goo blog サービス終了のお知らせ 

付け焼き刃の覚え書き

 開設してからちょうど20年。はてなにお引っ越しです。https://postalmanase.hateblo.jp/

「英国特派員の明治紀行」 ハーバート・ジョージ・ポンティング

2008-11-16 | 冒険小説・旅行記・秘境探検
「日本の少女が近代的な教育方法の下で、控えめな態度をいくらか失ったとはいえ、女性としての優雅さと愛嬌までを失うことは決してあり得ないだろう」
 いやあ、さすがのポンティングも100年先までは見抜けなかった。

 特派員として日本を訪れた英国人写真家が見た、明治期日本の姿を文と写真で綴ったもの。京都の街並や七宝職人の工房から浅間山の爆発まで。

 ただし抄訳。
 同じ訳者で講談社学術文庫から『英国人写真家の見た明治日本―この世の楽園・日本』というのが最近になって刊行されていて、元本は同じと思うのだけれど、文庫が全訳かどうか一度店頭で確認したいと思います。新人物往来社版217頁、講談社版330頁……うーむ、微妙だなあ。
 ……と思っていたら文庫版も抄訳というブログのコメントを発見。

 南極で遭難したスコットの第二次探検隊にサポート隊として参加。こちらでも、素晴らしい写真を残しているそうです。
 親日的というか、今でも立派に通用する日本案内。「そりゃ、誤解だよ!」とか「深読みしすぎだよ」とかいうこともなく、ごく自然に「ああ、当時の日本の良いところをきちんと見て紹介してくれましたね」という1冊。

【英国特派員の明治紀行】【ポンティング】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする