時の流れは一様ではない。
もちろん感覚の上での話であるが、特に春から初夏にかけてのこの時期にはそれを強く感じる。
春の訪れとともに草木がいっせいに芽吹き、そして次々と花が咲き始める。
自然の光景や色彩がめまぐるしく移り変わるそんな様が
「季節の流れが加速している」と感じさせるのかも知れない。
だから、油断しているとあっという間に季節が通り過ぎていってしまう。
しかし...。
4月後半の奥琵琶湖湖畔。
桜の季節などとうに過ぎ去ったはずなのに...。
Sony α99 Planar 50㎜(f/5.6,1/640sec,ISO100)
初夏を思わせる陽気の中、人知れず八重桜が咲き誇っていた。
ほとんど訪れる人もいない奥琵琶湖は季節の加速などどこ吹く風。
穏やかな風景をひとり占めして、ゆったりと流れる季節を楽しませてもらった。
なんとなくの選曲。
「ニュー・キッド・イン・タウン」 イーグルス
Eagles - New Kid In Town
1970年代の初め、カントリー色の強いバンドとしてスタートしたイーグルス。
その彼らが次第にロック色を強め、一気に世界的なスターダムに昇りつめたのは、
この曲が収められたアルバム「ホテル・カリフォルニア」によってだったと思う。
A面一曲目の鮮烈な「ホテル・カリフォルニア」に続く曲がこの「ニュー・キッド・イン・タウン」で
どこか昔のイーグルスを思い出させてくれるような、
ホッとした気分にさせてくれたことを40年以上たった今でもよく覚えている。