秋季高校野球近畿大会準々決勝での市立和歌山ー明石商業戦でのこと。0-1の7回表市立和歌山チャンスで好投のエースに代打をおくるも得点ならず。市立和歌山のこの勝負手により腰が万全でない左腕が出てきたことにより、その投手のやむなき事情からの乱調で寸でのところで、同校からセンバツがこぼれ落ちてしまうのでは?というのが現在の近畿の情勢のひとつ。この、市立和歌山の監督の采配を批判する声が多いですし、ロースコアで負けならセンバツゲットだったにもかかわらず、この采配のせいで市立和歌山からセンバツが目前でこぼれ落ちてしまいそうなことは、残念ながら否定できないと思います。ですが、この采配に、みる側とやる側の観点の違いが表れているかと思います。
みる側は秋の地区大会を、センバツ選考の重要な参考資料という目で見ますから当然、あの采配には批判的な見方も多くなります。ですが、やる側はみる側ほど、秋の地区大会をセンバツと結びつけて考えていない。言い方を変えればみる側ほどそればかりでは考えていないと近年特に感じます。要はやる側はもっと純粋に一戦一戦にこだわっており、純粋にその大会の優勝にこだわっており明治神宮を目指している。この観点で見れば、0-1の場面でチャンスで好投してたエースに代打を出した勝負手は、リスクはあれど考え方としてはアリだと言えるかと思います。だって純粋にその試合での勝利を目指していたのでしょうから。それに近畿大会がかかった和歌山大会準決勝でも同様の継投で勝ってますし、実際、某新聞社の展望でも2人の投手が紹介されてます。継投は普段からの戦い方の形だったことも十分考えられますし、この戦い方で負けたら仕方ない、むしろその戦い方をしなければ後悔するというだけのものは、甲子園を目指す学校であればどこもそういうのはあるものだと思います。たとえ2枚看板の一人が万全でなくても。
ここはむしろ、前の試合でコールド負け寸前から2度にわたり得点してコールドを逃れた智辯学園の粘りを褒めるべきでしょうね。センバツを意識してたのか、それとも純粋にそこの勝負に臨んでいたのか、どちらに重きを置いていたかその比重とかは知る由もありませんが、智辯学園の最後までくらいつく姿勢が、ほぼダメかと思われたセンバツを、徳俵からグッと引き寄せた感じになっていることは、紛れもない事実かと思います。
って、どこが選ばれるかなんてセンバツ選考当日までわかんないんですがね😄
では、また♪