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電子工作やパズルのブログです。主にLEDを使った電子工作をやっています。

錯覚の科学 あなたの脳が大ウソをつく

2011年06月20日 21時14分46秒 | その他
今日立ち寄った本屋で、もう1冊の本を買いました。
この本は、数ヶ月前からパズル懇話会のメーリングリストで紹介されていたので、読んでみたいと思っていたのです。
それが、やっと大きな書店に来たので買えたと言う訳です。

帯には、
徹底的な追試実験が脳科学の通説を覆す!
・サブリミナル効果などというものは存在しない。
・いくらモーツァルトを聴いても、あなたの頭は良くならない。
・レイプ被害者は、なぜ別人を監獄送りにしたのか?
・脳トレを続けても、ボケは防止できない。
・「えひめ丸」を沈没させた潜水艦の艦長は、目では船が見えていたのに、脳が船を見ていなかった。
などとあります。なかなか興味深いです。

テレビでもやっていましたが、このビデオで白いシャツのチームが何回パスを通したかを数えてみて下さい。



実はこのビデオの途中で、ゴリラの着ぐるみを着た学生がコートに乱入し、カメラに向かって胸を叩くポーズまでしてみせています。
ところが、被験者の約半分はゴリラにまったく気づかなかったと言うのです。
そればかりか、実験後に同じ映像を被験者に見せると、「ビデオがすり替えられた」と実験者を批判する者まであらわれたという。

この実験は、ヒトの注意力がいかにあてにならないかを示してみせています。
これを著者は「注意力の錯覚」と呼んでいます。
実験結果は認知科学の学術専門誌『Perception』に掲載されて反響を呼び、現在も多数の論文に引用されているそうです。

目でとらえた映像を脳が処理して認識しているので、
目に見えている事と、見ると言う行為が一致しないと言うことです。
このような、思い込みによる錯覚は、パズルにも通ずる所が有ります。
自炊して、iPadでじっくり読んでみたいと思います。

開発現場で使うべき MacOS X

2011年06月20日 17時48分51秒 | Mac
昨日は父の日で、娘が肉ジャガを作って持ってきてくれました。
娘は某鉄道会社の新米SEなのですが、そこで聞いた話が酷いのです。

データベースの端末側(つまり駅に有る方)は安いPCを使っていて、
老朽化で入れ替えをしなければいけないのだそうです。
しかし、古いソフトは新しいOSでは動かないため、仮想マシン上に古いOSを乗せて使うそうです。
と、そこまではマァ良いでしょう。

以前、授業で仮想化を使って複数のOSをインストールする演習があると聞きましたが、
こんなところで役に立つんですね。

端末のソフトは複数の会社が作っていて、さらにExcelのマクロを使用しているのだそう。
そのためにすぐに落ちるのだそうです。
もちろんExcelが落ちれば、OSも道連れに落ちる。
ExcelがOSを道連れにしているのか、OSがまともに機能していないのかは定かでないが、とにかく落ちる。

そこで、仮想マシンでExcelだけを起動して、他のソフトは別の仮想マシン上で起動して使うのだそうです。
そうすれば、Excelが落ちても、他のソフトに影響が及びません。

そうまでしないと使えないExcelやOS、同じ会社が作っていて何年も放置状態です。
改善は新しいOSでやっているのかも知れませんが、
今使っているアプリが動かないのでは、誰も乗り換えませんね。

かくして、古いOSを使い続けるためのメンテをする会社を作れば大儲けかも。
どうです? 古いOSを使いこなすのが得意なSEさん。いっちょやりませんか?

しかし、こうまでしないと使えないアプリやOSを世界中に広めたのは大罪以外の何ものでもありません。

いや、待てよ。
古いアプリが新しいOSですんなり動いてしまうと困る人も居ますね。
例えばExcelのマクロ。
バージョンが上がる度に以前のマクロが動かなくなります。
そうすると新たな仕事が発生しますね。
システム管理者は変更やトラブルが無いと、暇になって不要な人材になってしまいます。
なるほど、そのために作り上げた雇用システムなんですね。

納得。(します?)



Excelと言えば、Mac用に作られたソフトだと言うのは雑学かな。
今でこそ表計算と言えばExcelですが、
昔々、123と言う凶悪なソフトがありました。
なにしろ、当時はプリントプレビューとか言う機能は有りませんでした。
だから、B4サイズに作られた表に書き込んで、
印刷すると2枚になると言うことが平気で起こっていました。
また、当時のワープロと言えば一太郎でしたが、
画面の字体や大きさが印刷の字体や大きさと違うのは当然でした。

ところが、Macで書類を作ると画面の通りに印刷されるのです。
いわゆるWISIWIG (What You See Is What You Get) です。
そのため、図表だけでなく、文章までマックドロー1本で全てこなしている人がたくさんいました。
印刷のレイアウトを変更するために画面に定規を当てて寸法を測ったりもしていました。

ところが、あるときからシステム管理部門はOSをWindows1本に絞りました。
もちろん効率化の一環です。
おかしいですね。
何でも2社購買をしている会社なのにです。

そのとき、WISIWIGはどっかに行ってしまいました。
代わりに導入された機能がプレビューと言うことになります。
Macでは画面の通りに印刷されるので、必要無かったのですが、Windowsや一太郎には必須機能でした。

さらにWindowsは日本語フォントの扱いを軽んじたために、
ExcelやPowerPointに大罪を犯してしまいました。
印刷やプレゼンをするときに文字が欠けたり、改行されたりしてしまうのです。
本来、フォントの管理をMacの様にキッチリしていればこんな事にはならなかったのですが、結局放置です。

もちろん、PowerPointにはこれを修正する修正パッチが作られました。
しかし、通常のアップデータには入れず、個別対応になっています。
おそらく、通常のアップデータにこのパッチを入れてしまうと、
今まで正常だったレイアウトが崩れてしまうからだと思われます。

かくして、個別に修正パッチを適用して作ったPowerPointの資料は
プレゼンの段階で、この修正パッチが適用されていないPCで行うことになり
結局、文字が欠けたり、消えてしまう現象が頻発することになりました。
これも放置です。

もちろん、これを回避する方法はあります。
しかし、本来作業とは関係ない作業が大量に発生することになるのです。

これを大罪と言わず、何と言う。




それはさておき、今日立ち寄った本屋で目に付いたのがこれ。

店頭でパラパラと見ただけですが、
「MacOSが現場のエンジニアに好まれている」と書いてあるので買うことにしました。

ちなみに、以前やったArduinoのセミナーでは半数の人がMacでした。
市場シェアからすると異常に高いと思いますが、Windowsのシェアの大半は企業で、
ひょっとすると個人ユーザのシェアは意外と高いのかも知れません。