昨日の仕事帰り、夕刻の羽田空港。
冬晴れの空が広がっていた。
帰り支度を整えた心にジャストフィットするなんとも美しい夕空だった。
そして、こんな空を眺めていると、冬晴れの光景とともに、遠い昔に聴いた曲をふと思い出す。
♪ I Shall Be Released (The Youngbloods )
高校生の頃、ジャケットに惹かれ買ったレコードに収められていた曲。
「解き放されたい」というタイトルの美しい曲が、
受験勉強も追い込みとなったこの時期の気持ちにヒットしたのか、
毎日のように聴いていた記憶がある。
それも、なぜか北陸ではごくまれな冬晴れの夕刻の空の記憶とともに思い出されるのである。
少し後になって、この曲にはオリジナルがあって、それはボブ・ディランであること、
さらにはたくさんのアーティストによってカバーされていること、
とりわけ、ボブ・ディランの盟友、ザ・バンドのカバーが秀逸で彼らの代表曲になっていることを知った。
ボブ・ディランの、(個性というか)なげやりな、それでいて味のある歌声もいいし、
この曲をメジャーにしたザ・バンド、リチャード・マニュエルの絞りだすような歌も、もちろんいいのだけれど、
自分にとってのベスト・チューンはなんといってもヤング・ブラッズのこのバージョンである。
ボーカル、ジェシ・コリン・ヤングのファルセット、間奏のピアノとギターのソロなどなど。
だまされたと思って、ぜひぜひ通して聴いていただけたら幸いである。
「9」のつく日は空倶楽部の日
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