旅の恥は上塗り EX

日帰りから泊まり
尚且つ
鬼有名所からウルトラマイナースポットまで
九州(主に北部)を拠点に
ダラダラ動きます。

大隅の隅から隅 ⑩「池の水全部抜く大作戦」

2019-05-18 | World Heritage

3日目です。



ここの宿の朝食バイキングが
僕のお気に入りで
いつもの如く
黒豚カレーと鶏飯で胃袋を埋め
3日目スタートです。





最初は





「仙巌園」です。

別名「磯庭園」とも。


1958年
第19代島津光久により築かれた
薩摩藩主島津家の別邸です。

昨年の「西郷どん」の
ロケ地にも使われてるので
知ってる方も多いかも。

思ってるよりも結構広いそうで
案内板には

敷地面積は約1万5千坪。
数字だとピンとこないかもなので
他に例えると
東京ドーム1個分よりも
少し広いくらいと書いてありました。

いやいやいやいや。

鹿児島は九州ですよ。
九州の人間にはヤフオクドームで
例えて貰わないと
余計ピンとこないっすよ。( ̄^ ̄)




それはいいとして
入場ゲートをくぐると
目の前に見えてくるのが





「反射炉跡」です。

大砲を鋳造するために
高温で鉄を溶かした炉の跡で
島津斉彬を中心に行われた
集成館事業の一部だそうです。

実物を見たことない彼らは
オランダの書物を参考に
どえらい苦労して造ったらしいですよ。

この「反射炉跡」も
「明治日本の産業革命遺産」の
構成資産として世界文化遺産に
登録されてます。




順路に沿って進んでると





怪しげな黄色いハンカ・・・いや
黄色いビニール袋が。

鹿児島の方はもちろん
鹿児島を何度か訪れた方なら
おわかりだと思いますが
これは「克灰(こくはい)袋」と言って
その名の通り灰を入れる袋です。

「桜島」の噴火で灰が降る鹿児島。

家の周りや道路にたまった灰を
市民が「克灰袋」に入れて
市の指定した「降灰ステーション」に
出すそうです。

その「降灰ステーション」
市内にはなんと約6500箇所も
あるそうですよ。(゚д゚)

雪国の朝は雪かきで始まるのと同様
鹿児島の朝は灰を集めることから
始まるそうです。

火山があるって
こう言うことなんですね。(´△`)



因みにこの「克灰袋」
40年ほど前から始まったようで
名前の由来は
降灰を克服しよう!ってとこから
きてるそうです。







「仙巌園」の正門です。

この先はすぐ国道と線路があり
更に錦江湾が広がります。






赤が印象的な「錫門」です。

江戸時代には正門として
使われてたそうで
当主と世継ぎだけが通ることを
許されたそうです。
なんででしょう?( ̄▽ ̄)






「御殿前庭」です。

吉之助と殿様が相撲とった庭ですね。
確か吉之助が勝ったんですよね。
のび太がジャイアンに勝った的な。

工事中なのか重機がありました。
うーん残念。



奥の方へ行くと
チャイチーな池がありましたが





掃除をするためか
水が殆ど抜かれてました。






「仙巌園」の隣には





「尚古集成館」と言う
島津家の歴史や近代化事業を
紹介する博物館があります。

この建物は1865年に金属加工や艦船
蒸気機関の修理などを行う
工場として竣工され
現存する最古の洋式工場建築物であり
ここも「反射炉跡」と同様の
世界文化遺産登録をされています。


因みに





目の前に別館もあります。




ここから
5分ほど歩いたところにも
「集成館事業の工場群跡」があります。





「旧鹿児島紡績所技師館」と





「鹿児島紡績所跡」です。

イギリスから輸入した蒸気機関と
紡績機械を使って大量生産する
日本における産業革命の起点とも言える
工場施設だったそうです。





「仙巌園」一帯を
ひと通りまわりましたが

「お疲れでしょう?
ひと休みしませんか?」

的な感じで絶妙な場所に
「スターバックスコーヒー」か
あるんですが
そこがなかなか





シャレオツなんですよ。


「鹿児島仙巌園店」です。

正確には
「仙巌園」に隣接する有形文化財
「旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」を
リノベーションしてのオープンだそうです。

日本のスターバックスコーヒーでは
有形文化財への出店は
「神戸北野異人館店」
「青森弘前公園店」に続く
3店舗目で九州では初だそうな。

ヒーコーは苦手なんですが
そこまで言われては
入らんわけにはいかんでしょーが!


中に入って
とりあえず注文です。

2階も使っていいらしく
ならばと





お2階へ。





シャレオツ空間です。(^-^)

右に見える
コミュニティテーブルは
鹿児島産の杉を使ってるらしく
ど真ん中にどーーーんと
置いてあります。





「ストロベリーなんちゃらフラペチーノ」

激推しメニューでした。

もはやヒーコーかどうかも
わからん名前でしたが
意外と美味しかったです。


有形文化財から観る「桜島」も
またサイコーですな。































.

大隅の隅から隅 ⑧「けっこう毛だらけ」

2019-05-16 | World Heritage

神的飲食店「みなと食堂」を出て
いたも噴火でお馴染みの
「桜島」へ向かいます。

しかしちょっと
雲行きが怪しくなってきました。




走ること約1時間。





「湯平展望所」駐車場到着。





展望台に向かう階段も灰だらけです。





本日も小噴火中。

天気のせいか
この日の桜島はだいぶ
ご機嫌ななめのようです。

その証拠に
着いて5分もしない内に
口の中がジャリジャリしてきました。





展望台から観た鹿児島市内です。

どよよーんとしてますね。



今からフェリーターミナルへ。





フェリーに乗って約15分です。





鹿児島市内側から観た「桜島」
そう言えば
一昨年来た時はこんなもんじゃ
なかったなぁ。

「桜島」に上陸した途端に
えげつな級の大雨降り出して
展望台に行けなかったし。

「溶岩展望所」と「埋没鳥居」を
ドライブスルーするのが
やっとだったです。


今回はこれで
よしとしなければ。(´∀`)





鹿児島市上陸。

フェリーターミナルから
クルマで約30分。

「下田町」と言うところへ。

やはりパラパラと雨降ってきました。


クルマをとめて少し歩きます。

「稲荷川」沿いを進みますが
キレイな川ですね





そして奥に見えるのが





「関吉の疎水溝」です。

2015年に世界文化遺産に登録された
「明治日本の産業革命遺産」の
構成資産です。





ここからは立入禁止です。


そう言いながら右側が少し空いて
通れるようになってます。

この看板はフリなのか?( ̄▽ ̄)

もちろん入りませんけど。





説明書きによると

この水路は対岸の前方にある
「水天碑」の記銘などから
1691年から農業用水路として
存在してたようで
その後に藩主島津斉彬は
1852年に流路を一部変更し
「集成館(現在の仙巌園付近)」の
高炉などの動力だった水車へ
水を引いたそうです。

この取水口跡一帯が
「関吉の疎水溝」と呼ばれ
「集成館」の産業システムの
一部を担ってることから
世界文化遺産に登録されたそうです。





既にお気付きの方も
いらっしゃると思いますが
見ての通り雨降りの際は
お足元にお気をつけあそばせ。


因みに
疎水溝の入り口に





案内所がありました。

案内所と言っても
見ての通りプレハブ小屋です。





中は3畳ほどで
パンフレット等の資料が
置いてありました。







下田町から西へ約5Km走り
吉野町の「寺山公園」へ。

「関吉の疎水溝」同様の
世界文化遺産である
「寺山炭窯跡」を訪ねます。



公園の駐車場から





660mらしいですが
いやいやもっとあったぞ。(´△`)





遊歩道をひたすら歩きます。

道はさほど悪くありませんが
アップダウンが少し・・・。(´Д`;)


半分くらい進んだところに





「水源地」がありました。

1933年に建設された
水道施設の跡です。

「南州翁開墾地」の湧水は
昭和初期の人口増加に伴って
水道に供給され水不足に苦慮してた
人々の生活を支えたそうです。


その
「南州翁開墾地遺跡碑」が
「水源地」のすぐ横の





あの上にあります。(´Д`;)

今行くか後で行くか迷いました。
もちろん行かないと言う
選択肢はありませんが
よくよく考えると
後からだと階段上る気力が
ないのではないかと思い今から上ります。





「南州翁」とは「西郷どん」のことです。

その「西郷どん」が1875年に
開墾社を作った場所だそうです。

昼間は原野を開墾して
米やサツマイモ等を栽培し
夜は学問修養に励むなど
農業を通じた青年の教育に
力を注いだそうですよ。

まったく
上るのもシンドけりゃ
下りるのもシンドい。(T_T)


ここまで来た同じ距離くらい
進んだでしょうか。





見えてきました。
体感的には1kmはありましたね。





「寺山炭窯跡」です。

1858年島津斉彬の指示で
築造された炭窯です。

集成館事業では鉄やガラス等の生産に
強い火力が必要だったそうで
付近にはこんな炭窯が3基築かれ
石炭を産しない薩摩藩は
燃料に木炭を使ってたようです。

ここ寺山には
シイノキやカシノキなど
原料になる堅い雑木が
生い茂ってたので島津斉彬は
大量生産した木炭を
集成館に運ばせたそうです。

その木炭は高温を発する上質なもので
「白炭」と呼ばれてたらしいです。

現在はこの1基しか
残ってないそうです。


なんだか
マニア向けになってきたような・・・。





ここにも





小屋がありました。
造りも疎水溝のと同じでした。










あっ
そろそろ3時か。

オヤツの時間やな。。。





























.

長崎は今日は晴れだった ⑦「マジ出島」

2017-02-08 | World Heritage

仕事の日はともかく
休みや旅の日でも同じような時間に
目が覚めてしまった次の日の朝。






ロビー横の朝食会場にて





朝ごはんです。

朝からたらふく食べて
糖分でアタマを回します。





では2日目出発!







長崎駅前の信号です。

忙しそうな信号やなぁ。

天気がすこぶるイイです。
大概は長崎に来た時は
歌にもある通り雨が多いんですが
いやぁ~イイ天気。( ̄▽ ̄)






「長崎港」です。

「港の散歩道」を歩いとります。


その散歩道に





「大波止の鉄玉」と言う物があります。

大昔から長崎名物のひとつとして
有名なこの鉄玉は
江戸時代ころからの謎らしく
当時こんなに大きな鉄の玉や
砲台はなかったようです。

大砲の玉じゃないんじゃないか的な
説も出てるようです。









「出島ワーフ」を通り
その先にある





「水辺の森公園」に来ました。

右手には「ヴィーナスウィング」
左手には「鍋冠山公園展望台」が
見えますね。

ここに来た理由は
向こう岸にある





アレを観るためです。

船と船の間に見えるアレです。





「ジャイアント
カンチレバークレーン」です。


「ジャイアント」と聞くと
みんなそうだと思いますが
人間山脈「アンドレ・ザ・
ジャイアント(2m23cm)」を
思い出しますよね。


このクレーンも
「小菅修船場跡」同様
世界遺産に登録されてます。

しかし非公開施設なので
中に入って観ることが出来ません。

なので
ここから観るのが
ベストなんじゃないかと思い
来てみたんですが、さすがオレ!

天気がイイのも手伝って
サイコーの眺めです。

明治42年に建設された
電動クレーンで
100年以上経った今でも
現役で稼働してる巨人です。

カッチョイイ!








「水辺の森公園」から
5分も歩けば





「出島」があります。

鎖国時代の約200年間、日本で唯一
西洋に開かれてた貿易の窓口
「出島和蘭商館跡」
国指定の史跡です!





こんなの。



中には





倉庫や





カピタン部屋に





コインロッカーまで。


更に





「砂糖蔵」と呼ばれる「一番蔵」


次の「二番蔵」ともなると





入口が自動ドアに。


「三番蔵」には





僕の好きな砂糖の袋がたくさん。

奈良時代に砂糖が
日本に渡ってきた当時は
すごい貴重なもので
薬として使われてたそうです。

日本で全国的に広まったのは
ポルトガルとの貿易で
九州の小倉→長崎間の「長崎街道」が
「シュガーロード」と呼ばれるきっかけに
なったとかならないとか笑

だから「長崎街道」には
菓子舗や甘味処が
たくさんあるんですね。








「乙名部屋」だそうです。

「おとなべや」と読みます。

字面だけ見ると
なんとも思いませんが
声に出すと
なんかドキドキします。( ̄−ω− ̄)

因みに





これが「乙名部屋」ですが
「乙名」と言う役割の人の
事務所みたいなもんですかね。






これ陶製の門柱だそうです。

ここから入ると





ミニマジ出島です。

「出島」のおかげで
今現在において甘いものが
たくさん食べられると
思っていいんですよね?


























.

長崎は今日は晴れだった ⑤「節分うらみます」

2017-02-06 | World Heritage

「亜熱帯植物園」から北上し
長崎市内へ。



「女神大橋」をくぐって直ぐ







「小菅修船場跡」に着きました。


日本最古の蒸気機関を動力とした
曳き揚げ装置を整備した
洋式スリップドックが
「小菅修船場跡」です。

船をボイラー型蒸気機関の力で
曳き揚げるために設置された
レール状の船を載せる台が
そろばんぽく見えたために
「ソロバンドック」とも
呼ばれてるようです。
現在はその船を載せる台は
現存しないとか。

2015年に世界遺産に登録されました。









さてこれから





先ほどくぐってきた
「女神大橋」を渡ります。


ダッシュボードにカメラを固定して





こんな感じです。

通称「ヴィーナスウィング」
カッチョイイ名前ですよね。




「女神大橋」を渡り「稲佐山」方面へ。




山の麓にある
ロープウェイ乗り場の横にある





「淵神社」にやってきました。


同じ敷地内に





「稲佐山」に登る
ロープウェイ乗り場はあります。






先ずは参拝。




「淵神社」から
ちょっと登ったところに





「十二支神社」があるんですが
6つの小さい社に2つずつ
干支が祀ってあります。





こんな感じで。

順番に並んでるのかと思いきや
そうではなく
十二支を時計回りにならべた時に
対角線上にある干支を
ひと組として祀ってあるようです。

なんでも
向かい干支やら裏干支って言葉が
あるみたいですよ。

ヘアカラーで言うと
補色の法則みたいなヤツかな。




さぁ!
そろそろ下におりて
御朱印を貰い受けに参りましょう!


社務所に向かうと








チャラリー!
鼻から牛乳ーーーー! (T_T)




なんと言うことでしょう!



「節分」おそるべし。




因みにですが
これも「淵神社」の敷地内で
この社務所の真横にある「宝珠幼稚園」は
長崎出身の某有名人
「チィ兄ちゃん」が幼少のころに
通ってた幼稚園らしいです。








仕方ないので気晴らしに
これから「稲佐山」に登ります。



明るいうちに行くのも
久々やなぁ。





「世界三大夜景」の「稲佐山」

夜景ではない「稲佐山」も
いいもんです。

























.

長崎は今日は晴れだった ④「バトルシップ」

2017-02-05 | World Heritage

昼ごはんも終わり
これから1時間半ほどかけて
次の目的地に行くんですが
その前にちょっと
気になる学校がありまして。




「長崎市立片淵中学校」ですが





城のような佇まいをしております。




まぁ
ただそれだけなんですけど……








「野母崎」に向かいます。

長崎市内より南にある
先細の街です。




海沿いを走るんですが
この日はチョー風が強い!





「長崎サンセットロード」を
真っ昼間に走りながら
途中クルマを降りて
外に出ましたが
飛ばされそうです。





「野母崎の夫婦岩」です。


正式には
「野母変はんれい岩複合岩体」と
書いてありました。

看板の説明書きを読むと
「地質学的には玄武岩質のマグマが
地下深部で徐々に冷えてできた
輝石や斜長石を成分とする
『はんれい岩』が造山作用等に伴う
高圧により変成を受け
地殻変動によって地表に
露出したものである

この地域の『変はんれい岩』の
放射年代を測定した結果
約4億8000万年と言う
非常に古い生成年代を示した」






誰か僕にでも解るように
説明してください!(T_T)






更に3kmほど進んだところに





「すいせんの里公園」があります。

すいせんがキレイに咲いてます。

ちょっとだけ時期が早かった
みたいですが
毎年「のもざき水仙まつり」が
開催されるみたいです。

なんか「ヤマザキパン祭り」
みたいですが
時期が合うとスゴくいい香りが
するらしいですよ。



ここからが
とある島がキレイに観えるんです。

それが





「端島」です。


しかし波がすごい。


一般的に「軍艦島」と
呼ばれてる島です。

随分前に船の上から
遠目に観たことはあるんですが
こんな感じで観るのは初めてです。

遠目には変わりないですが……

こうやって観ると
すごく異様な光景です。

いつかは島に上陸したい!





更に南下して
長崎半島の先っちょ。





「樺島灯台公園」です。


結構な細いクネクネ道でした。


駐車場から歩いて1、2分で





灯台が見えてきます。


途中の







寂しすぎる資料館を流しながら





展望台へ。


目の前は
ただただ海だけですが
ウルトラ級の爽快感です!





天気も良くなってきたし
気持ちいーなー。( ̄▽ ̄)




さてさて引き返します。

帰路で言うと





「樺島大橋」のチョイ手前に





「オオウナギ生息地」発見!


こう言うの結構興味あるので
クルマとめて行ってみます。

歩きで3分。





ありました。

そう言えば指宿にも
オオウナギ居ましたよね。
確か日本一のオオウナギとか。

日本一が何匹も居ましたけど笑





ここには2匹居ます。






2匹とも恥ずかしがりのようです。


どうやら
国が天然記念物に指定してるみたいで
ウナギと言うより
この生息地が天然記念物のようですね。








ん?










行こうかどうしょうか
迷った挙句





行ってしまった。(´- ̯-`)






「樺島」に行く時は
半島の西側を通ってきたんですが
帰りは東側を通ります。




10分くらい走ったところに

「サザンパーク野母崎」とか言う
亜熱帯植物園があります。

そろそろ陽も傾いてきて
時間もあまりなかったんですが
なんとなく
足が向いてしまいました。





大人ひとり300円。

えらい安いな。


でも





売店レストランまでは
無料みたいです。

とりあえず
そこまで行ってみます。





結構な長い下り坂。
こりゃ帰りがツラそう。


下ーの方に





俵型のドームがありますね。
しかもすんごい下。笑






売店レストラン的な
建物が見えてきました。


この中までは無料です。





中に入って土産物を物色。





よし!


帰ろう!





ここはまた次の機会に
時間掛けてまわるとして
暗くなる前に市内に戻ろう。


























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