きままな旅

きままな旅ときままな日記

2019/11/21 東おうみきぬがさ山の山麓にある石馬寺、教林坊、沙沙貴神社を訪ねる。

2019-11-29 | 尾張文化の会

2019/11/21 東おうみ繖山の山麓にある古刹を訪ねる。
 春日井市にある『尾張文化の会』の会員34名と高蔵寺を8時頃出発して、春日井ICより彦根ICで降り国道8号線を旧中山道と並行して五個荘で石馬寺、近江八幡市の教林坊、沙沙貴神社を入山と参拝を終え帰路は西の湖沿いを抜け、琵琶湖の湖岸道路を通り彦根城の西堀沿いを直進して彦根ICに入り名神高速を春日井ICより春日井市へと帰って来た。(No415)
東近江市にある繖山は安土城以前の城として古くから石垣によって築かれた要塞の山城で近江守護の佐々木六角氏の居城である「観音寺城」がある。頂上近くには聖徳太子の建立と伝える西国三十三観音霊場の観音正寺もある。今回は繖山の南側を通る中山道愛知川宿沿いの古刹を紅葉時期に合せて訪ねる。
✿石馬寺(いしばじ)臨済宗妙心寺派
 聖徳太子がこの地を訪れた際に、太子の馬が石として化して沼に沈んだことから名付けられたとも言われている。役行者腰掛像や十一面観音菩薩立像など、十一体の国指定重要文化財の仏像が拝観できる。
寺の縁起は今からおよそ1400年前の推古2年(594)。
 推古天皇の摂政であった聖徳太子が「霊地は近江国にある」と占い、駒の蹄に任せて永久に鎮護国家、仏法興隆を祈る道場を求めていました。
そして繖山の麓辺りに来ると、駒は歩みを止めて進まなくなり、傍らの松の樹につないで山に登ったところ、瑞雲がたなびく風光明媚な風景が広がっていたのです。
 聖徳太子は「積年の望みをこの地に得たり」と深く感動して再び山を下ると、松の樹につないだ駒が傍の池に沈んで石と化していました。
この奇瑞に大いに霊気を感じ、直ちに山を『御都繖山(ぎょとさんざん)』と名付け寺を建立し、馬が石となった寺、つまり『石馬寺』と号されたのです。
〇宝物殿の国指定重要文化財
・平安時代
丈六阿弥陀如来坐像、十一面観世音菩薩立像<二躰>、大威徳明王(だいいとくみょうおう)牛上像、持国天立像<二躰>、増長天立像、多聞天立像。
・鎌倉時代
役行者大菩薩腰掛像、前鬼、後鬼
撮影禁止の為、写真なし
    
 大門跡の石標と礎石
 
 かんのん坂
 
 石標 本堂

 宝物殿

 行者堂
 
 石馬の石庭(借景を配置に石庭)      庫裡(右側)
 
 石馬の池  池の中にある石の馬の背

 お不動さん

 中村治平衛の供養塔(三方よしの発案者)
✿教林坊(きょうりんぼう)天台宗
推古13年(605)に聖徳太子によって創建されたと伝わり、聖徳太子が林に囲まれた地で教を説かれたことから「教林」と名づけられました。ご本尊の観音さまは同じく聖徳太子作で、「赤川観音」と呼ばれ、困難な願いも二度参れば叶う「再度参りの観音」と信仰を集めてきました。
 また境内に広がる庭園は江戸時代初期の「池泉回遊式」小堀遠州作と伝わり、苔むした巨石が連なる豪快な桃山時代の名勝庭園は、茅葺きの書院(江戸初期、市指定文化財)とあわせて、侘びさびの隠れ里の風情を醸し出しています。
 この辺りでは侘び・さびのかくれ里、名勝「石の寺」と云われ、廃寺同然の寺を若い住職をはじめこの地域で復興を果たした。(荒れ寺復興録より)現在は春、秋の年間4週間の公開している。特に秋のライトアップ時の入山者は急増化していると伺いました。
  
 総門 
 
 薬医門

 書院の入口
 
 本堂 本尊の赤川観音

 書院から観る本堂
 
 掛軸庭園
 
 庭園

 書院(江戸初期、市指定文化財)
  
 経蔵 

✿沙沙貴神社(ささきじんじゃ)
ご祭神は神話の頃からの少彦名神(すくなびこなのかみ)をはじめ四座五柱の神をお祀りし、総称を「佐佐木大明神」としてお祀りしている。 
佐佐木大明神 (四座五柱)は
一座は少彦名神(すくなひこなのかみ) ― 祖神・産土神
二座は大毘古神(おおひこのかみ) ― 古代沙沙貴山君の祖神・四道将軍
三座は仁徳天皇(おおささきのすめらみこと) ― 沙沙貴にゆかりある祭神
四座は宇多天皇(うだのすめらみこと)・敦實親王(あつみのみこ) ― 宇多源氏・佐々木源氏・近江源氏の祖神
全国の佐佐木源氏発祥の地(佐佐木大明神)で佐佐木源氏ゆかりの人たちがお参りされます。また、宇多源氏として名高い佐々木一族の氏神です。
丸亀藩京極家が再建された、本殿はじめ多くの指定文化財八棟の大型神社建築です。
現在の社殿は江戸後期の再建。本殿をはじめ木造の8棟はすべて重要文化財に指定されている。
 
 参道鳥居
 
 鳥居の扁額 佐佐木大明神額(源頼朝書)

 佐佐木源氏發祥之地の石標
  
 楼門(県重文)
 
 沙沙貴神社額(有栖川熾仁親王書)

 拝殿(県重文)

 本殿(県重文)
 
 権殿(県重文) 
 
 磐境
 
 絵馬殿
 
 絵馬殿の展示物
 
 絵馬殿の展示物(神紋は「七ッ割 平四ツ目」)
 以上

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