じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

10月10日 阪南大高 履正社 商大堺 大阪桐蔭

2015-10-10 08:32:05 | 高校野球

投手
阪南大高
今日はエースの中河君が先発完封。投げるとき、やや体が開き気味で調子はあまり良くないのかなと思ってみてましたが、捕手のリードにも助けられてよく投げきりました。ボールそのものはよく走っており、変化球のキレもまずまずでした。
履正社
寺島が1失点完投。調子はまずまずだったと思います。安定感では相手の中河君より勝って見える内容でした。
商大堺
背番号19のスリークオーター左腕東山君が先発。全球変化球みたいな変則の軟投派でしたが、一回りだけでも大阪桐蔭打線を幻惑できたのは、腕をしっかり振って投げることができていたからだと思います。中盤登板した木戸元君のストレートには伸びがあり、気の早い話ですが夏の予選はこの投手の力も必要になってくるだろうなと思ってみてました。6回からエース神田君が延長13回まで投げ、6回の1失点のみに抑える。浪商戦の時ほどボールが走ってないようにみえましたが、基本先発で投げる投手がリリーフで出たときの難しさかなと思ってみてました。この投手もまた、捕手のリードに助けられたと思います。
大阪桐蔭
今日は背番号10の2年岩本が先発して7回途中4失点降板。ボールそのものは走っており変化球も切れており、調子そのものは悪くなかったと思います。今日は試合前遠投でフェンスめがけて一直線に思いっきり力込めてぶん投げていたのが印象に残りました。7回途中からエースの高山がマウンドへ。内野ゴロで同点に追い付かれるも、以降延長13回に味方の失策から決勝点を奪われるまで良く投げたと思います。

※野手、チーム等
阪南大高
捕手的場君背番号2のリード光りました。陰の勝利の立役者だと思います。後ファースト中川背番号3右右の好守も光りました。難しい送球など、よくさばいていたと思います。強敵履正社相手に見事に投手戦を制し、3位で近畿ゲット。3位ですから、基本的には2つ勝たないとセンバツは難しいでしょうが(他との兼ね合いもあり一概には言い切れません。)、古豪復活なると良いですね。
履正社
打てないときの術が思いのほかないですね。打てないのなら脚力使って圧力をかけていかないと点は取れません。今後の課題の一つが機動力野球の向上なのだと、今日の試合が示したと思います。課題はそれ以外にも。決め手がありそうでない。打線は好投手がくると打てない。寺島も大冠のようなちょっと元気と勢いを全面に押し出すようなのがくると、押されてしまい失点を重ねる。投打どちらか一つでも決め手を作ることができるかどうかが、一冬越えての飛躍の鍵だと思います。
商大堺
サードコーチャーが光って見えました。後、今日も捕手宋君の打者の裏をかくリードが光りましたし、それに神田投手も良く応えました。後ショートもいい動きしてました。チームとしても投打にバランスがとれてますが、それでも生命線は神田君の投球ですかね。春夏通して初の甲子園に向け最大のチャンス。ただ、今回は下位校に厄介なのが多そうで、1位校のメリットが例年ほどでもなさそうなのは気になります。
大阪桐蔭
捕手栗林は投手に合ったリードをして見える良さがあります。守備のミスで決勝点を奪われましたが、うまいがゆえのミスに見え、チームとしての守備力そのものは高いと思います。躍動感あふれる走塁をもっともっと攻撃に活かしたいですね。センバツも微妙な内から何言ってるんだと言われそうですが、大阪桐蔭はもはや語るにおいて=全国制覇基準でということになりますので、そこで見れば、高山中心としたディフェンスでそれを狙うって感じかと、ここまでみるかぎりでは思いました。さて、その微妙なセンバツですが、2位通過ですから初戦から強敵がくることも考えられます。2010年福本江村世代を思い出させる元気さが好感を持てる今季の大阪桐蔭。その元気さで、混戦模様?の秋の近畿で好成績を収め、センバツゲットなるとよいですね。

 

以上です。