「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)1月25日(木曜日)
通巻第8105号
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韓国で「外国人」が所有する不動産、18万1391軒。
このうち、約7万2180件が中国人所有だ
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韓国で中国人が所有する土地の数は、2016年以来3倍以上に増加した。中国人による不動産の買い占めと住宅価格の高騰に対する懸念が高まった。
韓国で「外国人」が所有する不動産は、じつに18万1391軒。このうち、約7万2180件が中国人所有である。2016年からの統計で三倍となった。不動産価値は27億7000万ドルに増加したという(『ザ・コリアン・タイムズ』、24年1月24日)
https://www.koreatimes.co.kr/www/biz/2024/01/126_367455.html
国別の色分けでは、中国人が54.3%を所有し、米国人23.5%、カナダ人6.8%、台湾人3.8%を所有している。日本人は殆どいない。ソウルのマンション物件をみると、あきらかに東京より高い。外国人が投機を目的に不動産投資を繰り返したことが高騰原因の一つと言われる所以である。
韓国では中国人が中国で土地や住宅を購入することを制限していない。ところが、投機を防ぐという名目で、韓国人が中国で不動産の所有は出来ない。相互主義の観点にたてば不平等で、こうした不動産規制は国際関係における互恵原則に反するという声が韓国内にもあるが、少数派だ。
日本と異なるのは、安全保障の観点からの憂慮が殆ど見られないことで、これは韓国人の感得する歴史認識の違いから生ずるのではないか。日本は中国人が資源地や自衛隊基地の傍に不動産を購入する実態を調査し、国防議論とからめて脅威とするが、韓国ではそうした議論を殆ど見かけない。
二千年にわたって中国は韓国にとって、王朝はかわっても「大国」であり朝貢する国であったわけだから、中国に楯突くジェスチャーを時折示しても、それだけである。
令和六年(2024)1月25日(木曜日)
通巻第8105号
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韓国で「外国人」が所有する不動産、18万1391軒。
このうち、約7万2180件が中国人所有だ
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韓国で中国人が所有する土地の数は、2016年以来3倍以上に増加した。中国人による不動産の買い占めと住宅価格の高騰に対する懸念が高まった。
韓国で「外国人」が所有する不動産は、じつに18万1391軒。このうち、約7万2180件が中国人所有である。2016年からの統計で三倍となった。不動産価値は27億7000万ドルに増加したという(『ザ・コリアン・タイムズ』、24年1月24日)
https://www.koreatimes.co.kr/www/biz/2024/01/126_367455.html
国別の色分けでは、中国人が54.3%を所有し、米国人23.5%、カナダ人6.8%、台湾人3.8%を所有している。日本人は殆どいない。ソウルのマンション物件をみると、あきらかに東京より高い。外国人が投機を目的に不動産投資を繰り返したことが高騰原因の一つと言われる所以である。
韓国では中国人が中国で土地や住宅を購入することを制限していない。ところが、投機を防ぐという名目で、韓国人が中国で不動産の所有は出来ない。相互主義の観点にたてば不平等で、こうした不動産規制は国際関係における互恵原則に反するという声が韓国内にもあるが、少数派だ。
日本と異なるのは、安全保障の観点からの憂慮が殆ど見られないことで、これは韓国人の感得する歴史認識の違いから生ずるのではないか。日本は中国人が資源地や自衛隊基地の傍に不動産を購入する実態を調査し、国防議論とからめて脅威とするが、韓国ではそうした議論を殆ど見かけない。
二千年にわたって中国は韓国にとって、王朝はかわっても「大国」であり朝貢する国であったわけだから、中国に楯突くジェスチャーを時折示しても、それだけである。