付け焼き刃の覚え書き

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「妖魔軍団」 菊地秀行

2023-11-18 | ホラー・伝奇・妖怪小説
「おまえもガンダム・ファンか。アニメの原画なんかかっぱらうんじゃないぞ」

 父親である龍雲を弑逆してその力を継承した淫藤宗光は、工藤明彦との戦いに敗北した後、南米に飛びボルマン老人より1冊の書物を受け取るとトランシルヴァニアの山中へと向かった。そこで宗光は蘇ったアドルフ・ヒトラーをその身に宿すが、どちらがこの肉体を支配するかは、工藤との決着を着けるまでお預けとなる。
 一方その頃、工藤明彦は妖魔招喚の地を叩きつぶすため、日本各地を飛び回っていた。それを阻止せんと公安部超常部隊が動き出す。自衛隊のシークレット・コマンドは肉体能力の強化だけだったが、超常部隊はESPのチームだ。工藤とコマンドとの攻防は六甲山、瀬戸内海・四漁島、そして阿蘇山。工藤たちの前にトランシルヴァニアより淫藤宗光/ヒトラーによって送り込まれた西洋妖怪軍団が姿を現し、三つ巴の戦いが繰り広げられるのだが……。

 木刀でモンスターバタリオンと戦う、西川のりお似の主人公が戦う伝奇バイオレンスアクションの第2弾です。忍法帖の如くラストバタリオンと自衛隊の超能力者部隊がぶつかり合う争いに真っ向から切り込む木刀男と人外になりつつあるヒロインという胸ワクワクの展開です。あらすじだと「四つどもえ」とか書いてありますけど、実質、工藤・自衛隊(九龍一尉、陣内三尉、貝原三尉、別当家三尉、式船二尉)・怪物軍団(ライマン、ゲーレン、ブルーノ、ピーター、ローレン)のバトルロイヤルです。
 そして今回は出番がないのかと途中までは思われていた、主人公に救われたものの妖魔に陵辱された影響で自らも鬼女のごとく変貌しつつあり、念の力で押さえられてはいるものの何かと暴走状態となってしまう「南風さん」こと南風ひとみの運命やいかに?!

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