試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-124[カノ1F] 前面窓支持色変更試行,現行LOTライト基板更新,車両番号標記周囲清掃施工 ※'旧製品

2018-10-02 22:11:30 | 国鉄/JR101系
疑念。

第二次前面窓支持色変更試作車に起用するKATO製国鉄101系クモハ100-124(カノ1F:Mc178)を入場させた。
クモハ101-178(カノ1F:旧製品)では車両番号標記誤転写修正が伴ったがクモハ100-124(旧製品)は問題無いと思われた。
よって基本工程は前面窓支持色変更試行と現行LOTライト基板更新の2項目に削減されている。


国鉄101系クモハ100-124(カノ1F)。
※旧製品。

クモハ100-172(元ツヌ113F:Mc185←クモハ100-108:ツヌ118F)を再改番したクモハ100-124は車両番号標記周囲が薄汚れていた。
各々1-3位側:節約式改番,2-4位側:全桁改番だがペイントリムーバーによる塗装被膜変質のせいか転写糊除去が甘かったらしい。
幸いHゴム支持色変更には前面窓セル撤去が必要で車体単体へ達した後に出来る限りの清掃を行う作戦とした。
ただ種車を物語る[クモハ100-108]標記跡はクモハ101-172時代から何も修正されておらず転写力に劣る可能性が高かった。
そこで[クモハ100-124]標記が崩れた場合に備え即修正転写へ取り掛かれるよう二段構えの態勢を敷いている。
なお部品を転用する都合によりクモハ100-124は元クハ100-34(廃車:元ラシ107F)との2両同時入場となった。


入工中の元クハ100-34,クモハ100-124 (廃車,カノ1F)。
※塗装変更車,旧製品。

元クハ100-34(塗装変更車)からは現行LOTライト基板及び表示器用プリズムの2部品がクモハ100-124へと移設される。
残念ながら元クハ100-34用プリズムケースは発生品との交換が行われたため前照灯用プリズムガイドを有していなかった。
ガイド無プリズムケースは前照灯用プリズム破損に繋がりかねず表示器用プリズムのみが供出対象となっている。
この表示器用プリズムは表示器点灯色変更対策が施されており用途を終えた水性マッキーの補完用とした。
仮に元クハ100-34をガイド付プリズムケースのまま存置しておけば尾灯用プリズム振替だけで済んでいたはずである。
今まで場当たり的な部品交換が繰り返されてきた結果クモハ100-124の入場で竹篦返しを喰らってしまった。


元クハ100-34から捻出したプリズムケースと現行LOTライト基板。

先ず元クハ100-34用床板に取り付けられていたプリズムケース及び現行LOTライト基板を撤去した。
元クハ100-34は再生産品LOTクハ100形用床板を履いていたが1stLOTライト基板に置き換えられる。
この点はクモハ101-172178の現行LOTライト基板更新で起用した再生産品LOTクモハ101形用Assy床板と変わらない。
当初通電性能向上用に温存していた再生産品LOT相当床板だがライトスイッチ部品安定化へ用途変更となった。
従って元クハ100-34用床板も旧製品LOT床板が取り付けられている運転台付中間組込車に充当する方向である。


良好な通電状態を示したクモハ100-124用床板(旧製品LOT)。

次にクモハ100-124用床板を分解し元クハ100-34用現行LOTライト基板への交換へと取り掛かった。
1stLOTライト基板撤去方法はクモハ101-178と同様で形状が崩れ易い導電板M字形成形部の取り扱いを最優先とした。
なお前尾灯がちらつく症状を抱えていたクモハ100-124だが床板更新には至らなかったため改善は難しく思えた。
ところが現行LOTライト基板交換直後に行った単独点灯試験では一転して安定点灯へと変わっている。
旧製品LOT床板装着車で数多く現れる前尾灯の不安定点灯は導電板位置が鍵を握っているのかもしれない。
現行LOTライト基板+旧製品LOT床板装着車試作編成となるカノ1Fが抜本的な解決策に導いてくれると期待する。


部品を組み替えたプリズムケース (クモハ100-124用,元クハ100-34用)。

クモハ100-124用プリズムケースは元クハ100-34用表示器用プリズムへ交換するためだけの名目で分解を余儀無くされた。
水性マッキーがもう少し持ってくれれば直接表示器用プリズム色挿式点灯色変更対策に手を伸ばせた。
しかしクモハ101-178の入場前から限界が伺えたため元クハ100-34用表示器用プリズムとの振替えを選択している。
元クハ100-34用表示器用プリズムはクモハ100-183(ツヌ103F:Tc48)が車体振替入場を迎えた際に使用停止となった。
それ以前はクモハ100-34(カノ13F:Mc59←クモハ100-44:元カノ20Fクモハ100-39:トタ5F)が装着していたはずである。
何れも1stLOTライト基板装着車との組み合わせに限られておりどの様な経緯で表示器点灯色変更対策が施されたか判らない。
ただ水性マッキーの現状を考えると救世主で取り敢えず追加塗布は見送りクモハ100-124用プリズムケースに組み込んでいる。


窓セル装着が完了したクモハ100-124。

Hゴム支持色変更を施すクモハ100-124用前面窓セルはまたもや嵌合精度が高く屋根板まで取り外す羽目になった。
最近になり撤去機会が増加している旧製品LOT前面窓セルだが比較的個体差が大きいように感じられる。
1-3位側用若しくは2-4位側用側面窓セルを取り外すだけで脱落する車両も多数存在しておりその落差が激しい。
偶然にもクハ101-64,クハ100-34(ツヌ108F:Mc133),クモハ101-178から4連続で前面窓枠に引っ掛かる前面窓セルと遭遇した。
決してガンダムマーカーの塗装被膜は強くなく車体との接触を極力防ぐ手段として天井側より滑り込ませている。
当然ながら前面窓支持色変更試行後の装着には若干嵌合の甘い車両が向いているが運は味方をしてくれなかった。
車体へ側面窓セルを取り付け塊と化した[クモハ101-124]標記周囲に付着している転写糊の除去へと取り掛かった。
固まった転写糊は先ず極細綿棒で引き伸ばし次にクロスを被せた爪楊枝の先端にて少しずつ取り除いた。
これで薄汚れ感は解消されたものの[クモハ101-124]の間が徐々に狭くなるため完全な状態には達していない。
なお1-3位側,2-4位側とも[クモハ100-124]標記は崩さずに済み準備していた修正転写も必要なくなった。




クモハ100-124 [13B 千葉]:第二次前面窓支持色変更試行。
※旧製品。


クモハ101-178 [13B 千葉]:カノ1F(第二次前面窓支持変更試作車)。
※旧製品。

クモハ100-124用前面窓セルのHゴム支持印刷再現にはクモハ101-178用で見られた波打ちが無かった。
従ってガンダムマーカーのインク乗りは至って良好であり塗斑が目立たない仕上がりに達したと思う。
その代わりHゴム支持モールド成形の甘さを見落としたらしく前面窓枠との境に妙な乱反射が生じてしまった。
遡ると埃が詰まったような乱反射は先行試作車の元クモハ100-39(廃車:トタ5F)でも確認できた。
ただ波打現象が激しいクモハ101-178も前面窓セル交換を施さずに竣工させており試作車らしい一面だと割り切った。
なお記録では目立って見える乱反射だが実際には殆ど気にならず無理な整形は行わない予定である。




クモハ100-124 点灯試験[13B 中野]:前照灯(現行LOTライト基板更新,点灯色変更施工済表示器用プリズム交換施工)。
※旧製品。


クモハ100-124 点灯試験[13B 中野]:尾灯(現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更再施工)。
※旧製品。


クモハ101-178 点灯比較[13B 千葉]:カノ1F(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品:表示器点灯色変更施工車。

クモハ100-124用1stLOTライト基板は照度低下が著しかったが現行LOTライト基板更新により光量回復へと持ち込めた。
その一方元クハ100-34から捻出した点灯色変更対策済表示器用プリズム転用策は不発のまま終わっている。
明らかに現行LOTライト基板とは異なる色温度だがインク被膜が薄かった模様で微妙な点灯色になってしまった。
もう引退させた水性マッキーを再起用するしか修正方法が無く最期の役目はインク被膜増強となった。
表示器点灯色温度差の縮小はクモハ100-124とクモハ101-178を直列に並べ通電させながら行った。
水性マッキーはインク排出量が安定せず重ね塗りを繰り返しどうにか類似の色温度まで漕ぎ着けている。




クモハ100-124(車体清掃施工)。
※旧製品。

そして前面窓支持色変更試行と車両番号標記周囲の清掃を終えたクモハ100-124(カノ1F:旧製品)が竣工した。
非冷房先頭車両の前面窓支持色変更試作車はクモハ100-124が初であり今後新金型非冷房車との比較試験を行う。
当初クモハ101-178とは異なり仕様変更を経ていないクモハ100-124の結果が採用基準になると考えていた。
しかし広がったように見える前面窓投影面積も所詮は錯覚でしかなく見慣れてしまう可能性が否定できなくなった。
念のためLP411前照灯編成でも前面窓支持色変更試行を実施し最終判断する方向に切り替えようと思う。
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