蛍のシーズンが終わったら今月の10日頃から愈々1年間で一番鬱陶しい梅雨の季節に入るなぁ~と思って居たら一昨日に九州方面が「入梅」を発表し其の日の宵の口から降り始めたシトシト雨は今日の日付が変わる時間帯に成っても丸一日間降り続いて居る。此の調子では四国の入梅の発表も時間の問題の様だ。
今は仕事もリタイヤして居るので連日雨が降っても困る事は無いのだが、我家では一番問題な「ムカデのシーズン」の到来である。此の梅雨時に成ると家の中に時々ムカデが出現する事、此れは恐怖である。此の場所に家を建てる前は2~3mの葦が鬱蒼と生えて居た為に(20年間何も作らず荒れ放題にして居た)機械を入れて整地したが其の時にも作業員の方は結構 ムカデの姿は見ていたらしい。
其の話を聞いていたので家の基礎工事をした時に上に建物が建つ基礎の土間の部分は全てコンクリートで覆う様に考えて居たのだが親父が実家を新築した段階で基礎部の土間にビニール・シートを敷き其の上にセメントを張る方法を採ったら部屋や廊下の木材が乾燥し過ぎて問題が有ったらしく我家を建てる時に同じ様にしようとしたら親父が「其れは止めて置いた方が良い」と言われた。当時は私は30歳に成ったばかりで家に対する知識も無く、サラリーマンの身では家の建設現場の管理をする時間の余裕も無く其れ等は年の功の父親に全てを任せて居たので最終的に縁の下のコンクリート打ちはされなかった。
此の場所は元は川原で有ったらしく30cm位下は結構砂地も混じっていて長雨が続くと土の中に居るムカデも周囲が湿気る性か?土の中から上に這い出して来る様で木造家屋のあらゆるルートを伝って部屋へと侵入して来るのだろう此の梅雨のシーズンに成ると毎年4~5回はムカデと格闘する事に成る。今年も3週間ほど前に居間に脱ぎ捨ててあったズボンを手で持ち上げたら「ぼた!」とおかしな音がしたと思ったら2匹のムカデが這って居た。私は慌てて「火箸」の所に飛んで行き直ぐに帰って1匹は取り押さえたがもう片方は箪笥の陰にゴソゴソと逃げ込まれてしまった。こう成ると非常に始末が悪い。横3列に並んだ和箪笥や洋服箪笥の位置をずらして発見に努めたが発見する事は出来なかった。
ムカデは縁の下から何れかのルートで侵入して来たと思われるが敵さんも簡単に来たルートには帰れないので其の部屋に留まって居る事は間違い無し!それ故に困るので有る。其処で仕掛けをして部屋の中央部に姿を隠せる様なバスタオルを置いて夕方に帰った時に持ち上げたら其の中からムカデが這い出して来て半日後に漸く「御用」にする事が出来て一安心した。先週にも屋敷周りの草刈をして居た時に居間の西側の蹴上がりのガラス戸の下の庭先で大きなムカデを2匹発見し極刑に処した所、此れから梅雨明けの7月半ばまでは此のムカデとの格闘は続く、不思議と湿気の多い此の時期を過ぎるとピタリとムカデの姿は見られないのだが?
此の数十年を掛けてムカデが出現した場所で侵入の可能性のある場所は徹底的にコーキングしたり目張りを施して対応して来たが和室だけは昔の様に土壁を作り其の上に壁を上塗りする様な手間の掛かる工事はせずに合板の上に土壁を塗り付けて居るので縁の下から隙間を這い上がって来て鴨居の部分から壁を伝って居間に出て来るのだろうが?如何する事も出来ない。昨年までは此の和室で二人が寝ていたが昨年に家内がムカデに刺されてから此の部屋で寝る事を放棄、今年からは家内は二階の部屋に移動し然も寝る所をベットに変更して居る。ただ此の部屋は狭いので一緒に寝る事は叶わず体良く私の方は追い出されて無線設備の有る12畳の洋室で寝起きをしている。此の部屋への進入経路は2箇所のドアしか無く1階の間取りの中では過去に唯一ムカデが出現しなかった部屋なので安心はして居るが置いてある衣類を着る時は必ず衣類を叩いてみてから着る様に心掛けている。此れから梅雨が明ける1ヶ月半は可能性の有る和室に入ったら部屋の土壁やカーテン等は必ず見渡してチェックする毎日が続く。然し人間の感覚は不思議と鋭く余り注意をして居なくても大概の場合は此れ等の存在を無意識の状態で事前に見付けて対処する事に寄り事無きを得ている。今年も遂に其の時期が来た精々注意しなければと思って居る。