巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

ダメ犬でもやさしければいいんです

2006年04月23日 16時25分56秒 | Weblog
 犬の雑誌や育て方の本を見ていると、とにかく訓練が大事だ、ってなってますね。「ついて」、「おすわり」、「ふせ」、「まて」、「ハウス」などを、きっちり教えて機敏に従わせましょう、と。ふむふむ、飼い主にしてみれば、愛犬に命令したときに、ビシッと動いてくれた、そりゃあ鼻高々だよね。
 でも、だからどうした? って私は思うんです。ウチのジュエル、子犬時代は強力破壊マシンのごとく家中を荒らしまくって、た~いへんでした。が、子育てでも、どっちかというと放任主義の私は、犬のことも放っておきました。訓練なんてぜんぜんしないで。
 喜ぶと飛びつくし、リードはグイグイ引っ張るし、人間様のベッドにもソファにも乗っかり放題……。まあ、マニュアル本に出てくるダメ犬の典型みたいなラブってわけです。
 それでも、一緒に暮らすうちに、家庭内のルールはいつの間にか犬のほうが覚えました。粗相は絶対しないし、台所の食品やテーブルの上のお菓子や果物を盗み食いしたことは一度だってありません。ワンワンうるさく吠えることもないし、睡眠のリズムもしっかり家族に合わせてくれてます。
 そもそも、娘の妹となるべくやって来たジュエルは、自分の役割もしっかり心得てるみたい。リードを持つと引っ張るくせに、放して自由にしてあげると、娘のそばにピッタリ! テニスボールを投げると、川の中に飛び込んでもきっちり娘の足元まで運んできます。教えたんじゃなくて、遊んでるうちに勝手にルールを覚えてたって感じ。
 娘の友達が遊びに来ると、もちろん一緒に遊びます。ヘアアクセを付けられても、マントをかぶせられてもされるがまま。お菓子の横取りもしません。ヨダレをたらしながら「ほしいなぁ……」って見つめてるだけで。ほ~んと、従順な妹のよう。
 家庭犬なんて、それでじゅうぶん。路上で迷惑をかけたり、人様に噛み付いたりしなければ、それでいい。訓練より、「愛情」ってところかしら。


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