪マーク! その時の時刻が7時過ぎだったので、「どうするか~?」と思ったがもう仕方ない。 たまには雪の中を歩くのも悪くないだろう。 黒斑も同じような予報になっていたので、むしろ上る標高も距離も少ない湯ノ丸山をさっと登っておしまいにしてもいいだろう、と山に向かった。
 
中分岐 (8:56)
 湯ノ丸スキー場に近づくと道路は圧接状態で轍ができている所もありちょっと怖かった。 更に駐車場がツルテカで、アイゼンなしの徒歩でトイレに向かうのが一番怖かった。 人様のレポートを拝見すると、雪は締まっているとのことなので、今回も6本爪と一応ワカンを持った。
 キャンプ場に向かって歩き、湿原脇を通り抜ける辺りのみたまに踏み抜きがあったが、また一日中ワカンを使うことはなかった。 中分岐まで来て鐘分岐に向かう。 湯ノ丸山には雲がかかっているが、そのせいか木々は真っ白! 霧氷の木々は期待していなかったので、これはうれしい! また、雲はあるものの流れが速くちょくちょく青空ものぞくので、なんとかいい感じの写真を撮りたい。
 
鐘分岐到着。( 9:10)
中分岐あたりから木々は既に白く、鐘分岐より先は更に白さが増している。
空の雲の流れは速いが風はそれ程なく、気温もさほど低くは感じない。
 
きれい、きれい!
湯ノ丸山だけで終了になりそうだから、
雪が降ってこないうちにどんどん登って、どんどん撮ろう!
 
けれど、どんどん撮っているとぜんぜん進まない。
 
かわいいものもたくさん!
 
楽しい~!!
 
今季はこのような景色を拝めないかも、と思っていたので、
本当にうれしい!
 
あちこちに足跡があり、どちらに行けばよいか迷う。
山頂に近づくにつれ雲も多めになってきた。
 
山頂の木が見えてきた。
雪に降られずに登頂できそうだ。
 
湯ノ丸山山頂と~ちゃく! ( 10:06 )
さすがにここに来たら風が一気に吹きまくり。
 
雲がなかなか切れない中、棧敷山、小棧敷山?、篭ノ登山。
 
烏帽子岳を見ると。。。
まだ雪も降らないし、山頂は寒いので烏帽子岳に向かう。
幸い下り始めると風はまたほとんどなくなった。
 
白い中でもきれいだと思った。
 
小梨平到着。 (10:41 )
あ~真っ白だなぁ。 けれど木々も見事に真っ白だ。
この鞍部も風が強かったので、少しズボズボと雪を楽しんでから、
烏帽子岳への上りにかかる。
 
すると鞍部を過ぎてちょっとなのに風がない。
なんと陽も差してきた。
「そうだ、少しは休憩しよう」とトレイル脇によけ、水分補給、おやつ休憩。
寒いとついつい怠りがちになる。
 
登り始めると雲が切れる時間がまた多くなってきた。
この斜面は霧氷が着くと本当に美しい。
奥には西・東篭ノ登山と黒斑山。 ほんの少し浅間山も。
 
こうなると歩くのが非常に楽しい。
 
小烏帽子岳への分岐、稜線に到着。 ( 11:45 )
ここまで来ると再び風が強くなる。 けれどどうやら雪にはならないようだ。
青空のうちに烏帽子岳まで行けると良いのだけど。 つづく。
 

初スノーシーズン 入笠山

2023-02-10 13:57:21 | 山登り in 長野県
2023年2月6日(月)
入笠山山頂より八ヶ岳を望む
 
 
 山を登り始めた姉に平らな所でスノーシューをやってみないかと誘ったが、寒いのも雪の中を歩くのも気が進まないという雰囲気だった。 ところが最近TVで入笠山、マナスル山荘さんのビーフシチューを見たようで、行ってみたいと。 「入笠山山頂まで登るなら行ってもいいよ。」と食べ物で釣ったが「マナスル山荘さんまで歩くのも大変なんでしょ? そこまででいい。」と言うがもちろんそれは却下。
 しかし、そこはロープウェイで山頂直下まで行けるとは言うものの、2,000m近い山の上。 通常のような大雪、強風、寒波など来ていれば、ロープウェイ山頂駅から約30分ほど歩くマナスル山荘本館さん、ビーフシチューだけも却下である。 ところが、今年は雪が少ない。 更に予定していた 2/6(月)は天気が最高に良さそう。 更に言うなら、雪が少ないうえに 2/4(土)からの週末もほぼ雪は降らず、おそらく山に登ってくる人が多いはずで、月曜日ならトレイルはしっかり踏み固められているだろう。 姉でもチェインスパイクを履けば山頂まで登ることは可能なはず。 マナスル山荘さんからは CT40分の上り、特に危険個所は無し、なのだから。 更に、私もマナスルさんのビーフシチューはいただいたことがない。 この機会に是非頂きたいものだ、と決行。
 
予報通り天気は良かったが、甲府盆地、釈迦堂PAからの南アルプスの眺めは少しもやっていた。
「本日は暖かすぎたかな。北アルプスまでは望めないか?」と少しがっかり。
 
しかし、甲府盆地を抜けると周囲の視界もクリアになった。
富士見パノラマリゾートのゴンドラは若干並んで9時過ぎに乗車。
私はゴンドラに乗るのも初めて。
 
ゴンドラ山頂駅で支度をする。姉にはチェイン、私は六本爪アイゼン。
一応スノーシューとワカン、そしてヒップソリも持参した。
素晴らしい天気なのでまずは展望テラスで写真撮影。
 
物足りない雪の量ではあるが、初心者と歩くには安心だ。
湿原を抜け、さらに林道を歩いてゆくと。
 
マナスル山荘本館、到着。 時間は 10:30ごろ。
ランチは 11:00からだが山頂に行ってから昼ご飯にする?
けれど、土、日曜日のランチ行列の写真は見ていたので、人がいないうちに並んでおこう、という事にした。
 
あじくんもあくびが出るほど暖かい。
あじくんと遊んだりトイレにいったりしているうちに、
私たちの前に二組が並び、私たちも慌てて並ぶと30分はあっという間だった。
 
美味しい名物のビーフシチューにありつけて、まずは満足!
ビーフシチューその他どれもおいしそうだったが、土、日曜日にたくさんの人が訪れると食材が無くなり、
月曜日はランチ用食事数が少なくなることが往々にしてあるらしい。
この日も私たちの分を含めビーフシチューは多分8食くらいで終了だったようだ。
唐揚げやポークソテーなども私たちが下山時には完売になっていた。
早く並んでいて良かった~。
 
お腹も満たされ、山頂に向け登り始める。
夏期はお花畑の斜面の向こうには北~南八ヶ岳のピークスが既に見え始める。
 
肉球までハッキリ。
何の足跡だろう。 あじくんかも?w
 
迂回コース、岩場コースの分岐。
もちろん迂回コースへ。 それでも急な登りはあった。
そう言えば、前週は風邪をひいて週末山に行けなかったり、
5回目のコロナワクチン接種をしたり、で久しぶりに歩いたため、私も足が重かった。
300m位しか上らない入笠山でちょうど良かった。
 
サルオガセがたなびく木。
 
雪はサラサラで雪だるまを作れないので、メタルスライム的な。
CT40分の所を1時間ほどかけてゆっくりゆっくり登り。。。
 
入笠山山頂と~ちゃく!(12:33)
絶景、絶景!!\(^o^)/
 
覆面は写真用だが、空気はさすがに冷たかった。
 
360度展望に囲まれ、どこから写真を撮ったら良いかグルグル回ってしまう。
が、まずは穂高連峰~槍ケ岳~常念岳方面。
 
御嶽山~乗鞍岳。
 
中央アルプス~御嶽山。
 
中央アルプスアップ。
 
富士山~南アルプス
 
甲斐駒ヶ岳~鋸山~間ノ岳~仙丈ケ岳
 
富士山~鳳凰~甲斐駒ヶ岳
 
小川山~金峰山~大菩薩嶺
 
根子岳~四阿山~湯ノ丸山~横手山~蓼科山
 
美ヶ原~霧ケ峰
 
北八ヶ岳~南八ヶ岳
 
硫黄岳~横岳~赤岳~権現岳
 
諏訪湖の奥に北アルプス
 
「いつまでも見ていられるね~。」と後ろ髪を引かれつつも、
1時間も山頂にいたので下山する。
 
下りも慎重に。
 
たなびくサルオガセ。
 
これはウサギだろう。
 
お花畑の斜面まで戻り、ヒップソリの出番。
 
ヒャッホ~!!
 
湿原まで戻ってきた。
 
 スノーシュー、ワカンの出番はなかったが、風もなく良い天気の中、まずは姉とマナスルさんのビーフシチューを頂くことができ、雪の上を歩き、大展望を眺めることもできて本当に良かった! 大変楽しい一日だった!!
 

Snow Season 高峯山~水ノ塔山 #2

2023-01-28 10:39:31 | 山登り in 長野県
2023年1月21日(土)
水ノ塔山から東篭ノ登山、西篭ノ登山を望む
 
極寒の中高峯山に登り、次に水ノ塔山を目指している。
 
下から見ると山頂まで案外すぐかなと思っていたが、
ピークっぽいものが見えてもするすると巻いてしまい、「あら、まだだ。」と思うこと数回。
風はほぼなくなり、登り坂でとうとう暑くなりレインウェアの下に来ていたフリースを脱いだほど。
 
ウサギさんの足跡を見たり
 
雪の積もったコケを見たりしながら歩いていると
 
おぉ~、きれい。
 
黒斑山の向こうに真っ白な浅間山のピーク!
 
レインウェアのフードを被って、ビッシリと雪のついた木々のトンネルを抜けて行く。
その先に。。。
 
山頂があった~!(12:51)
夏道の南側岩場を避け、北側に周り込んで、東篭ノ登山に進むトレイルの方から山頂に入ってきた。
 
途中ひとり、下ってきた人とすれ違ったが、山頂には私ひとり。
西に東篭ノ登山、左奥は池の平湿原を取り囲む外輪山。
 
南には中央に登ってきた高峯山。 歩いてきた道筋が良く見える。
左奥に富士山と奥秩父の山々。 右に八ヶ岳と南アルプスのピーク。
 
奥に奥秩父の山々と富士山。
手前の山並み、左の低い所が車坂峠。 そこから右の方に登って行った。
帰路は高峰温泉近くから左下に見える高峰マウンテンパーク内を通り抜け、
車道を通って車坂峠に戻る。
 
黒斑山と浅間山上辺。
 
雪がホワッと。
 
寒そうなシャクナゲ。
 
凍り付いている。
 
ワサワサと写真を撮って、岩に腰かけお昼ご飯を頂いた。
ダウンを着なくても、レインウェアの上にフリースを着ただけでちょうど良かった。
食べていると。。。
 
中央アルプスが見えていた。
 
東篭ノ登山の背後にも北アルプスのピークスが顔を出していた。
 
西篭ノ登山と湯ノ丸山の背後にも。
 
朝のスタートも遅くなったし、久しぶりの寒さ、スノーシューという事もあり、
疲れを感じたので、東篭ノ登山には行かずここで下山することにした。
 
高峰温泉を過ぎると後ろから雪上車が来たので、
申し訳ないけど止まってもらい、スキー場を通り抜けて良いのか聞いてみた。
とても親切に応対していただき、良いという事だったので安心して歩いて行った。
 
下りてゆくとスキーゲレンデを横切ってしまうのかと思っていたが、
丁度左右にゲレンデがあるような間を通ってゆく。
 
 この先緩やかではあるがビジターセンター駐車場までは上り。 「疲れちゃったな~」と思いながらかわいいチビッコスキーヤーを眺めながらゆっくりゆっくり歩いて行った。 東篭ノ登山までは到底行けなかったなと思う。 YAMAPの活動データを見ると距離 8.2km、上り 557m。 う~ん、体力ないねぇ。
 とは言え、スノーシューと良い景色を楽しみ、今シーズン初の極寒にも耐えることができたので、良かった、良かった。 また雪の中に行きたいが、何だか忙しいなぁ。 まぁ、何とか隙をついて出かけられるよう、がんばろう!w
 

Snow Season 高峯山~水ノ塔山 #1

2023-01-26 14:21:51 | 山登り in 長野県
2023年1月21日(土)
高峰山山頂から富士山、八ヶ岳を望む
 
 今シーズン、日本海側の大雪被害など聞いているが山の雪はどうなんだろう? 降っているようで降っていない? 夏のゲリラ豪雨のように降る所には大量に、なのに過去降っていたところに降らなかったり、という事があるのだろうか。 いずれにしても冬になれば雪山は楽しみたい。 考えてみれば2021年スノーシーズン以来チェインスパイクくらいしか使っていない。 スノーシュー、したいなぁ。
 1/22, 1/23辺りは10年に一度の寒波到来と聞いていたので、その前に雪のありそうな高峰高原に出かけてきた。
 
 
 できれば8時前に出発したかったが、高速道路で事故渋滞。 8:30過ぎの到着でビジターセンターの駐車場はほぼ満車。 ビジター横の駐車場にまだ余裕があったのでそちらに停めた。 こちらが満車でも高峰マウンテンパーク(旧アサマ2000)に停められるのでその点は安心だ。 トイレは高峰マウンテンパークまで行く必要がある。
 
 天気予報では、天気は良いが気温 -13℃、風が強そう。 到着すると予報通り駐車場から風が強い。 車を出ると肌を出している部分が刺すように痛い、痛い、そして極寒!(-13度ほどではなかったと思う) この寒さは本当に久しぶり。 それに備え服装、装備はきちんとできていて良かった。 スノーシューと思っていたが、他の方のレポートを読むと軽アイゼンくらいでも大丈夫な雰囲気もあった。 けれど高峯山、水ノ塔山方面に行く人は少ないようなので、トレースが無かったり、雪に埋まるのもイヤなのでスノーシュー装備、ザックにチェイン、で行くことに決めた。 なのに、勇んで歩き始めたらスノーシューを履いていない。w シーズン始めはなんかズッコケてる。
 黒斑山の方には雲がかかっている。 水ノ塔山、篭ノ登山にも雲がかかっては流れていた。 真っ白にならなければ良いなぁ、と思いつつ出発。
 
高峰高原ホテルの裏から入って行き、鳥居前に来たらいきなりこれ。(9:06)
ずっとこんなじゃラッセルで高峯山までムリ、と思ったが、奥には深いトレースが見える。
「何でここだけ?」と思うが、雪山ってこういう不思議な所がある。
この先もこういう場合があるだろうから、やはりスノーシューで良かった、と思った所。
 
鳥居以降はほぼ明瞭なトレースとリボンがあるので軽快に進む。
それでも本当にパタッとトレースが無くなる所もある。
雪は締まって歩きやすいが、アイゼンでは踏み抜く場所もあると思う。
また、今後雪が降れば一気にフッカフカになることもあるのだろう。
 
残念ながら一面の霧氷は見られないものの、ずっと続く雪のトレイル、雪のついた枝や葉を見て、
雪の上を歩く感触など懐かしく、うれしく思いながら進んでゆくのが本当に楽しい。
 
木によってはこの位白いものもあり、青空の中美しい。
景色も良く楽しく歩いてはいるのだが、時折とても強い風が吹き、歩いていてもまだ寒い。
バラクラバは持ってこなかったが、コロナ対策も含め冬用の鼻からかけられるネックウォーマーを目の下まで引き上げ、
ニット帽を目深にかぶりサングラスをしていた。
登りで息苦しくなると時折鼻を出したが、そうすると鼻がもぎ取れそうになるほど寒い。
 
車坂峠-高峯山-高峰温泉 の分岐。(9:57)
高峯山に進む。
 
少し歩いて振り返ると、黒斑山の雲が取れていた。
標高の高い所は木々が白っぽく見える。
高峯山はどうかなぁ。
 
雲はあるが、富士山も見えてきた。
 
高峯山山頂到着。(10:20)
相変わらず雲がかかっているが、標高が上がり八ヶ岳のピークも良く見える。
八ケ岳中央奥に見えるのは間ノ岳、甲斐駒ヶ岳。 右の方に仙丈ケ岳もチラリと。
 
山頂高峰神社の奥に富士山。 左に連なる山は金峰山など奥秩父の山々。
 
北アルプスは雲がかかっていたがここに来て穂高連峰~槍ケ岳が顔を出してくれた。
しばらく景色を楽しみ水分補給をして高峰温泉へ下りてゆく。
 
スキー場の横を通ってゆく。
 
正面右に見えるのが水ノ塔山。
本当は左の木に隠れている東篭ノ登山まで行ければと思っているのだが。。。
 
車坂峠からの林道まで下りて来ると風もなく日向が暖かかったので水分補給とおやつ休憩。
すると高峰温泉のカッコ良い雪上車が走ってきた。
スキー場に下りて行ったがお迎えかな。
この雪上車の道を通ってスキー場まで歩いて行けると読んだのだが本当に行っていいのかな?、と思っていた。
 
高峰温泉到着。(11:18)
このすぐ向かいが水ノ塔山登山口。
登り始めるとこちらもスキーゲレンデの脇。
 
ゲレンデトップを通り過ぎてゆくとこの景色。
右は東篭ノ登山。 左奥に池の平湿原があるのだろう。
 
上の写真より右に水ノ塔山。
トレイルはここでいったん下る。
 
登ってゆくと雪も多くなり楽しい。
 
山頂へは北側から回り込んで行くようになっていたが、左の岩場奥が山頂?
いやいや、まだだよね~。 
風がほぼなくなり、身体も随分暖かく感じるようになってきた。
山頂まであとどのくらいかな。 つづく。
 

秋から冬 甲武信ヶ岳

2022-11-05 20:39:30 | 山登り in 長野県
2022年10月31日(月)
甲武信ヶ岳山頂から望む富士山
 
 奥秩父を代表する山のひとつ甲武信ヶ岳。 山頂への直線距離は自宅からそれ程遠くはないのだが、なかなか行けないでいた。 なぜなら、アクセスしやすい西沢渓谷の登山口から山頂へは標高差 1,600m以上、急登続きと過酷そう。 歩きやすいと言われている毛木平~千曲川源流経由は毛木平駐車場へのアクセスが心配。 いずれにしても山頂へは時間がかかりそうなので、シャクナゲの時期か紅葉の時期にでも甲武信小屋に泊まって、ゆっくり周回したいと思っていた。 が、甲武信小屋はとても人気のある山小屋だとも聞いているので、まずは人が少なそうな晩秋、カラマツ黄葉の時期もしくはそれより後にでも訪ねてみようと思った。
 で、今回この時期となったのだが。。。先日の雪で登山道、小屋付近とも真っ白、とても寒そうな登山者のレポートを拝見していると「わざわざこの寒い時に行かなくても。」と尻込みしてしまった。 そうは言ってもすぐに代わりの山を計画することもできず、「そうだ。日帰りでずっと歩いている分には寒さにも耐えられるだろう。」と、麓で前泊して31日早朝に毛木平駐車場からピストンで甲武信ヶ岳山頂を目指すことにした。
 
 
 先のエントリーでも書いた通り、毛木平駐車場への下調べも済んでいたので 6:00前に無事到着。 実は 5:30前には到着したかったが、出発時フロントガラスに霜が降り20分以上出発できなかった。 冬の備えがまだ甘かった。 到着した駐車場は平日という事もあり6時ごろでこの通り。(写真に写っていない所にあと2台)
 
十文字峠と千曲川源流の分岐
6:00ごろ出発し、ナメ滝までは比較的緩やかに登ってゆく。
天気は良いが深い谷の底、西沢沿いを歩いてゆくので薄暗い。
きれいな黄葉も見られるが、陽が当たらずなかなか写真には撮りづらい。
 
沢沿いを源流に向かって歩いてゆくのは何だかウキウキする。
 
心配していた冷え込みはそれ程ひどくなく、風も無くて快調。
それでも手袋は冬用、レインウェアジャケットを羽織っていた。
 
紅い木々もあったらしい。
 
沢の流れとカラマツ黄葉。
 
標高が上がると斜面から登山道を横切る小さな水の流れが。
トレイルと同じレベルを流れる小川を見ると水の豊富さを感じる。
 
ナメ滝に到着(7:55)
 
暑い時期なら水に近寄ってみたい所だが、
滑って落ちたら命取りなので、遠くから一枚。
 
更に登る。 ようやく陽の光が届き始める。
 
ツルッと行かないように。。。
足元は雪や凍結した部分が多くなってきたので、この先辺りでチェインスパイクを装着した。
 
水量はまだ豊富。 水源まではまだかな。
 
ようやく千曲川水源地に到着。(9:36)
それ程の急登はないが、じわじわと登り、距離が長く堪える。
ただ、稜線まではもう一息。 がんばる!
 
水源地をのぞき込むと水の流れはもう見えない。
が、写真左辺りからは水が流れ出している。
それが先ほどまで見ていたような流れになるのだから、本当に不思議だ。
 
それまでより少しきつい登りを経て稜線に到着。(10:00)
右は金峰山方面。 左に行けば甲武信ヶ岳山頂だ。
 
稜線でもシラビソ?などの樹林帯。
富士山見えるかなぁ、と思いながら歩いていると。。。
 
開けた所があった。 富士山見えた!
 
山頂直下のガレ場を登る。
 
甲武信ヶ岳山頂と~ちゃく!(10:24)
 
登って来た方向(西南側)、中央には北奥千丈岳、その右に金峰山。
両山の間に見えるのは白峰三山。
 
中央に金峰山。 右には甲斐駒ヶ岳、鋸岳。
左に白峰三山。
 
金峰山よりさらに右に目を移す(西北)と八ヶ岳。
南八ヶ岳と北八ヶ岳の間には穂高連峰と槍ヶ岳。
 
南八ヶ岳
 
さらに右には北アルプスが並ぶ。
 
南には富士山。
 
北には大きく三宝山(埼玉県最高峰)、その左奥に浅間山。
 
山頂を少し甲武信小屋の方に行ってみると、手前木賊山と富士山。
 
山頂でゆっくりと景色を楽しみ、前週小布施で買った栗のどら焼きを頂いた。
大変満足。 青空の展望の良い日に来れて良かった。
 
名残惜しいが下山する。(11:50)
手前のガレ場を下り、先に見える稜線を少し歩いてから、
右の方に伸びる谷に下りてゆく。
 
帰りは西沢の流れや氷など見ながら。
 
 
 
木々が被ってなかなか抜けなかった美しいカラマツ黄葉。
下山も長く感じた。
15:25ごろ毛木平駐車場に到着したが、この時期、この時間の谷底は寂しくなる薄暗さで、
ギリギリセーフという感じだった。
 
毛木平駐車場から車のナビで自宅へ戻るルートを検索すると
佐久方面から上信越道ではなく、清里方面から中央高速を推奨したので、その通りにした。
せっかくなので夕食を清里で。。。
 
「萌木の村 ROCK」 でカレーを頂く。
 
Halloween 当日だったな。
良い一日だった。
 
 今回は甲武信小屋に泊まり、三宝山経由で周回することはできなかったが、カラマツ黄葉から雪道まで楽しめ、青空の元、展望も素晴らしかった。 また、清里や野辺山での時間も過ごすことができ、充実した、楽しい2日間となった。 機会が合えばシャクナゲの頃にまた再訪できればと思う。