東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

小伝馬町牢屋敷展示館

2018-08-27 | 散歩
  いやいや名前は仰々しいけど
  ほんのささやかな模型とかがぽつんと、、、。
  ま、いいっしょ。初めて見たしこんなのあること知らなかった。
  断片的に想像するしかなかった牢屋敷の全貌が白日の下に。!?


  

     時代劇でお馴染みの「伝馬町牢屋敷」は現在の中央区日本橋小伝馬町にありました。
     面積は2,618坪(8,637平方メートル)、
     周囲に土手を築いて堀を巡らし、土塀に囲まれていました。




  

     "留置場"はそれぞれの身分によって区分けされている、
     そしてそれぞれの牢には「牢名主」がいて牢内の秩序を保っていた。




  

     屋敷の中に取り調べをする穿鑿(せんさく)所や拷問蔵がある。




  

     牢屋敷の獄舎は身分によって区分けされています。
     大牢と二間牢は庶民、揚屋(あがりや)はお目見以下の幕臣、大名の陪臣、僧侶、医師。
     牢屋敷は現在でいえば未決囚の収容所で一時的に留置しておくためのものでした。




  

     もちろん「女牢」にも牢名主はいた、
     女囚の私刑は男より陰惨とか、それらも見張っていた。
     「遠島部屋」。
     年に二回くらい海が静かなころ島送りの船が出る、
     その船が出るまでの間「遠島」の罪人はここに留置される。




  

     そして、この場所も。
     土壇場。
     首切りの刑を行うために築いた土の壇、前に穴を掘る。
     そこから派生した言葉、
     決断をせまられる、最後の場面。進退きわまった状態。
     「土壇場で話がひっくりかえる」、「土壇場に立たされる」、、、
     どっちにしろあまりいい場所ではない。




  

     牢屋敷内見取り図。
     屋敷内には「牢奉行・石出帯刀」の住居、「牢屋同心」たちの長屋もあった、
     役人と囚人が同居していたわけです。




          

          伝馬町牢屋敷に収監された有名人。
          政治犯のほかにも殺人、窃盗、放火などの罪で収監されていた人たちも。
          みなさんお馴染みですね、ここに載っている人たちは南千住の小塚原回向院にお墓がありますが
          八百屋お七は本郷吉祥寺の比翼塚に、源内さんはこれも南千住にお墓が。
          鼠小僧は上の皆さんと一緒に小塚原回向院に。
          一応私は全部お詣りしております。




  

     外に出てみるとこの建物の壁際、時の鐘の足元に
     発掘された石垣が出土したそのままの状態で移築復元されていました。
     そこから推測すると、「牢屋敷は高さ2.4mもの高い塀で囲まれていたと思われます」。




  

     そしてこの建物の入り口にも石垣が復元されていました。

     ここは地下鉄の駅を降りてすぐ、会社へ行く前によく寄っていた。
     元々は小学校だったけど取り壊された後は福祉施設に、
     銭湯などが設置されていてまさかこんな展示があるとは知らなかった。

     この「十思スクエア」は東京都の歴史的建造物に指定されています。
     表現主義の建築様式とかで、カーブが美しい入り口、
     アーチ窓、半円形の柱などが見どころです。
     暑くて散歩どころではないと苦し紛れに寄った場所、
     思いがけずに目とアタマの保養が出来ました。

          data: 撮影8月22日 中央区・十思公園/十思スクウェア別館
          

コメント (2)
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