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電子工作やパズルのブログです。主にLEDを使った電子工作をやっています。

Arduino UNO の出力電流の限界まで測ってみた

2013年02月16日 00時53分21秒 | Arduino
トラ技3月号の記事の追試をしてみました。
最大定格なんて生ぬるい。壊れるまで限界に挑戦です。(笑

とは言っても、瞬間しか電流は流しません。
LチカのH出力を1msにして、1/1000のデューティで測定します。
ソース特性の測定回路はこれです。


負荷抵抗は500ΩのVRです。VRを燃やさないためにも1msです。
出力電流は直列につないだ1Ωの電圧を測定します。
電圧の値がそのまま電流値になります。
パルスなので、オシロスコープを使って測定します。

結果はこれです。

ソース出力は70mAくらいまで流れました。かなり流せますね。
70mAを超えるとパルスが出てこなくなりましたが、
負荷を軽くすると出てきましたので、UNOは壊れませんでした。

こんどはシンク側の測定です。
測定回路はソースの真逆です。


シンク特性の結果はこれです。

シンク側は80mAを超えました。

これらのグラフは、電流をたくさん流すと直線から、外れていっていますが、
1/1000のデューティのパルスですから、発熱の影響ではないことは明らかです。

これは、出力のFETの特性なのですが、UNOの出力トランジスタは高出力なので
これだけ大電流を流しても定電流特性まで到達していません。
シンク側の80mAを超えたあたりにその傾向が垣間見れます。

では、もう少し非力なデバイスで特性を取ってみましょう。
用意したのは74HCU04です。定格出力は4mA程度です。
この定格はロジックレベルを維持できる出力電流のことです。

では、結果を見てみましょう。


40mA程度まではほぼ対称ですが、意外なことにそれを超えると
シンク側の方が定電流特性に突入しています。


では、もっと非力なデバイスではどうでしょう。
用意したのは4000シリーズの4069です。
定格では1mA弱しか電流が取れません。

結果はこれです。


よく見て下さい。横軸が1/10のスケールになっています。

3mA程度までは対称になっていますね。
でも、HCに比べて1/10程度だったとは知りませんでした。

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1 コメント

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神はサイコロ遊びをする (グローバルサムライ)
2024-04-30 05:06:21
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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