ぶんやさんち

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宗像に再建中の鹿児島ザビエル教会の旧聖堂

2009-06-16 20:07:20 | ときのまにまに
        【写真1:再建途上の聖堂の外観】

6月16日(土)の午後2時から、宗像の黙想の家で鹿児島カテドラル・ザビエル教会旧聖堂の上棟式が行われた。残念ながら、わたしがこのニュースを知ったのは翌日の新聞で、「祭りのあと」であった。上棟式には鹿児島からも聖職・信徒たち約200人がバスで来訪し、工事が無事になされるように祈りを捧げたという。近所の子どもたちによる「くす玉割り」や赤間太鼓の演奏などがなされたとのこと、さぞ賑やかなことであっただろう。
というわけで、今日の夕方、黙想の家の建築現場を訪れた。

        
        【写真2:会衆席になる部分より空を見上げる】

鹿児島カテドラル・ザビエル聖堂はもともと鹿児島市内にあったが、かなり老朽化が進んでいることと、フランシスコ・ザビエルの日本渡来450年を記念して、古い聖堂を解体して新しい聖堂を建てるという企画の元に1998年3月に解体された。
西日本新聞の記事(2007年4月10日付)によると、1908年に建築された石造の旧聖堂は空襲で外壁だけを残して焼失したが、戦後まもない1949年に木造で、改築して再建された。大きさは幅13メートル、奥行き32メートル、高さ21メートル。

        
        【写真3:チャンセルから後方を見る】

当初、旧聖堂は解体後、鹿児島県内の老人ホームで規模を縮小して復元する計画だったが、頓挫。窮状を知った御受難修道会・宗像修道院(宗像市)の鈴木忠一院長(71)が「ザビエルは鹿児島から京都へ向かう途中、宗像市赤間を通った縁がある」と協力を申し出てた。それを受けて土田教授を理事長とする特定非営利活動法人(NPO法人)「文化財保存工学研究室」が敷地内に設置され、土田教授を中心として再建作業が始められ、2007年4月15日に起工式が行われた。
宗像ではほぼ原形のままで復元される予定である。
土田理事長は「(この聖堂は)天井を高くするため、はりを斜めに入れるなど斬新な設計で、このような構造の木造教会は国内にない」と、再建に意欲を示しておられる。
総工費約1億円で、完成は2011年の予定で、完成後は宗像修道会に寄附されるそうです。その後の運営については未定とのこと。
考えてみると、わたしが宗像に移住したのが2007年3月末で、ちょうどその頃起工式が行われたことになる。これも何かの因縁か。

        
        【画像:完成予定図(教会のHPより無断借用】

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