ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

ぶんやんち(8) 結婚

2008-08-02 12:43:57 | ぶんやんち
どちらが、どちらにプロポーズしたのかわからない。ホーリネス教団の習慣からいって、伝道師の方から信徒に求婚する筈がないし、信徒の方から伝道師にプロポーズするのもあり得ない。いろいろ推測すると、これは成沢牧師の配慮に満ちた陰謀であろう。これを言い出す以上、牧師にもそれなりの覚悟があったものと思われる。婦人伝道師が一般信徒と結婚するということは、伝道師をやめるということであり、それを本人に言い出すのはかなり「失礼」だし、ヒョッとすると人間関係をこじらすかも知れない。でも、成沢牧師は確信を持って、2人に結婚を勧めた。
成沢牧師から結婚を勧められて2人はどんな反応を示したのかは、もはや知ることはできない。しかし、彼らは生涯成沢牧師を牧師として尊敬していたので、結果から見て、非常に良かったのだと思う。成沢牧師にはわたしも何度かお会いしたことがあるが、飄々とした性格で、書家としても十分に通じる腕前であった。余談になるが、わたし自身の結婚に際しても、一幅の書を贈っていただいた。その書は今でも我が家の床の間に飾っている。美事な書である。
結婚に際して、新家庭のために成沢牧師は御言葉を贈っている。それが、「我と我家とは共にエホバに事えん」(ヨシュア記4:15)という言葉であった。この言葉が、新しい文屋家の家訓となり、それはわたしたち3人の兄弟のそれぞれの家庭にも受け継がれている。

最新の画像もっと見る