巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

パリ郊外の暴動から一年……

2006年10月31日 06時24分39秒 | Weblog
 一年前のこの時期、フランスのあちこちで車が焼き打ちされるなどの暴動が起きてました。日本では「パリ炎上」みたいなタイトルの記事もあったらしく、親族、友人たちから「だいじょうぶ~? 生きてる~?」とメールや電話がいっぱい入りました。でも、騒ぎがあったのは日頃から治安の悪い移民が多い地区だけで、私たちはフツーに生活していたので、日本の皆の過剰反応にこっちが驚いたくらいでした。
 さて、あれから一年。28日の夜には、マルセイユで乗客が乗ったままのバスが焼き打ちされ、負傷者が出てしまいました。なので、パリ郊外では4000人のポリスを追加配備して交通機関の警備を強化。また路線バスには防犯カメラが設置されたそう。が、暴動が再発するんじゃないかと懸念する声は多いみたいです。
 暴れているのは貧しい移民たち。さまざまな差別に苦しみ、仕事にも就けず鬱憤がたまるのはわからないでもないけど、暴れることによって、もっともっと同胞たちを苦しめちゃうんだよね。彼らは祖国も捨てちゃってるし。
 そうそう、フランスは人種のるつぼでさまざまな人種、国籍の人があふれてるけど、祖国の言葉や文化に誇りを持ってるのは、いわゆる先進国の人たちだけかも……。英語、ドイツ語、それと我らが日本語などは、きっちりマスターしておけば、フランスで職につくときなどは確かなアドバンテージになる。それに先進国の人で国籍を捨てようなんてケースは稀。
 でも、貧しい国の人々は母国語を放棄し、アイデンティティーまで失っていってしまう。にもかかわらずフランスにも同化できない。そういった移民がこの国でふえすぎちゃったのが問題なのよね。
 ……と、今日はちょっと難しい話になってしまいましたが、今のところ街は平和です。去年の暴動以来、“パリ郊外”はコワーイところって思ってる日本の皆さんがいるみたいですが、郊外たって全部じゃありません。のどかなとこのほうがずっと多いんですよ。写真はパリから南へ10キロのところにある今日のソー公園。その池にジャボンして泳いでるのがウチのラブラドールのジュエル。ほんとは泳いじゃいけないのですが、止める間もなく飛び込んじゃった図です。……ね、のどかでしょ。
 


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