先日のアンテナ作業時にタワーの天辺部に固定して居た1.9MHz帯のスローパーアンテナのエレメント部がトライバンダー・アンテナを引揚げる段階でパイプ・エレメントがスローパーアンテナのエレメントに引っ掛り如何しても邪魔に成ったのでタワーの支柱から取外す事に成った。タワー側のエレメントを支柱に接続して居るボルトナットを外しタワーから降りるのが面倒なので最上部からエレメントを地上に降ろす段階で其の侭落としたら運悪く波型碍子がBSアンテナ固定部の金属に当り見事に半分に割れてしまった。
此の波型碍子は船舶関係に使用する一寸特殊な物であったのでタワーの上部で涙がポロリものであった。最近の波型碍子の代用としてプラスチック製の波型が有るが此れは形が小型で7D2Vクラスの同軸を巻付けて給電部を作るにはチャチ過ぎて様に成らない。其の点、船舶用は長さが25cmほど有って確りした物で中央部に7Dタイプの同軸を上からUの字型を反対にした格好で上から被せ下側の同軸が合わさる部分を細い線で縛り下側で同軸の外皮を割って心線側をエレメント本体の線に接続し網線側をタワー本体にネジ止めして居たが此れ位大きい波型碍子だと誠に様に成るのだが最近手に入る波型碍子は小さ過ぎて何と無く様に成らない。
最近は卵碍子も田舎では中々手に入らない状態だが店舗で碍子の波型などを見る事は殆ど無く中央のパーツ屋さんから1個単位で取寄せると成ると送料の方が高く成り現実的では無い、従って私は水道工事用のエンビ・パイプを適当な長さに切り使用するのだがHF帯で使用するには高周波特性的にも殆ど問題が無い様に思えるので移動用のアンテナ等は殆ど此の方法でアンテナ作りをして居るが見栄えは極めて悪い。今回、虎の子の格好良い波型碍子を割ってしまったので仕方なくエンビ・パイプを使用して今回のスローパーアンテナの給電部を作るに当り同軸を割ってエレメントに接続するアミ線部分が如何しても綺麗に処理出来ないので同軸の最終部はM栓のオン・メンを使用してスッキリさせる様にした。写真は5D2Vの同軸を接続して写真を撮って居るが此れだと其れ以上の同軸に問題無く交換出来るし、何より今回の様にアンテナ工事時に邪魔に成った場合でもエレメントと同軸部を簡単に分離出来るし此の形だと下に放り投げても今回の様に給電部が壊れる可能性も殆ど無く成る。
今日は朝から天気が悪くスローパー・アンテナの取付け作業は出来なかったが週末の天気の良い日に1.9MHz帯と3.5MHz帯の逆Vアンテナの工事を完成し第一タワーののアンテナ作業を完了したいと思って居る。