ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

鐘崎のカズノコ

2008-12-30 21:20:55 | グルメ・料理
今年の1月1日のブログでも紹介しましたが、ここ宗像地方では「鐘崎の数の子」と誇らしげに語り継がれる「ノオサバ」という珍味があります。今年の正月を迎えるに当たって、昨年と大きく違った点は、わたしたちが住んでいる近くの百姓さん福島家と親しくなったことで、今年のお雑煮用の餅は彼のところから分けてもらいました。
さて、そのときの会話から、実は福島君が「ノオサバ」のことを全く知らないことで驚きました。彼は北九州の方で育ったので知らないのは、ある意味で理解できることでしたが、福島君の祖母も実は「ノオサバ」を食べたことがないということで、「ノオサバ」を食べる習慣の地域はかなり狭められるようです。おそらく、鐘崎港の周辺に限定された食習慣のようです。
「ノオサバ」に関する細かいことは1月1日にブログを参照していただくとして、実は今日今年開業し「むなかた道の駅」でお煮しめの材料調達に行きましたが、大変な混み具合で、欲しいものは売り切れで、いい買い物はできませんでした。それでも、「味付けノウサバ」を買ってきましたが、さすがに調理方法がうまいのか、独特の臭みはほとんどなく、なるほどこれなら、本物の「数の子」を知らない人たちには「これがカズノコ」だといっても納得がいくのではないかと思われました。もっとも、この地方で育った人が、福岡あたりで「普通のカズノコ」をみたら、驚き、「こんなの数の子」ではないと怒り出すのではないかと心配します。はっきりと「鐘崎の」という修飾語を付けて言わないと誤解のもとになります。ちなみに、「むなかた道の駅」では「普通のカズノコ」は売っていませんでした。
昨年、入手できなかった「焼き鯛」については、娘婿がわざわざ大和郡山の中央市場で買ってきてくれたので、今年の正月には食卓の中央をドカンと飾ることができます。関西の人間にとってはこれがないと、どうもお正月らしくなくてさびしい限りです。


最新の画像もっと見る