試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区107F [Tc83] 10両貫通編成 (車両更新完了:旧製品車両廃止) ※再生産品

2018-06-15 21:24:41 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
初登場。

KATO製国鉄101系ツヌ107F(Tc83:10両貫通編成)が車両更新を終え再出場した。
更新用種車は十三代目ツヌ118F(Mc155)を軸としたが3+7編成であり所要形式が適合せず3両は保留車に廻された。
代わりにはモハ101-91(ツヌ118F),モハ101-217+モハ100-210(元ツヌ106F:Mc160)を充当し再生産品車両で固めている。




国鉄101系ツヌ107F 10両貫通編成(1985/4)。
[ツヌ107F]:Tc83-M206-M'199-T86-T245-M212-M'206-T296-M237-M'c175。
※再生産品。
◆車両更新。

1985年4月現在の津田沼区101系は10両貫通編成が2本(ツヌ104F,ツヌ107F)組まれていた。
両編成共に1984年10月には10両貫通編成となっていた。
ツヌ107Fは一度車両異動を経ながらも従前を維持している。
◆1984/10:Tc83-M206-M'199-T86-T245-M212-M'206-T243-M118-M'c133。
当時はクハ101形,クハ100形の予備車も在籍した。
この中には検査期限に余裕のあるクハ101-62(廃車:1986/6),クハ100-61(廃車:1990/3)が含まれている。
特にクハ100-61はJR移行後もラシ106Fの4号車として長らく活躍を続けた。
従ってサハ101形が3両含まれるツヌ107Fの分割編成化は容易だったはずである。
短期間で組成変更が繰り返された最中で10両貫通編成のまま生き残ったのは奇跡に近いと思う。
ツヌ107Fの組成車はJRに承継された車両が多数含まれるのも特徴と言える。
10両のうち8両が1990年前後まで活躍する姿が見られた。
◆クハ101-83:1986/8 廃車(津田沼区)→クハ103-2052:1992/11 廃車(明石区)。
◆モハ101-237+クモハ100-175:1989/7 廃車(習志野区:ラシ104F)
◆モハ101-206+モハ100-199:1992/2 廃車(森ノ宮区)。
◆モハ101-212+モハ100-206:1990/2 廃車(習志野区:ラシ106F)。
◆サハ101-245:1990/8 廃車(習志野区:ラシ105F)。
中でもモハ101-237+クモハ100-175,サハ101-245は新製配置から津田沼~習志野区に在籍し続けた珍しい車両であった。
※習志野区101系最終運用日:1988/11/30。


JR101系ラシ104F。
※再生産品。

旧ツヌ107F(Tc83:旧製品)の初出場は2014年6月と在籍編成でも初期に入る。
津田沼区仕様では旧ツヌ106F(Mc155),旧ツヌ110F(Mc194),旧ツヌ115F(Mc155),元ツヌ124F(Tc74)に続く5編成目を飾った。
各々4+6編成,3+7朱色1号編成,3+7編成,7+3編成で変則組成の一番手が旧ツヌ107Fだった。
なお旧ツヌ107F以前に出場した4編成は仕様変更,組成変更,車体更新,編成異動により製品原形を失っている。
LP411前照灯への交換こそ行われていた旧ツヌ107Fだが旧製品車両の外観を保つ最古参編成になっていた。
その旧ツヌ107Fも今回の車両更新完了で全車再生産品車両へと置き換えられた。
再生産品車体で揃う編成は更新を経たラシ104F(Mc136←ラシ104F-1:T105,ラシ104F-2:T264)だけに留まっていた。
但し旧製品LOT屋根板,側面窓セルを流用しており純粋な再生産品編成はツヌ107Fでようやく初登場となった。
中間に運転台付車両が組み込まれない10両貫通編成が車両更新への道を拓いたと言える。
10両全車を再生産品車両で新製投入したツヌ118F(Mc155)は決して多くない。
しかも運転台付車両を車体更新用種車に充て前面見附がしっくり来なかった旧製品先頭車両の代替を進めてきた。
だが拘り続けた再生産品運転台付車両の中間封じ込め回避も車両更新,車体更新が終了するため継続は難しくなった。
以後の新製投入編成は再生産品運転台付車両同士が顔を突き合わせる可能性が高まっている。


モハ101-206(車両番号標記修正転写施工車)。
※再生産品。

クハ101-83(←クハ101-75:ツヌ118F)の竣工後に車両番号標記インレタ残数を確認した。
転写失敗は予想を下回ったバラ標記インレタには余裕があった。
そこで竣工当時いまいち仕上がり具合に納得が行かなかった2両の車両番号標記を修正した。
再入場車はモハ101-206(←モハ101-215:ツヌ118F)とモハ100-206(←旧モハ100-210:元ツヌ106F)である。
各々インレタの組み合わせは異なるが偶然にも車両番号下三桁が同一となった。
残念ながら何れも標記間隔のずれを防げておらず何処か締まりに欠ける印象が強く現れていた。
修正転写は[モハ101-206],[モハ100-206]のみの節約式とし最低限の補正で済ませている。
まだ車両番号標記インレタは使用予定があるため温存を狙った。
それでも両車の車両番号標記は幾分改善されたと思う。


モハ100-206(車両番号標記修正転写施工車)。
※再生産品。

種車都合によりモハ101-212+モハ100-206,サハ101-296は再生産品Assy車体組立車となった。
モハ101-212+モハ100-206には再生産品Assy車体組立車だったモハ101-217+モハ100-210(元ツヌ106F)を廻した。
またサハ101-296はモハ101-91(ツヌ118F)にサハ101形200番代Assy床板を組み合わせサハ101形200番代へ編入している。
この3両だけは十三代目ツヌ118Fで補完出来ずセットバラし品も押さえられなかった。
ここが再生産品Assy車体組立車となった所以であるが他車両との外観差は全く無いため再生産品車両として扱う。
旧ツヌ107Fの全車更新は旧モハ101-206+旧モハ100-199(元ツヌ107F:旧製品)がツヌ102F-1(M206)へ異動した後に急遽決定した。
準備不足は否めずモハ101-91(ツヌ118F:再生産品)の確保に至らなければ新旧LOT混結編成になっていたと思われる。
加えて新旧LOT比率が8:2だった旧ツヌ106F(Mc160:再生産品+旧製品)の在籍も大きく寄与した。
所要車両不足寸前に陥った事前操配での失策はツヌ106F(再生産品+旧製品)によって救われた。
半ば強引に10両全車の車両更新まで結び付けたが結果的には上手く収斂したと考えている。


ツヌ102F-3,ツヌ107F。
※旧製品,再生産品。

これで旧製品車両が先頭に立つ編成は更に削減され4本まで縮小した。
中野区,津田沼区仕様ではツヌ102F-3(Tc75),ツヌ116F(Mc154),カノ1F(Mc178)が旧製品編成で存置される。
各編成はLP411前照灯7+3編成,LP402前照灯3+4-3編成,第二次冷房改造車3+7編成と独自の特徴を持つ。
相対する再生産品編成が各々で在籍し比較対象を兼ねさせるため新金型車両での更新は行わない。
従って旧製品運転台付先頭車両の車両更新及び車体更新は物理的に打ち切りとなる。
旧製品車両を含むツヌ133F(Mc118),カノ13F(Mc59)は各々車体更新車,塗装変更車が配されており現状維持とする。
ツヌ133Fはクモハ101-118(弁天橋区仕様)だけが車体更新車となる変則編成で残す予定である。
なおツヌ102F-3(←ツヌ102F)は最後まで旧ツヌ107Fと車体更新施工を争った。
結局クモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F:再生産品)の中間組込車化が壁となり旧ツヌ107Fに軍配が挙がっている。
LP411前照灯先頭車両かつモハ101-206+モハ100-199(元ツヌ107F)を含む12両体制でもあり旧製品編成では随一の存在となった。
またツヌ116F-2(T98)は前照灯交換を行っておらずツヌ118F(Mc155:旧製品)原形に最も近い。
基本組成はツヌ116F-1(T'c91:3+4-3編成)だが波動用のサハ101-98(ツヌ116F-2)を含む11両体制で3+7編成も組める。
但しLP402前照灯編成とLP411前照灯編成の印象差は大きくツヌ102Fの方が良好な雰囲気を醸し出していると思う。




ツヌ107Fサイドビュー(クハ101-83:車両更新車)。
※再生産品。


ラシ104Fサイドビュー(クモハ101-136:車体更新車)。
※再生産品。

再生産品車両での統一が実現したツヌ107Fは側面見附にも若干の変化が生じた。
側面窓セルHゴム支持印刷再現が狭幅化されたため旧製品編成時代とは印象を異にする。
全面的に旧製品LOT部品を移設したラシ104F(車体更新車編成)とも一味違う表情となった。
ちなみにクモハ100-108(ツヌ118Fクモハ100-175)は1両だけ広幅Hゴム支持印刷再現側面窓セルが装着されていた。
予め第一次整備でクハ100-78(ツヌ118F→保留車)と相互に振替えツヌ107Fの見附統一まで結び付けた。
細かな箇所ではクハ101-83のATS標記が実車に則した[BS]標記へと改められている。
行先表示類は従前の[69C 御茶ノ水]を踏襲した。
各部品の嵌合精度に不満が残るものの前面見附向上がこれを補ってくれた。
なお弁天橋区仕様(Mc170)用LP411前照灯を含め全て旧ツヌ107Fからの流用品である。
ツヌ118F(再生産品)のリリースから大幅に遅れ今更再生産品車両で揃う10両編成が現れた。
これも旧ツヌ107F構成車6両のツヌ109F(Mc202)転用が決まっていたからこそ行えたようなものである。
その代わりクモハ101-155+モハ100-158+クハ100-78(ツヌ118F:再生産品)が保留車となった。
形式構成から廃止されたTOMYTEC製101系ツヌ105F(Mc118)の代替に当てようと考えている。
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