じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 京都橘 近大付属 近大和歌山 阪南大学高校

2018-04-28 20:43:05 | 高校サッカー

✳守備

大阪桐蔭:縦に速く激しい攻撃が持ち味の相手が柄にもなくと言っては何ですが後方からつないできたところを逃さなかった前線の守備が光りました。2得点を上げた右MF大野選手16,右MF下野選手20、FW清藤選手11など、前線の選手がまず守備で目立てていたのが良かったです。この日はボランチに入った川原選手27も、この日は守備で目立ててました。

京都橘:前線からの激しいプレスは今年も健在ですが、ややボールに意識がこの日はいきすぎて見えました。ただ、この日の3失点の要因は、むしろ攻撃面にあったかもしれません。

近大付属:引いて守る相手の攻撃で怖いのがカウンターですが、最後まで集中切らさずほとんど危なげなく守っていました。

近大和歌山:徹底的に引いて守る戦術で怖いのが、自分達が攻め込んだ際に喰らう逆カウンターですが、幾度とあったそういう場面、最後まで集中切らさず守ることが出来てました。

阪南大学高校:3失点は一言で言えばユースチームとの力の差だと思います。後方からポゼッションでつないでくる相手に大阪での戦いのように前線からプレスをかけられずズルズルとラインを下げてしまうがひたすら繰り返される。もしそれをやってればさらに失点を重ねていたかも知れませんが、勝ちにいくのならチャレンジしても良かったかもですね。

 

✳攻撃

大阪桐蔭:3得点は攻撃よりも守備の良さがもたらした側面が大きかったかと思われます。攻撃は全体的に一人一人の球持ちが長く、それがためにミスミス得点チャンスを逃していた場面が目立ったように思います。一瞬一瞬で決断しないと、自分達で攻撃を組み立てて得点することは難しいかと思われます。

京都橘:自陣ではシンプルに蹴っ飛ばすタイプのチームがキーパーからつなぎにかかったところを逆にやられてました。後方のパスワークのつたなさがもたらした3失点に見えました。自分達のスタンスは貫くべし。ということなのかも知れませんね🎵左MF山田選手13の強さとシュートに対する決断力、意識、精度の高さが印象に残りました。

近大付属:無得点に終わった要因は、引いて守る相手を誘き寄せる動きに乏しかったこと、一人一人の球持ちが長い場面が目立ったこと。セカンドボールをあまりとれなかったこと、あたりにあったかと思われます。引いて守る相手には、サイドの選手が徐行レベルのドリブルで相手を誘き寄せるなどあってもよかったかと思われます。一人一人の球持ちが長い場面が目立ったことについてはボールを持つ選手の問題もあれば、ボールを持たない選手の動きにも問題があったように思います。ルースボールをあまりとれなかったことも、後者の問題に関連するかと思われます。後ゴール前など、競り合いに負けてる場面が目立ったことも気になりました。ボランチ大林選手6の強さなどが印象に残りました。

近大和歌山:カウンターから攻め込むこともありましたが、相手に怖さを感じさせる攻撃にはなかなか至っていませんでした。

 阪南大学高校:ディフェンスでボールを奪いにいく動きが足りなかったため攻撃機会そのものが必然的に少なくなる。そうなると少ないチャンスを確実に仕留めないとという気持ちが過度に働くのかシュートチャンスで瞬時に決断出来ず相手に瞬時に詰められてしまった場面が目立つ。こういう展開になると同校に限らずそうなってしまうものだと思いますが、こういうときこそ瞬時に決断出来る選手がいるかどうかが浮沈の別れ道になりますし、前線がこうしたことにならぬよう、強い相手を向こうに回しても、攻撃機会を増やす努力が必要ということかと思われます。

 

大阪桐蔭

この日も主力と思われる選手が揃っておらず、各選手のポジションも流動的で、まだまだ未知数な面が多く定まっていないように見えます。

 

京都橘

ここ数年に比べるとやや小粒に見えるも相手に激しくあたってくるフィジカルサッカーは今期も健在。飛躍の鍵はそのなかでいかにひとつひとつのプレーの精度を上げていくかのように見えました。

近大付属:昨年同様骨格のしっかりした選手が多かったです。この日は相手との兼ね合いで後方からつなぐ場面が目立ちましたが引いて守る相手を崩す事ができなかったことから、本来はもっと激しく仕掛けていく感じなのかもしれません。後半はそうした側面が目立ちました。この日はインターハイ予選で足元を巣食われる危険性を測るような感じになりましたが、この日の限りではその危険性も感じました。見方を変えれば、この日はそうした相手を想定した良いシミュレーションになったかもしれませんね。一方で、プレミアリーグで戦う阪南大学高校を倒してインターハイ出場へとつなげる強さも感じました。もちろん、優勝候補の一角かと思われます。

 

近大和歌山:厳しい戦いが続くプリンスリーグでようやく勝ち点を得る。守備からいかに攻撃につなげるかによっては、勝ち点3もとれる日が必ずくるかと思われます。同リーグでの戦いが、和歌山でのインターハイや選手権予選での戦いにつながると良いですね😃

 

阪南大学高校:スコアメイクされての完敗でしたが相手は大阪の高校サッカーレベルを越えたユースチームのため結果は参考にならず。各選手の体格が全体的にはここ数年ほどではなかったのは気になりましたがそれでも、優勝候補の一角であることに変わりはないかと思われます。FW和田選手6の強さ、ボランチ中村選手10のうまさが印象に残りました。



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