じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 阪南大高

2015-11-26 21:10:48 | 高校サッカー

※大阪桐蔭

冬の選手権予選で敗れてから1ヶ月、見ると引き続きユニフォーム姿の選手とジャージ姿の選手と。あくまで最後までプレーヤーとして過ごす3年生と、裏方としてチームを側面から支える3年生と。首脳陣が選手に選ばせたのかなと推察しながら見てました。裏方に回った?3年生の空いたポジションにこれまであまり見かけなかった選手が出てるという感じでした。この日は前半ロスタイムに先制するも後半の終盤に同点、勝ち越され逆転負け。これでプリンスリーグから地域リーグへの降格圏内に入ってしまう。次年度以降のことを考えると、プリンスリーグから地域リーグへ降格になっても大きな影響はなさそう。むしろ大阪の高校と一つでも多く手合わせできていいかも?関西一円の高校とやるプリンスリーグも大阪の高校としか試合出来ない?地域リーグもレベル的にはさして変わらなさそうといった感じもしますが、長年守り続けたプリンスリーグ関西の座を守るべく、3年生には最後の意地を見せてほしいと思います。

 

※イチオシプレーヤー

FW橘15:これまであまり見かけなかった選手。おそらく3年生。屈強な阪南大高の選手を相手に人に対する強さを見せ続け、激しくあたられても倒れず前進し続ける姿が印象に残りました。前半ラストワンプレーでの先制ゴールは泥臭くも素晴らしかったデスね。中央付近からドリブルで前進、複数の選手にあたられても足腰で踏ん張り前進し続けついにはゴールにつなげる。次年度以降の大阪桐蔭には、こうしたタイプの選手を一人でも多く育てることが必要だと感じました。この選手はもう卒業ですが、今後もサッカーを続けるのであれば、大きく飛躍する可能性を秘めていると思います。

右SB渡邊20:この選手も見かけなかった選手。2年生と推察される。サイドの選手ながらキープ力の高さが印象に残り、一人でロングゲイン出来る姿が印象的でした。新チームではボランチやったらいいかもですね。今後の課題はもちすぎないこと。キープ力の高い選手の落とし穴です。この日もキープできてロングゲイン出来たはいいが無計画だったため行き止まりで結局相手に奪われ陣地もかえされる。そんなシーンがありました。キープ力の高さという武器を失わずに球離れを良くするには、先のプレーのイメージをしっかり持ってプレーすることだと思います。そのためにはチームメイトとの連携と試合を重ねて経験を積んでいくことが必要になってきますので、成果が表れるのは新チームになってからかと思われます。

右MF藤本14:後半の序盤から出場。これまたあまり見かけなかった選手、下級生かと思われます。サイドでなかなかキレの鋭い動きを見せてました。

CB植田3:体を張ったディフェンスでチームの窮地を救う。こういうプレーが出来ていれば、今後もサッカーを続けるのであれば、活躍する可能性を秘めていると思います。

 

※阪南大高

言わずと知れた今季冬の選手権大阪代表校。この日はベストメンバーにも見えたし前半若干メンバー落としていたようにも見えました。前半ロスタイムという何とも嫌な時間帯に先制ゴールを奪われながら終盤の2ゴールで逆転勝ち。冬の選手権予選とプリンスリーグの試合との違いはあるとはいえ、大阪桐蔭が選手権予選で前半ロスタイムに失点しズルズルといってしまったことを思えば、嫌な流れの中でそれでも逆転勝ちを収めたその姿は、さすがは代表校と言えるものがありました。開幕ゲームでしかも首都圏、地元の相手を引いて完全アウエーになってしまったのは気になりますが、縦に速いトーナメント向きのサッカーをしているだけに、期待していいと思います。

 

イチオシプレーヤー

特に誰がどうというのではなく、これまでに感じていたことの繰り返しになりますが、各選手のしっかりした体格、フィジカルの強さが印象に残りました。イチオシプレーヤーがいないというのは悪いこととは限らず、こうして全体的に選手の強さが印象に残り、イチオシプレーヤーがいるよりむしろ良い印象の場合も多々あります。

 

以上です。