それにしても、ミサ曲ロ短調は凄い曲である。とてつもない可能性を秘めている。BJCの鈴木雅明さんは春秋社の出版ガイド「春秋創刊500号記念特別号、私の一冊」の中で小林義武著「バッハ 伝承の謎を追う」を推してこう述べている。『...。 特筆すべきはバッハの最晩年、1748年8月1日から26日の間に筆跡が危機的な状況になったことをつきとめ、《フーガの技法》ではなく、ほかならぬ《ロ短調ミサ曲》こそがバッハの白鳥の歌であったことを証明されたことだ。それによって、私たちの《ロ短調ミサ曲》への思いは格段に深まり、作品の理解や演奏方法についての限りない示唆が与えられたので、私たちバッハ・コラギウム・ジャパンでは、昨年ついにCD録音することができたのである。...。』
昨年10月のBCJと今回のBENのライヴを合わせて聴いて、この文章の意味の深さを理解できた。
写真は「春秋」の記事と「バッハ伝承の謎を追う」。ミサ曲ロ短調については07年10月の記事も御参照ください。
昨年10月のBCJと今回のBENのライヴを合わせて聴いて、この文章の意味の深さを理解できた。
写真は「春秋」の記事と「バッハ伝承の謎を追う」。ミサ曲ロ短調については07年10月の記事も御参照ください。