折にふれて

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雨晴 夜明け By空俱楽部

2022-07-30 | 若狭 越前 越中

「9」のつく日は空倶楽部の日。(遅刻しました)

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


雨晴(あまはらし)海岸の夜明け。


          雨晴海岸(富山県高岡市)2022.07.24  04:40AM     Sony α7R3   FE24-70㎜/f2.8 GM2 (70㎜  f/8,1/125sec,ISO800)    

 

この海が雨晴と呼ばれるようになったのは遠く源平盛衰の頃だという。

数々の戦功により平家を滅亡に追いやった源義経が

やがては兄頼朝と対立することになるくだりは

「鎌倉殿の13人」で記憶に新しいところ。

奥州平泉へと向かう義経は山伏の姿に身をやつし

わずかな従者とともに北陸路を落ちて行ったと伝わるが

その哀れさからか、いくつかの伝説が北陸の地名となって残されている。

雨晴もそのひとつで、一行がこの地で激しいにわか雨に見舞われ

岩陰で晴れるのを待ったという伝承が地名となったらしい。

 

その朝のこと。

前日はすっきりとしない日だったが、

深夜には晴れ間が広がるとの予報を信じ

星空目当てに雨晴へと向かった。

けれども予報ははずれ、晴れ間どころかにわか雨に会うなど、

星空どころではなかった。

それでも、わずかな期待をもって待つ。

そして、夜明け。

空のわずかな隙間から射す朝日をながめながら、

ふと、雨晴の名前の由来を思い出したのだ。

 

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