じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

履正社 大阪桐蔭

2018-08-27 13:30:21 | 高校サッカー

※守備

履正社:CB3水口選手を中心に非常に安定感がありました。ほとんど相手にシュートスペースを与えていませんでした。ルーズボールに対しての寄せの動きの鋭さも終始相手より勝ってました。

大阪桐蔭:2失点の要因は前線、中盤付近での守備にあったように見えました。そこでボールを収めることができず最終ラインにまでボールが渡ってしまう場面が多くみられたことが、CB赤澤選手を中心によく踏ん張ってた最終ラインもこらえきれなかった要因に見えました。最終ラインから前線、中盤の選手に対しての守備に関しての指示がうまく伝わってなかった事も考えられるかもしれません。全体的にプレスがやや甘く感じました。

 

※攻撃

履正社:ボランチ?島里選手6やボランチか右MF寺村選手7など遠目からのシュートやクロスがゴールをしっかりとらえた相手に怖さを与えるものになっていたのが印象的でした。シュートスペース出来ればすぐにシュートを打っていたシーンも結構見られ、瞬時の決断に見るべきものがありました。

大阪桐蔭:インターハイ予選の関大北陽戦同様、とにかく選手一人一人の球持ちが長かったです。瞬時に決断できない。ドリブル等で自分で何とかしてやろうという気持ちが強すぎて球持ちが長くなってしまい、相手に早々に詰められて手詰まりでボールを奪われる。がひたすら繰り返されて見えました。後、特に前線で当たり負けする場面が目立ったのも気になりました。

 

※履正社

目で見て感覚的に感じる強さ、怖さというものが感じられるまでにはまだ至ってないように感じましたが、春先と比べるとずいぶんよくなって見えました。インターハイ予選の頃までは、ディフェンスはまずまず安定しているが攻撃はどうだろう?という感じに見えてましたが、この日は攻撃でも見るべきものがあり、インターハイ予選後からチーム力を上げてきている様子がうかがえました。この日のような戦いが常時できるようなら今季も優勝候補の一角として十分存在感を発揮できそうですし、さらに高めていくことができれば、数年ぶりの冬の全国も現実味を帯びてくるかと思われます。

 

※大阪桐蔭

ほぼベストメンバーに見えた布陣での完敗は重く受け止めないといけないかもしれません。インターハイを逃すと大体、この時期くらいからチーム力が上がってきて見えるものですが、今期はこの日の試合を見る限りでは、まだそうした傾向が見られなかったように思われ、まるでインターハイに出場したチームの、この時期の試合を見ているようでした。目で見て感覚的に感じられる強さ、大きさ、ゲームが始まってからの個々の能力の高さは歴代でも屈指のものがあるように感じますが、それがなかなかチーム力に反映されない要因は、ポジショニングや組み合わせが例年以上に難しそうに見えるからかもしれません。インターハイ予選でもこの日もサイドをかなりやられていたように思います。この日は左サイド(相手の右サイド)、関大北陽戦はどちらだったか忘れましたが、いずれにしても中盤から自陣にかけてのサイドの守備の何らかのテコ入れが必要かもしれないなと思いながら見てました。攻撃面々では前線でのパワー勝負がもう少しできるようになる必要があるように感じました。9年ぶりの冬の全国出場を果たした旧チームはこの時期から明秀日立にPK負けするまでのすべての公式戦を通して2点以上奪われたのはプリンスリーグ最終節のみと驚異的な守備の安定感を見せましたが今季はまだまだ不安定。ですが感覚的に感じる強さは旧チームを凌ぐものがあるだけに、ちょっとしたきっかけで大きく覚醒する可能性、時間はまだまだ残されているかと思われます。終盤、ボランチ?のポジションに入って見えた北岡選手22の動きに迫力と鋭さがあり、今後面白い存在に見えました。