蝶鳥徒然2

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6CA7 3結シングル真空管アンプ製作・・・改造の追記

2020-12-03 15:40:41 | 日記

このところコロナ自粛と撮影に行っても被写体に恵まれず、空き時間は真空管アンプの製作で過ごした。

50年ほど前、学生時代に作っていた真空管アンプの部品を物置から出して眺めた結果、今回は6CA7が3本あったので3極管接続のシングルアンプを作ることにした。回路はオーソドックスに12AX7の1/2を前段にして軽く負帰還をかけた。出力トランスは悩んだが、6GA4の時は手持ちのタンゴの出力トランスを使ったが今回は手持ちが無いので、イチカワの20w用シングルトランスを購入した。整流管が3本あったので今回は久しぶりに5AR4を使って整流し、平滑回路はチョークコイルをやめて半導体式(パワーモスFET)のリップルフィルターを使った。ケースはLEADの真空管アンプ用のカバー付きのケースを購入したが、シャーシのアルミ板が厚いので年寄りには手動工具による穴あけは力仕事で辛いものがある。現物合わせの罫書と加工で結局ほぼ2日掛かった。使った手動工具のリーマーやシャーシーパンチ、ハンド二ブラー。これらは50年もの。油をさして手入れ済み。これ以外に電動ドリルやヤスリなどで加工。

穴加工したケース、曲がっているのは現物合わせによる修正の結果・・・

組み立て配線して

裏は綺麗ではないけれど調整しながらカットアンドトライで配線していたのでこんな感じ。

音出ししてみたら12AX7の真空管ソケットの接触不良で暫し修理。何とか緩めだったピンの受けを磨いてきつくなるように加工して無事修理完了。6CA7を取り替えながらカソード電圧(プレート電流)を見て比較的合っている2本を選んで使用。2連ボリュームを使っていない単独ボリュームのシングルアンプなので特に真空管のペアは程々で良いかと。音出しして耳障りな音も特にないので1時間ほどCDを聴いて、特に気にならなかったので波形を見ることもやめた。

6GA4のシングルアンプと比べてみたが、予想通り6CA7は現代風の音で、歯切れが良く感じる。6GA4の方は穏やかな静かな音で好みが分かれると思う。構想や設計から2ヶ月ほどは楽しめたのでコロナ禍での巣篭もりにもなり良かった。それと、今は通販でパーツも入手可能なのでこんな趣味も悪くないかと。次は手持ちの球の6RA8ppでもう一台作ってみようかと構想中。

追記:しばらく使っていてハッと気が付いて、急遽改造。久しぶりに使った整流管が思ったより熱くなるので、隣に電解ブロックコンデンサを並べていると熱でコンデンサの寿命が短くなることに気がつき、取り外してチューブラ電解コンデンサに交換、シャーシー内に入れた。シャーシーは30φの穴が開いたままとなってしまったが、カバーを被せているので良しとした。こんなレイアウトは現役時代にはやらなかったこと。しばらく真空管から離れていていろいろと忘れていることが多いと反省。


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