巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

ジプシー!

2012年06月15日 21時56分36秒 | Weblog
 2年間、当時のサルコジ大統領が治安維持のためにロマ人(ジプシー)たちをルーマニアに強制送還したとき、人種差別だ、と、政府は国内外から批判を浴びました。
 そして今、サルコジさんが去り、オランド政権になったとたんにロマ人たちの逆襲がはじまったのです。パリ郊外のあちこちを不法占拠し、ロマ人たちはキャンピングカーやテントを連ね村をつくっています。
 で、なんとなんと、わが町にも一夜にしてジプシー村が出来ていて、ビックリどころじゃありません。建設現場のトラック通過のためにたまたま開いていたバリアを、めざとく見つけた彼らは、ぞろぞろとなだれ込み、テントとキャンピングカーを合わせると100以上!
美しい緑地帯が奪われてしまいました。で、生活の知恵というか生きる力がすごいロマ人たちはあっという間にどこかから電気を勝手にひっぱり、水道もちゃっかり通しているのです。
 私たちが暮らすのは、9割がフランス人の治安のいいハイソな町。貧乏人は私たち家族ぐらいで、お金持ちの一軒家が多く並んでいます。だから皆「!!!!!」状態。ポリスが2~3人で警備しても、すんごい数だからどうにもなりません。
 場所は町でいちばん大きなインターマルシェという大型スーパーの近くで、ついさっきジュエルのドッグフードを買いに行ったら、若いロマ人カップルに足を引っかけられ転ぶ寸前! 私のすぐに隣にいた品のいいフランス人マダムが手を取って助けてくれました。おそらく私が財布でも落としたら奪い去る気だったのでしょう。マダムも私も、もうビックリです。今まで店内でこんなことはまったくなかったのですから。
 さ~て、あっちこっちで事件続出の予感。近所を歩くのも緊張してないといけません。
しかもロマ人たちは犬もたくさん連れていて、とうぜん予防接種なんかしてないから、けっしてジュエルも近づけられません。明日から散歩コースも反対側にしないと。
 きっと、この町のフランス人で「ああ、サルコジに投票しておけばよかった」と、後悔してる人は多いかも……。
 ロマ人もおとなしく居るだけならいいんですよ、まだ。でも、学校も行ってないし、仕事もしてない、一日中暇してて、物乞いをするか人の物を奪うことでしか生きられないわけで、そこが大問題!
「市長さんなんとかして!」きっと私だけじゃなく、住民みんなが叫んでるはず。

*写真はジュエルが遊ぶラグビー場。ここは無事です。ジプシー村にはおそろしくてカメラは向けられません。っていうかデジカメを盗られるリスク大。

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