ラグタイム・タンピー

　晩年は絵本も描くようになった。画像はジョーゼフィン・ベーカーの少女時代をモデルにした絵本「ラグタイム・タンピー」。貧しい中でダンサーになることを夢みる黒人少女タンピーの物語。

　少年時代、親に内緒で黒人とジャズを共演し彼等と心を通じ合ったフュークスは人種差別を嫌い黒人を暖かい目を透して描いている。

　

ゴルフトーナメント

　フュークスの実力が認められるようになったのはスポーツのイラストからと言う。画像はゴルフの試合を描いたもの。プレイヤーのアップだけでなく、観客や高い樹木、狭いフェアウェイなど試合の雰囲気が伝わってくる。注目するのは左画の左上の木の葉を透かして見える太陽。本当に輝いているように見える。この効果は塗った絵の具をテレピン油でふき取って得られるものだそうだ。

　ゴルフだけでなく野球、アメリカンフットボール、アイスホッケーなども選手だけでなく臨場感を効果的に描いたものが多い。

ＪＦＫ

　画像右は代表作のケネディ大統領。没後２５年を記念して描かれた。大統領の心の内側まで表現していると言われている。

　有名になってからは政治家、俳優からの依頼が多くなりエリザベス女王の肖像画も展示されている。

　画像左はフュークスの顔写真。

バーニー・フュークス展

　ヒルサイド・フォーラムで開催中のこの展覧会をみる。Bernie Fuchs はノーマン・ロックウェルの再来と言われる米国のイラストレーター。子供の頃からトランペットが巧くジャズトランペッターを志したが機械事故により右手の指３本を失い画家を目指すようになった。自動車の宣伝用のイラストでメジャーになった。

　画像は展覧会を見終えてギャラリーの出口にあるカフェでビールを飲みながら展示室を撮ったもの。

　

蔦屋書店

　天気も回復して快い。代官山まで渋谷から散歩を楽しむ。少し汗ばむ陽気。画像は蔦屋書店。新しい形態と豊富な品揃えが魅力。