付け焼き刃の覚え書き

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「オリエント急行殺人事件」 アガサ・クリスティー

2008-11-12 | ミステリー・推理小説
「私の意見では、あなたがわれわれに示された第一の解決が正しいものと思われます--絶対に正しい」

 雪の中を疾走するオリエント急行で発生した殺人事件。ナイフで滅多突きにされて殺された被害者に対して、容疑者はたまたま列車に乗り合わせた、職業も国籍も異なる12人の男女だった。
 誰も殺人を犯せたはずのない状況に、名探偵ポワロはどう斬り込むのか……。

 雪のオリエント急行という、いかにも映画向けの舞台立てが印象的ですが、基本的には正統派の謎解き小説。殺人事件が起こり、何人かの容疑者が特定され、ひたすら証拠調べと証言の聞き取りが続き、最後に物知りでエラそうな名探偵が解決する……って書くと、あまり面白そうじゃありませんね。
 そんなことはありませんが、ひたすら推理の材料が提示される本格ミステリが苦手な人は避けた方がいいのかも。

 本格ミステリで僕が見事に犯人を当てた最初で最後の1冊。しかも巻頭のあらすじを読んだだけで……。いいのか!?
 結末というかオチも……それでいいのか!? いいのかもしれない。結局、ぜんぜんタイプが違うように思えるポワロもミス・マープルも根っこは1つなんです。

【オリエント急行殺人事件】【アガサ・クリスティー】【名探偵】【陪審員制度】【誘拐殺人】
コメント
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