巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

フランス柔道が強い理由

2008年02月13日 07時00分33秒 | Weblog
 ヨーロッパで最大の柔道大会、フランス国際が先週末に行なわれました。ニッポン選手の活躍がイマイチだったみたいですね……。子供の頃、美空ひばりの「柔」を聴き、スポ根(スポーツ根性もの)ドラマの「柔道一直線」を夢中になって観ていた世代の私としては、なんとも残念な気持ちでいっぱい。でも北京オリンピックはこれから、なんとか巻き返してほしいです。”がんばれ! ニッポン!”
 ところでフランス柔道がこんなにも強い理由、知ってますか? それは柔道をやってる人口が違う! 
 フランスの幼稚園、小学校は毎水曜日はお休み、で、この日に子供たちはスポーツや音楽、アートを学校とは別のクラブや教室で学ぶのです。何を選んでもレッスン料は格安。お金がないといいクラブに入れない日本とは、このあたりが違うんですね。
 実はウチの娘も4歳のとき一年半ほど柔道クラブに入ってました。ヤワラちゃんを目指そうみたいな野心は母子ともにま~るでありませんでした。が、当時、日本の雑誌で正座が出来ない若者がふえているという記事を読み、「これはイカン、日本女性なら美しく正座が出来ないと」と思い、ただそれだけの動機で入部したのです。だけど、その柔道クラブはシドニーオリンピックのメダリストも所属する名門でした。名門とはいえ週一回のレッスンで一年間で1万円ぽっきりだったと記憶している。柔道着(ちなみにフランスではKIMONOと呼ぶ)だって980円程度でした。
 道場にはフランスのちびっ子がワンサと集まってました。訊いたところ柔道は子供に習わせたいスポーツの第二位(一位は卓球)なんですって。さて、初級クラスでは私の思惑通り、「日本の礼儀作法」を学ぶことからはじまりました。先生は黒帯のセバスチャン(すんごいカッコイイ、パリジャンで付き添いのママたちの熱い視線を浴びていた)。子供たちに「JUDOは畳の上に正しく正座して、お辞儀をすることからはじまる」とセバスチャンは教え、ヘニャヘニャしてる子を叱りつけててました。一年間はこの礼儀を仕込まれるのと、基礎体力作り、それと受け身を習うぐらいでした。二年目になると組技を教わるのですが、ウチの娘は基本的に闘いが好きじゃないので、やめてしまいましたけど。でも、柔道のおかげで正座は今でもちゃんとできます。
 こういった柔道クラブはフランス全土にい~っぱいあって、すごく大勢の子供たちが柔道に親しんでいるのです。底辺がいっぱいいるから才能を持ってる選手も見
つけやすいってことですよね。フランス柔道の強さの秘密はこのあたりにあるんじゃないかと私は思います。
 ところで、今の日本で柔道を楽しむ幼稚園児ってどのくらいいるんでしょうか?

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