衛星リモートセンシングの分野で「新発見」のようにもてはやされうる話の中には,気象学の常識的知見との矛盾を克服できていないものが存在する。もし正しいというならば,それは伝統的な気象学の教科書が書き換わるほどの話であり,そこを自覚せずにさらりと出せるようなものではないと考える。
一ノ瀬俊明(2023)リモートセンシング分野における都市熱環境研究のミスリード.日本地理学会学術大会,東京,令和5年3月;(同発表要旨集,103,51-51)
https://doi.org/10.14866/ajg.2023s.0_8
MDPIの編集者や臆面もなく問題論文を生産し続ける若手(およびその指導者)の眼に触れるところへ注意喚起を出した。小生のかわりに、同じことを指摘してくれる人が増えてくれれば十分。こっちも暇になるのでWin-Win。
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在中国,近期的一些遥感论文忽略了气象学和水文学的基本原理,不理解绿地公园的地面并不能直接冷却周围街道的地面。绿地公园效应主要表现在气温上,即通过风向所带来的移流现象来降低气温。这种现象虽不常见,但仍需要在城市规划中充分考虑。