きままな旅

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2022/10/20 滋賀県甲賀市の油日岳山麓にある古刹を訪ねる。

2022-10-24 | 尾張文化の会

2022/10/20 滋賀県甲賀市の油日岳山麓にある古刹を訪ねる。
 春日井市にある『尾張文化の会』の会員23名と高蔵寺を8時頃出発して、松河戸ICより東名阪経由で新名神入り甲賀土山ICで降り、油日神社(甲賀歴史民俗資料館)、檪野寺、阿弥陀寺を拝観して春日井市に戻って来た。(No437)
 今回は甲賀の里観光ボランティアガイド会の方々に丁寧な説明、また尾張との繋がりもあり身近な話に感じました。
 甲賀市は、滋賀県の南東部に位置し、古来より江戸と京都を結ぶ重要な交通路であった東海道が有り、甲賀忍者「忍びの里」として知られた町の由緒ある神社とお寺を訪問する。
 檪野寺においては秋の特別拝観が有り、日本最大坐仏観音で秘仏十一面観音坐像の御開帳となりました。

✿油日神社(あぶらひじんじゃ)✿
 三重県境に油日岳(694m)有り、大昔、油日岳の頂上にたいへん明るい光(大光明)が発し、油日大明神が降り立ったという伝説があり、山頂に「岳大明神(だけだいみょうじん)」の奥宮が祀られ、奥宮に対する里宮が油日神社と云い、主祭神「油日大神(あぶらひのおおかみ)」の油日岳を神体山と云われる。
 本殿は明応2年(1492)の(国重文)、拝殿は天正年間(1570~80)の(国重文)、楼門及び東西回廊は永禄9年(1566)(国重文)の甲良五郎左衛門によって建照られたと伝える。また、本殿と楼門の蟇股(かえるまた)には彫刻が有り、楼門の蟇股に刻まれた鳩は飛び立ち、やがて捕獲されて片方の羽がもぎとられたとの伝説が残っています。
 拝殿の中央に立ち柏手を打つと反響が素晴らしく、天井に仕掛けがある。

 遙拝所で油日岳にご挨拶

 参道
    
 楼門

 楼門(蟇股の鳩)

 拝殿(拝殿の中央に立ち柏手を打つと反響が素晴らしく、天井に仕掛けがある。
)
 
 拝殿内の三十六歌仙

 神殿
 
 鐘楼
◎甲賀歴史民俗資料館
 白洲正子が「かくれ里」で紹介している、『福太夫面』と『すずい子』『銅造摩利支天三尊仏懸仏』『銅造如意輪観音三尊仏懸仏などの多くの貴重な文化財を見てまいりました。

 歴史民俗資料館
◎油日神社と尾張(愛知県)の関係
 油日神社の初代梵鐘は天正九年(1581)信長により熱田神宮の西にある誓願寺に寄進され明治のはじめ迄存在したと伝える。
 誓願寺は熱田神宮西門の西側に有り、国道22号線沿いに山門が有り、扉には大きな「葵の紋」が目印です。
 
 誓願寺の山門(国道22号線を挟んで観る)

✿檪野寺(らくやじ)✿
 甲賀市甲賀は良質の木材を産出し、奈良時代より甲賀杣(こうかそま)よばれ延暦11年(792)最澄が比叡山に延暦寺を建てるため良材を求めこの地に来たとき、最澄がイチイの木に十一面観音を刻んでこの地に安置したのが始まりといい、そのため「いちいの観音」とも呼ばれ親しまれている。
延暦二十一年(802)征夷大将軍坂上田村麻呂は檪野寺の観音に戦勝を祈願し、鈴鹿峠の山賊を討伐した。そのお礼に木造毘沙門天立像の像高163.0cmを奉安し祈願寺とされました。
 本尊は秘仏の木造十一面観音坐像(国重文)で国内最大級の像高3.12mである。
 今回は秋の特別拝観が有り、秘仏十一面観音坐像の御開帳の参拝となりました。
 忍びの里の「甲賀三大佛」は木造薬師如来坐像(国重文)像高2.22mです。

 参道

 参道

 山門

 本堂

✿阿弥陀寺(あみだじ)✿
 当寺は戦国時代に宇堂をことごとく焼失したが、慶長14年(1609)再興された。
 現在の本堂は昭和34年(1959)に改築された。
 本堂には本尊の木造阿弥陀如来坐像(国重文)109.1cm、白鳳期から奈良時代前期作が祀られている。左脇には木造聖観音立像(国重文)103.7cm、平安時代初期作と木造薬師如来立像(県文化財)100.4cmが安置され、脇壇には銅造誕生釈迦仏立像(市文化財)10.6cmで白鳳期から天平時代作で県内の中でも最古に属する仏像と云われる。
 多くの誕生仏は右手は天をゆびで指しているが、ここの誕生仏は右手を握った感じで天を指している。

 参道

 本堂

 木造阿弥陀如来坐像(一木造り)
 
 木造聖観音立像(一木造り) 木造薬師如来立像(一木造り)

✿日本一の鉄塔✿
 本日は天気も良く高速道路上のバスより美しい鉄塔がくっきりと山肌に観える。
この鉄塔は御在所岳(1,212m)に有る「日本一の鉄塔」と云われロープウェイの6号支柱で高さ61mある。

  白い鉄塔と頂上駅が観えました。
以上

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2022/10/19 名古屋市千種区 揚輝荘を見学した。

2022-10-22 | 尾張文化の会

2022/10/19 名古屋市千種区 揚輝荘を見学した。

✿揚輝荘✿
☆南園
・聴松閣
ハーフテインバーの外壁などなど山荘風な外観をした迎賓館です。
各部屋は各国様式がふんだんに表現されています。
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  玄関、車寄せ
・食堂
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 暖炉
 「いとう」の文字はいとう呉服店の商標を模したデザインです。
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・応接室
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一等船室のイメージを表現しています。
・寝室
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中国様式の装飾が施されています。
・サンローム
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フロアー  斜めに張った床は光によって変化します。
・奉上棟札
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・階段
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・地下トンネル入口
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目的は不明であるが全長170m有ったそうです。
・舞踏室
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刷りガラスはヒマラヤ連峰を表現している。
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暖炉上のアンコールトム見られる踊り子のレリーフ
・揚輝荘座敷
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ベンガラ色の土壁と杉皮張りの腰壁
・南庭園
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  庭と後方は揚輝荘座敷
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  燈篭
   『参考』
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京都山科にある勧修寺の「勧修寺式燈籠」と同じ形式をしている。
・茶室跡
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『参考』
ここに有ったと言う茶室は現在土岐市の織部の里に有る「暮雪庵」と云われる。

☆北園
・伴華楼
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・三賞亭
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・白雲 橋
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以上

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