ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

甘夏のマーマレード

2010-07-20 14:10:32 | グルメ・料理
教会からの帰りに、いつも立ち寄る植木インター前の果物屋さんでは甘夏はもう売っていませんでした。ないとなるとよけい欲しくなるのが人情で、昨日、宗像の道の駅に甘夏を買いに行きました。ここでも、もう季節外れらしく、汚れた甘夏しか並んでいませんでしたが、ひょいと横を見ると、赤色がかなり強く、小ぶりの柑橘類が置かれてあり、「甘夏」といいう商品名が書かれていました。ちょっと品種が違うのかとも思いましたが、色が魅力的で、これで作ったらさぞ鮮やかな色のマーマレードができるだろうと思い買うことにしました。
1袋4個入りで120円(約1キロ)を二2袋、240円で買ってきました。
朝食後、7時半から調理にかかりました。先ず、外皮をむき、次に中袋を開いて中身を取り出し、袋を別の器に分けておきます。それから、外皮の白い部分をペティナイフで白い皮を半分ほどていねいに削り取り、計量します。中身は約1キロ、外皮は約500グラム。合計1500グラム、この量によってグラニュー糖の量が決まります。今日は約700グラム使う予定。
次に、別の器に分けた中袋の皮をよく水で洗って酸味を取り除きます。ここで酸味が残るとペクチンが巧く抽出できないとのことです。よく絞った中袋と白い皮とあわせて約5分ほど煮ます。一旦、火を止め、鍋の中からお湯だけを捨てて、もう一度新しく水をヒタヒタになるほど入れて30分ほど煮込み、それをザルで漉します。必要なのは汁の方で、皮の方はよく絞った上で捨てます。その汁を約3分の1ぐらいになるまで煮込み、その濃縮液がペクチン(凝固剤)です。
ペクチンを作りながら平行して、外皮の方の下処理をします。多めの水で約20分ほど煮込みます。お湯は黄色くなります。水を捨てて外皮をよく水洗いして、黄色い水が出ないようになったら、もう一度同じことを繰り返します。約30分ほど煮込むと外皮はやわらかくなりますから、よく水で洗って、長さ1センチ、幅2ミリ程度に細切れにします。もう一度、水に晒して、よく絞っておきます。
中身の方は、細かくほぐし、筋などを取り除き、外皮と一緒に煮込みます。中身から出て来たジュースだけで十分です。しばらく弱火で煮て、汁も十分出て来た頃、グラニュー糖を700グラムの内の半分ほど加え、コトコトと煮込みます。途中からは蓋を取り、水分を蒸発させるようにして、また焦げ付かないように注意しながら煮込みます。その内、皮と中身とが形がくずれ、水分もかなり減り、マーマレードらしくなってきたと思った段階で残りのグラニュー糖300グラムを加えます。後は焦げ付かないように、絶えずかき回しながら煮るます。しばらく煮て最後に先ほど造ったペクチンを加えて、しばらく煮たら完成です。今日はちょうど正午に、期待通りの色鮮やかなマーマレードが完成しました。調理時間は2時間半。
ガス代と手間賃は楽しかった分と差し引きゼロとして、甘夏240円、砂糖が約100円、340円で1300グラムのマーマレードなら安いでしょう。
出来上がったすぐの時のマーマレードには苦みがかなり強く残っていますが、3日ほどすると苦みもとれ、美味しくなります。今日の完成品は1380グラムほどでした。

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