今回の「北海道への旅」は出発段階で出鼻を挫かれる結果と成ったが年に一回の旅行のチャンスなので諦める事は出来ず、所用の方も直ぐに解決出来る問題では無かったので再出発の機会を伺っていた。6月16日に家族と相談し旅行決行の承諾を得た。翌日の午後に家内が職場から帰ってから自宅を出発し一路、舞鶴港へと向かった.
2009年の最初の北海道へは「敦賀(福井県)~苫小牧港」を使ったが今回は出発が遅れたので礼文島の開花の良い時期に利尻、礼文島に訪れる為に「舞鶴(京都府)~小樽港」の新日本海フェリーを使用する事に決めた。
阿南市から舞鶴市までは高速道路を使用したので問題無く進んだが高速を降りてから船が出る港までは結構な田舎道で少し道に迷ってしまい途中のコンビニに食料の調達を兼ねて立寄り聞く事にした。船の乗船時間は長く(00:30~20:30)夜食と朝食と昼食が必要な為に弁当と巻き寿司と狐寿司のセットとパン類を買い込んだ。船にも食堂は有るのだが値段が高い事と何より家族連れやカップルの中で一人で食事をする事ほど虚しいものは無い・・・・
コンビニの店員が親切に道順を教えてくれたので22時頃に港に到着、予約はしていなかったが予想道理に乗船出来る様なので直ぐに乗船手続きを完了し待機場に入ると既に20台程の車が待機駐車場に居た。キャンピング・カーや明らかに旅行用に改装されたワンボックス・カーが大半で商用車は殆ど見当たらなかった。二十分ほど外で時間潰しをしていたらワンボックス・カーにHF帯のモービル・ホイップを付けた同世代の夫婦の車が到着した。此の時は話をする事は無かったが小樽港を下船する段階で相手の方が話し掛けて来て少し話をしたが御互いにコール・サインを聞く事も無く終わった。話ぶりでは友達と連絡する位の運用でCWが中心の様な話でワイヤー系のアンテナ等は準備していない様子であった。
23:30分頃から乗船が始まり、乗船すると一部屋8人くらいの定員の部屋で各自に仕切られた蚕棚状のベットが有り其々が独立しているので他の乗船者を気にする事は無く安心した。前回の敦賀~苫小牧間の同会社のフェリーを使用した時は大きい部屋での雑魚寝状態と比較すると随分状態が良い事に驚いた。此の6年間の移動運用で多くのフェリー(12航路のフェリー)を使用したが船舶の美しさや大きさ、速力、サービス、料金の安さ、どれを取ってもトップクラスに入ると思われる。鹿児島~沖縄航路は距離数は此の航路と保々同じだが料金は約2倍の7万弱、隠岐の一周が4万5千円程度と比較すると(全て雑魚寝状態の毛布が提供されるだけ)非常に安いし(29000円)其のサービスは他の航路の追従を許さない状態、映画は2度上映されるしビンゴ大会、お風呂は乗船後の1時間半と翌朝の6時から目的地へ入港前近くまでは自由に入る事が可能で言う事無しの状態である。
船は00:30分の定刻に舞鶴港を出港しベタ凪の日本海を北上し始めた。