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古都探索日記

奈良や京都の散策日記

ファントム・スレッド

2018-06-03 13:20:49 | 映画
 6月2日、家内と伏見ミリオン座にてこの映画を観る。監督:ポール・トーマス・アンダーソン。

 1950年代のロンドンが舞台。貴族や王族から注文を受けるドレス・デザイナーとモデルのただならぬ関係がテーマ。主人公のデザイナーが郊外のレストランのウエイトレスをモデルにスカウトして工房兼自宅に住まわせ、仕事では大きな成果を得る。しかし、神経質で物音に敏感な主人公が何よりも大切にしている静かな生活のリズムとペースがこの同居によって乱されてあらぬ方向に物語は進んで行く。

 マイ・フェア・レディに似ているがマイ・フェア・レディがコメディであるのに対しファントム・スレッドはミステリーである。Phantom thread とは目に見えない幻の糸の意味。

 登場するドレスもなかなかのものだが、この映画で引退する主役のダニエル・デイ=ルイスの蝶ネクタイ姿が格好良く印象深かった。またピアノを中心にした演奏によるクラシックやスタンダードナンバーの音楽も効果的だった。

 画像はパンフレットの一部とチラシ(右)
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プラハのモーツアルト 誘惑のマスカレード

2017-12-12 14:02:32 | 映画
 12月10日、家内とこの映画を観る。

 監督:ジョン・スティーブンソン 主演:アナイリン・バーナード 英国映画 画像をクリックしてください。プログラムの表紙にある主演のバーナードの横顔がモ-ツアルトの肖像画にそっくり。よく見つけたと思う。

 物語:初演のウィーンでは不評に終わった「フィガロの結婚」であるがプラハでは熱狂的に支持される。これに気をよくしたモーツアルトはプラハに滞在してフィガロの上演の指揮しながら自作のドン・ジョバンニの作曲に取り掛かる。この間に起きるエピソードがテーマ。フィガロやドン・ジョバンニのキャラクターや設定が巧みに取り入られている。アマデウス(1994)では軽薄そのものに描かれたモーツアルトの人格が間逆になっているのが興味深い。

 原題は Intelude in Prague (プラハでの間奏曲) フィガロとドン・ジョバンニの繋がりという意味か? モーツアルト作品がたくさん演奏されるがフィガロのケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」が重要な役目を果たす。またエンディングロールに流れる「主をほめたたえよ」K339 が強く印象に残った。モーツアルトファン必見の優秀作品である。下の各々をクリックしてください。

 恋とはどんなものかしら を聴く。

 主をほめたたえよ を聴く。
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スローターハウス5

2017-07-01 16:28:29 | 映画
 6月30日、深夜NHKBSプレミアムで「スーローターハウス5」が放映され、眠さをこらえて鑑賞。題名は第5場の意味。1972年製作。

 原作はカート・ヴォカット。第二次大戦中ドイツ軍の捕虜となりドレスデンの大空襲に巻き込まれた悲惨な過去、戦後のアメリカの豊かな生活を満喫する現在、思いもよらない未来を主人公が行ったり来たりするちょっと難解なSF映画。

 監督:ジョージ・ロイ・ヒル、主人公:マイケル・サックス。音楽はなんとグレン・グールド! 画像をクリックしてください。冒頭のタイトルロールの一部です。Musik GLENN GOULD の文字が見えます。

 使われているバッハ作品はグールド自身の演奏によるがピアノ(チェンバロ)協奏曲5番の第二楽章、同3番の第三楽章、ゴールドベルグ変奏曲から第18、25変奏にブランデンブルグ協奏曲第4番の第三楽章が加わる。

 残酷な場面が多かったがロイ・ヒル監督独特のユーモアに満ちた場面も多く魅力的な作品と思う。終了したのは午前2時であったが興奮したのか朝まで一睡もできなかった。

 ブランデンブルグ協奏曲の第三楽章プレストを聴く。左をクリックしてください。
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カフェ・ソサエティ

2017-05-07 15:46:32 | 映画
 5月5日、TOHOシネマナゴヤベイにて家内とこの映画を観る。監督:ウディ・アレン 原題:Cafe Sosiety

 カフェ・ソサエティとは恐慌から立ち直った30年代に起こった新しい社交界のこと。ハリウッドとニュー・ヨークを舞台にしたNY育ちの真面目で小心な青年のサクセス&ラブコメディ。

 アレンらしい一ひねりしたストーリーが展開される。せりふとナレーションがうるさいほどだがバックに流れるジャズのスタンダードナンバーが心地よい。その場面に合う選曲にもアレンの音楽への深い造詣がしのばれる。

 全部はとても紹介できないが下の二曲も効果的に使われている。それぞれをクリックしてください

 I only have eyes for you 
 My romance

 画像はパンフレットの主演者の紹介ページ。大人の味の映画である。
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エゴン・シーレ 死と乙女

2017-02-18 18:47:00 | 映画
 2月18日、名演小劇場で家内とこの映画を観る。第一次世界大戦末期のウィーンが舞台。天才画家エゴン・シーレと彼をとりまく女性達との破滅的は人生がテーマ。特に実妹ゲルティとモデルのヴァリとの関係に重点が置かれる。シーレを援助したクリムトや分離派美術館も登場する。
 
 画像はパンフレットの表紙(左)とチラシ。チラシの上部は代表作の「死と乙女」、表紙はヴァリとのその場面。
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