阿部薫 どびん茶瓶かおる便

ドラマー、カメラマン阿部薫のBlog
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金沢に向かう新幹線

2021年06月15日 00時40分19秒 | Weblog

以前は羽田から小松に飛んでそこからバスで市内に向かっていたけど、新幹線のおかげでとっても楽に行けるようになって嬉しい。

東京駅ホームで他のメンバーと合流して、車内清掃が終わった新幹線に乗り込みました。
この日は8号車。
座席に着いて、荷物を棚に上げて駅で買ったシウマイ弁当をテーブルにセット。
隣はいつも一緒になるベースの宗さんが座りました。

東京駅出発して後ろの座席の人に、背もたれ倒しますみたいなジェスチャーをしたんだけど何やら怪訝そうな顔してる。
ゆっくり邪魔にならない程度に背もたれを倒して好物の弁当を食べ始めました。

お弁当も佳境に来て残すところ杏と梅干し。
先に杏を食べて梅干しを食べようとしたところで車掌さんが来て「乗車券拝見します」と。

最近は検札なんか無いから珍しいなと思ったら

車掌さん「あー、この座席他のお客さんの座席なんですよ。」
私「えっ?まさかの!?」

チケット見直してびっくり!8号車4番Eだ!
自分が堂々と座ったところは8番E。
完全に負け!

ふと後ろを見たら私が座っていた座席の本当のチケットの持ち主が。
私の後ろに座っていて背もたれ倒すときに怪訝そうな顔をした人だと直ぐに分かった。

私「ゴメンなさいゴメンなさい!すぐに移動しますから!」
車掌さん「お二人の座席他に確保しますからそちらに移動していただけますか。」
私、宗さん「いや、自分たちのチケットの元の席に戻りますからいいです。」
車掌さん「でもお二人でお話もしたいでしょうから、隣の車両で調整しますから。」
私「そんな事しなくても元の座席があるので大丈夫です。すみません。」
宗さん「この辺り一面の人たちは仲間なんです。だから元の所で大丈夫です。」
車掌さん「え〜〜!そうなんですか!(驚)」

なぜ驚いた?

車掌さん「では隣の車両じゃなくて、そこの3人がけのA席とC席に変更しますからゆっくりしてください。」
私「そうですか?何だかすみません。」

元々のチケットの持ち主が、本来の席に座ろうとしたので

私「ほんとゴメンなさい!ちょっと消毒しますので少しお待ちください!」

と言って、ティッシュに持ち歩いているアルコールスプレーを吹きかけてテーブルや肘掛、窓のあたりを拭いてから座ってもらいました。

何だか自分の思い込みと確認不足から始まったドタバタw
宗さんは、座席がいつも私の隣と思っていたからチケット見ずに隣に間違って座っちまったという完全なお茶目なとばっちりw

やたら親切な車掌さんと、恥ずかしがり屋さんの元々の座席のお客さん。
お客さんも私に声かけたかったんだろうけど、堂々と弁当食べだしたから言えなかったんだな。

そんなバタバタが起こる前。
我々が間違って座った席の通路挟んだ3人がけに、お父さんお母さんと小さな女の子が座ってました。
家族旅行だなと。

上野を出て暫くして、女の子がトイレに行きたいのか通路に出てきてお父さんが「こっちだよっ!」って呼んで連れて行かれお母さん一人残されてました。
私が弁当を食べている時、ふと3人がけを見たらお母さんも荷物も無くなってた。

「座席間違えたんだな」とその時私は思った。
しかしその家族は違いました。
乗る電車を間違えてしまったのです。
ホームと時間を間違えて乗ってしまったらしく、軽井沢に行きたかったのに通過してしまう「かがやき」に乗ってしまったのです。
車掌さんに言われて、大宮で本来乗る電車に乗り換えたようです。

同じ車両で、同じような時間帯でいろんな物語が繰り広げられた北陸新幹線でした。