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2023/06/21 名古屋市守山区城跡と寺社めぐり

2023-07-04 | 尾張文化の会

2023/06/21 名古屋市守山区城跡と寺社めぐり

 JR大曽根駅より東区の「矢田川散策コース」で白山神社と長母寺を散策して、守山区「城跡と寺社めぐりコース」へと進んだ、宝勝寺、守山城跡、白山神社(守山白山古墳)、誓願寺、守山瓢箪山古墳、利海寺、浄土院、小幡城跡、水屋、大永寺と散策してきました。

✿白山神社(はくさんじんじゃ)
創建年は不明です。
祭神は菊理姫命、天照皇大神の二柱です。

 鳥居 石標

 拝殿
✿長母寺(ちょうぼじ)臨済宗
 治承三年(1179)山田次郎源重忠(山田村「現在の山田幼稚園」付近で出生の武将)の母である長母院のために創建した。後、天和二年(1682)無住国師(梶原氏の末裔)が尾張二代藩主徳川光友の命により再興された。
 尾張万歳発祥の地で正応年間(1288から98)に長母寺の開山、無住国師が、寺の雑役していた村民に、法華経をわかりやすくうたえるものとして教えたのが起源で、新年の寿祝と家内安全を願い、歌い舞う「尾張万歳」が伝えられている。知多市の八幡地区で演じられるようになったのは、ここが長母寺領土であったことによる。
〇山門
 山門には徳川氏の家紋「三つ葉葵」と今川氏の家紋「二つ引両」がある。

 参道
 
 山門  説明版
 
 「三つ葉葵」  「二つ引両」
 
 本殿
〇開山堂
 本堂西隣の開山堂には、木造無住和尚坐像(国重文)が祀られている。
 
 開山堂  伊藤萬蔵刻印
〇蓑虫山人(みのむしさんじん)土岐源吾
 天保七年(1836)美濃の国に生まれ、幕末から明治にかけて日本を絵筆とともにめぐり、風景、縄文土器の写生など多くの作品を残した絵師であり、定住する特定の家を持たずにさまざまな場所を転々としながら生活し、晩年帰郷して長母寺へ一時的に身を寄せた。

 蓑虫山人顕彰碑
〇宿り木
 本堂前には異なる樹種の木々の枝にヒノキのような芽をだすといわれる無住伝説の宿り木がある。
 
 宿り木
✿矢田の渡し跡
 
 石標
✿漸東寺(ぜんとうじ)
 天文十三年(1544)に矢田が決壊したときに流れ着いた薬師如来を祀る。
 矢田川は江戸時代中期、明和五年(1768)の大洪水によって流れを大きく北に変えることになった。それまでは長母寺の南側、漸東寺のすぐ北側を流れていたと伝える。

 山門

 本堂

《ここより、守山区城跡と寺社めぐりコースに入る。》
✿宝勝寺(ほうしょうじ)曹洞宗
 天文4年(1535)松平清康(家康の祖父)死により、大永寺七世大渓良沢(だいけいりょうたく)がその菩提を弔うため自らが開山となり寛永14年(1637)に守山城跡に建立されました。
 
 山門

 本堂
✿守山城跡
 一重堀の城で築城年と築城者ともに不詳です。
天文四年(1535)尾張攻略で守山城に布陣した松平清康(徳川家康の祖父)が家臣に殺された「守山崩れ」の舞台である。
 桶狭間の戦い以降は廃城になり、寛永十四年(1637)城址に宝勝寺が建立されました。
 
 守山城趾碑  説明版
✿白山神社(はくさんじんじゃ)
祭神は菊理媛命(くくりひめのみこと)で、創建年も不詳です。社殿は守山白山古墳上に建っている。

 参道 石標
 
 境内 拝殿
✿守山白山古墳
守山台地の西端に位置する、前方後円墳で古墳時代前期(4~5世紀)の築造と考えられる。
 
 白山神社参道  説明版 
✿誓願寺(せいがんじ)浄土宗
本尊は阿弥陀如来です。元禄十二年(1699)の創建。
宝暦年間、尾張藩の家老竹腰家の家臣岡嶋宗感が、当寺の荒廃状況を見て発願し再興した。
 また、昭和20年(1945)名古屋北部(瀬古)に2機のB29が墜落、同寺にはその時乗務していた米兵が葬られていた。後に戦後遺骨は米軍に引き取った。又、瀬古の間黒神社参道にある神明橋は欄干部分が新しく、神殿の裏に保管された旧神明橋欄干にはB29爆撃機の尾翼を衝突した痕跡と伝えられている。
 
 山門  本堂
✿守山市役所跡(守山図書館)
昭和三十八年(1963)名古屋市と合併し区役所となる。その後昭和四十七年(1972)その跡地に守山図書館が建築された。

✿名守合併記念碑
守山市は昭和三十八年(1963)2月に名古屋市と合併、これを記念して三枝惣太郎(彫刻家・画家)氏作の「太いパイプを通して結ばれる」という意味の記念碑が設置された。

 記念碑
✿すいどうみち緑道
守山区内埋設送水管上の道の約2.5㎞ートルが「すいどうみち緑道」です。
この緑道は犬山市で取水した木曽川の水を、庄内川底を潜り、守山区内を通り、矢田川を潜り鍋屋上野浄水場へ総延長距離23㎞を名古屋市へ送水する。

 子どものブロンズ像(守山陸上自衛隊の東)

 古川沿いのブロンズ像(山下公園南)
✿守山瓢箪山古墳
5世紀末から6世紀初めの築造の前方後円墳です。かつて周りには濠があったと伝える。
 
  古墳北  古墳東
 
 案内板  説明版
✿利海寺(りかいじ)臨済宗
 室町時代後期の元亀年間(1570-73年)に、中区の白林寺の和尚が開山したと云う。
 
✿浄土院(じょうどいん)浄土宗
創建など詳細は不明です。
 
✿小幡城跡
大永二年(1522)織田敏信、信安の家臣・岡田重篤の築城と云われる。一時廃城となっていましたが、天正十二年(1584)徳川家康が修復し、小牧・長久手の戦いには三河と小牧山とのつなぎの城として重要な役割を果たした。
 
✿水屋
明和五年(1768)以前、この地域の村は低湿地帯で大雨の度に家屋浸水被害を被った。一部の豪農は盛土等して家屋を建て、食料等を貯えた。

✿大永寺(だいえいじ)天台宗
創建は建久元年(1190)で、本尊は釈迦如来(伝恵心僧都作)です。
建久年間に山田重忠が小幡に天台宗寿昌院を創建し、元和三年(1617)岡田善同が再興する。
 
 石標  楼門

 本堂
以上

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