私がこの映画を初めて観たのは中学2年生の時だった。まだ半分子供のときなので理解できないことの方が多かったが、この映画のもつ都会的なセンスのあるユーモアに魅了された。その例のひとつとして冒頭のシーンがあげられる。
ニューヨークの朝未明、ティファニー宝石店のまえに一台のタクシーが停まり黒いイブニングドレスをまとったヘップバーンが降り立つ。ショウウィンドウを見ながら、彼女は手に持った紙袋から菓子パンをとりだし、ガブリと一噛みしたその瞬間、スクリーンに "Breakfast at Tiffany'sのタイトルが現れる。こうして、観客はこの不可解なタイトルの意味を知ると同時にその洒落たユーモアにうちのめされる。
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