じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

第101回全国高校ラグビー展望

2021-12-05 08:47:30 | 高校ラグビー
本命:東福岡(福岡)
対抗:常翔学園(大阪第1)
ダークホース:桐蔭学園(神奈川)大阪桐蔭(大阪第3)御所実(奈良)
その他の有力校:東海大大阪仰星(大阪第2)京都成章(京都)流通経済大柏(千葉)國學院久我山(東京第1)
旋風期待:中部大春日丘(愛知)大分舞鶴(大分)報徳学園(兵庫)札幌山の手(南北海道)目黒学院(東京第2)尾道(広島)

※東海大大阪仰星〜桐生第一(群馬)
7人制ラグビーを制した事などが評価されてAシードに選ばれた東海大大阪仰星は派手さはないがFW強力でBKの展開も鋭い。選抜では東福岡に大敗したがその頃より確実に力をつけており、全国制覇も視野に入れるとこまできているかと思われる。Aシードのため3回戦まではノーシードとの戦いになるが組み合わせに恵まれたとは言えないかと思われる。報徳学園は大型FW、BKもしっかりした体格の選手が多い。県予選決勝ではスクラムで相手を圧倒。BKも突破力の強い選手が揃う。スタンドオフのPKの精度も高い。2月の近畿大会では大阪桐蔭に歯が立たなかったそうだが球出しの速さからの展開力とキックからの攻撃の精度が増してくれば、Aシードクラス相手にも喰らいつくことが出来るかと思われる。初戦の相手はFWの強さで選抜で善戦した茗渓学園(茨城)。1回戦屈指の好カードの1つかと思われる。勝者を3回戦で仰星が迎え撃つ事になると予想する。

※國學院久我山〜佐賀工(佐賀)
久我山がやや優位と思うもBシード2校の争いかと思われる。國學院久我山は都予選決勝では相手を圧倒。大型FWは力強くBKの展開力もなかなかのものがあるが、全国ではフォワードの頑張りでロースコアの展開に持ち込めれば、Aシードとも渡り合えるかと思われる。久々に強い久我山が復活する可能性も。佐賀工はやや小粒だがあたりの強さでは久我山に勝るとも劣らないものがあり、元旦決戦は予断を許さないかと思われる。

※常翔学園〜石見智翠館(島根)
東福岡に次ぐ優勝候補かと思われる常翔が中心も激戦ゾーン。常翔学園の超重量級のFWのスクラムはあたりも強くとにかく強烈。BK展開も例年にも増して鋭いが相手のプレッシャーの中でもそれが発揮できるかどうか、他相手のモール攻撃に対する踏ん張りとハーフ団が全国制覇の鍵かと思われ、それ次第ではBシードだが力はAシードとも言えるようになる。初戦の相手は中部大春日丘になりそう。集散の速さからの素早い球だしからの高速展開が売り。久々ノーシードでの全国となるが、FWの踏ん張り次第ではシードダウンからのゾーン突破ももあり得る。。もう一つのBシード石見智翠館は選抜で東海大大阪仰星に善戦。FW中心にロースコアに持ち込めれば、ゾーン突破もあり得る。ただ初戦の相手となりそうな大分舞鶴もFWは力強く、加えてBKの展開力もなかなかのものがあるだけに、FW戦に固執しなければ、シードダウンからのゾーン突破ももあるかと思われる。

※京都成章〜大阪桐蔭
前年準優勝校と3年前の優勝校のBシード2校の争いだが面白い存在なのが札幌山の手。大型FW 、BK も皆しっかりした体格。スクラム等強力なFW 戦を展開、BK もハーフの素早い球出しからの展開にも鋭さがあり、密集での攻防と控え選手の底上げ次第では、シード校とも真っ向から渡り合えると見る。初戦の黒沢尻北(岩手)相手にスコアメイク出来るようなら、いよいよその期待感も膨らむかと思われる。このゾーンの本命と当ブログでは目する大阪桐蔭は本年度も大型強力FW。BK展開の鋭さが3年ぶりの優勝への鍵。それ次第では力はAシードクラスとも言えるようになる。プレースキッカー中村選手のキックの精度も高い。もう一つのBシード前年準優勝の京都成章も力は大阪桐蔭と遜色ない。とにかく今季もFWが大型で強力。ひとつひとつの動きに鋭さが増せば、ゾーン突破も現実味を帯びてくる。シード2校は共に大型FWだが意外にもスクラムにやや課題も感じるため、その攻防も、対戦すれば勝敗の鍵となりそうだ。

※東福岡〜飯田(長野)
優勝候補筆頭東福岡の優位は揺るぎない。やや線が細く見える選手もいるが個々の体格、スクラム、タックルなど個々や組織のあたりの強さ、素早い球だしからのバックス展開とどれをとっても選抜王者にふさわしいものがある。予選決勝で時折見せた個々の強さがあるからこそのやや雑で強引なボールまわしが強敵相手にでなければ、ここが優勝であろう。目黒学院が個々の突破の強さでどこまで食い下がれるかかと思われる。

※御所実〜長崎北陽台(長崎)
御所実がこのゾーンの中心か。今期もしっかりした体格の選手がFW、BK問わずそろう。やや小型な感はあるがそれがかえって動きの鋭さとなり相手に脅威を与える。ハードタックラーを揃えそれが攻撃面にも表れ縦突破の鋭さにつながっている。展開力が増せばAシード相手にも渡り合えるかと思われる。もう一つのBシード校長崎北陽台は選抜で大阪桐蔭に善戦。とにかく大型FWで束になって勝負。あたりの鋭さが増せばAシードとも渡り合える。このゾーンのノーシードは青森山田(青森)に注目。留学生二人を中心にBKも含めて分厚い体格をした選手が揃う。展開スピードとあたりの強さ鋭さが増してくれば、シード校にも迫る事が出来る

※國學院栃木(栃木)〜流通経済大柏
Bシード2校に秋田工(秋田)が絡めるかが焦点。6月の関東大会決勝では國學院栃木が流通経済大柏に完封勝利したようだが双方の予選決勝見る限りでは展開力でやや流経が勝って見えた。國學院栃木としてはフォワードの頑張りでロースコアの展開に持ち込みたい。初戦の相手には東北覇者の秋田工が来そうだが対戦すれば、似たようなチーム同士でロースコアの接戦が予想される

※開志国際(新潟)〜桐蔭学園
3連覇を目指すAシードの桐蔭学園が優位。今季も皆しっかりした体格をしておりあたりが強い。予選決勝ではやや影を潜めた展開ラグビーが全国で発揮されれば、目標も現実味を帯びてくる。集散の速さからの素早い球だしからの高速展開が売りの尾道が対抗馬か。FWが勝負出来ればシードダウンの可能性も秘める

とりあえず以上です。準々決勝以降の展望は気が向けばです