ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

日本一危険な参拝旅 太田山神社編 その1

2016-08-16 01:46:15 | ホルマリン漬け北海道 秘境編

大秘境にそびえる山岳霊場―




日本一危険な神社」を参拝する!


「日本一危険な神社」と呼ばれている太田山神社をご存知でしょうか。
道南・せたな町大成地区というものすごい秘境に存在するこの神社は北海道最古の山岳霊場とされており、標高485メートルの太田山の中腹に本殿が存在しています。
本殿までの道のりは恐ろしいほど険しいという噂で、急な階段に高低差の激しい山道、さらには崖を垂直に登るといった試練が次々と襲いかかり、素人には参拝は難しいといいます。
道中は常に登山用ロープが張られており、滑落や落石の危険に怯えながら進まなくてはならず、冗談じゃなく命の保証ナシという、とんでもない神社らしいのです。

例によって私はこの場所に行ってみたいと数年前から思い続けておりました。
秘境の神社なので、札幌から公共交通機関を使っての訪問は到底ムリ。車をゲットしたら真っ先に行こうと考えていた場所です。
5月に念願の愛車を手に入れ、今年こそついにそのチャンスが。
8月のとある休日、車中泊をしながらの1泊2日の参拝旅へと出発しました。

お待たせしました。2016年夏の旅、スタートです。

8月6日(土)。

早朝5時に札幌を出発。
愛車エリオ君に毛布を積み込み、ひとり小樽方面へ向かいます。

運よく週末は快晴の予報。車窓から見る日本海は美しく透き通っていました。
ここ数週間、この日を楽しみに仕事を頑張って来た感じです。今年は夏を満喫できますかね?(^O^)

いきなりガソリン切れのピンチ、さらに道を間違えてトーマル峠とかいう無人の山道に迷い込んだりと色々ありましたが、8時ごろに積丹半島を抜けて岩内へと到着。
道の駅の駐車場で朝食を食べ、再び出発。


9:39 道の駅「みなとまーれ寿都」に到着

延々と海沿いの道を走って来たけど、寿都の海がこんなに綺麗だとは思わなかったなぁ~。(写真無くてすいません…)
風力発電の近くで一回休憩すればよかったかな。
それにしても、やはりせたな町は遠い。




車通りがそれほど無いので、景色を楽しみながらマイペースに運転し続け…。
10:50 ようやくせたな町へ。


しかし、目指す太田山神社はまだまだ遠い。
市街地を抜け、峠を超えた後に国道を逸れます。
大成集落の細い道を抜けた後、さらに奥の太田集落へと進む。

道路は車1台通るのがギリギリの箇所があったりと、次第に秘境の雰囲気に。
片側1車線の部分もありますが比較的新しめで、路肩に目をやると旧道らしき細道が草に埋もれています。

ここ…つい最近まで車で行くのも容易でない僻地中の僻地だったのではないか。

新しそうなトンネルを延々と越えていくと、視界が開けました。
11:57、山の麓の太田集落に到着しました。


家はポツリポツリと数えるほどしか存在しません。
道路が整備されるまで、ここの方々の交通手段はしか無かったのでは…。
細道を延々走ってたどり着いた先は、驚くほどの大秘境でした。

そしてそびえ立つ岩山、あれこそ神社のある太田山です!!


…海が驚くほど透き通っています。
車を降りてみると予想以上に暑い。山の方からセミの大合唱が聞こえてきます。

集落から少し離れた道路沿いに、太田山神社の拝殿が建っていました。




太田山神社の創立は嘉吉年間(1441~1443年)といわれています。
もともとアイヌの人々から航海の神「オホタカモイ」が宿る山とされていた太田山。亨徳3年(1454年)に松前藩の祖、武田信広公に太田大権現の尊号を与えられ、太田山神社は航海の安全を願う場として信仰されてきました。円空などの僧侶や松浦武四郎などの探険家も訪れているほか、阿部比羅夫の伝説も伝わっているそうです。
…ところで円空といえば秘境・小幌駅を思い出します。道内の秘境には円空の伝説が多い。

拝殿より太田山神社の全景を望む

…え~、山のふもとに参道入り口の鳥居が見えます。
そしてゴールとなる本殿は山のはるか上部、岩肌の中腹辺りのようです(^_^;)
かなりの高低差がありますね…そして予想以上の急斜面。

信じられない事に本殿が見えます。

断崖絶壁に小さく開いた洞窟のような部分、そこに向かって小さな橋とクライミング用の鎖が続いているように見えます(!!)
本殿は結構ヤバい場所にあるという話は聞いていたのですが、まさかあんな場所を登らなくてはならないとは…(^_^;)。
ボク高所恐怖症ですよ。どうしよう。

太田山神社 参道入り口

拝殿からてくてく歩いて、ついに神社の入り口へと到着しました。
ずっと来たかった場所です…っていうか階段の角度を見てください!!!


傾斜45度の恐ろしすぎる階段。

太田山神社の入り口に立った参拝者をいきなり震えあがらせるのが、この139段の石段。
これ、下手すりゃ転げ落ちるよね…。まず階段なのにロープが備え付けてあるのがおかしい。

鳥居の前には不吉な注意書きがたくさん…。

落石等の危険もありますので、参拝に当たっては充分注意して登ってください」
「敷地内等で発生した事故等については、当神社では一切の責任を負いません。

果たして、無事に戻ってこられるのでしょうか…(^_^;)。
いったん車に戻り、登山用の服装に着替えている途中、ガラスの外に巨大スズメバチが止まっているのを発見して余計に戦意喪失してしまいましたが、ここまで来て引き返すわけにはいきません。
12:41、顔を強張らせながらも、少しずつ階段を登り始めました。


巨大爬虫類!猛毒昆虫!滑落寸前!
「日本一危険な神社」の称号は伊達じゃなかった!
続く。
コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏の旅行のお知らせ | トップ | 日本一危険な参拝旅 太田山... »
最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
続き読みたいので早く書いてください~ (takano)
2016-08-17 23:07:44
ラスカル国王とは別の方?
http://blogs.yahoo.co.jp/molinolasukaru/15115976.html
6日の10時半ごろにここを通りましたよ!もっと早い時間HTBのTVカメラマンがこの日撮影に来てました。

便乗させてってもらえばよかったわ~。この旅行中、自分の車は免許取りたての甥っ子に貸してたのですけど、ぶつけられましたのよ~。
瀬棚で美味しいものは食べましたか?
>takanoさん (ホルマリン)
2016-08-20 15:44:28
お返事が遅れてしまい失礼いたしました。

ラスカル国王さんとは別の人間ですよ~!私は残念ながら霊能力は持っていないもので…。
私が登ったのは6日の昼ごろなので、もう少し時間が早ければお会いしていたかもしれませんね。(^-^)
カメラマンは夕方ワイドショーか何かの取材でしょうかね…?

残念ながら瀬棚では食事は出来なかったのですが、夜は寿都町でヴォリューミーな天丼を食べてきましたよ!
さすが海沿いの町だけあって、巨大なエビの天ぷらが3つも乗っかってましたよ♪
お祭り (takano)
2016-08-21 13:21:03
6日の瀬棚の漁火まつり、生きたウニが二個300円とか最高でした!
https://youtu.be/eDzxpRCm22E

八神純子も来ていて、(と言っても年代的に知らないよね。お父さんとお母さんに聞いてみよう)
https://youtu.be/YoU0pkGGDG0

瀬棚はあのトンネルがミステリーですよ。一人じゃ怖くて通れない感じです。ここをチャリとかで一人で走るとかなり怖いですよ。
https://youtu.be/297TTEL6kq8
まさか、通ってないなんて?!ここは通らないと!通ってなければぜひまた行きましょう。

HTBのカメラマンは8Kでの撮影で普通の番組収録ではなかったようです。もう汗だくでしたよ。あの後なら気温も上がって天気もいいし、無事に帰ってこられて良かったですね!

来年の瀬棚まつりはご家族でご両親と泊まりで行くといいですよ。昭和生まれの人にとってはかなり楽しいです。飲み屋も満席です。宿は1か月前に満室になる人気ぶりなので予約はお早めに。

ホルマリン君はなんでホルマリンなのでしょう?
建築業では殺菌防カビ剤というイメージなのですが。
ラスカル国王は函館経由でホルマリン君の次の日登ったのかな?ここの神社は登る人は呼ばれて登るみたいですね。わたしも数年前から行きたかったのですが、せたな祭り最高!!!!欲を言えば、弁天岬でも泳ぎたかったです。



>takanoさん (ホルマリン)
2016-08-22 01:49:32
動画も合わせてアップされているとはいいですね♪リンクありがとうございます。
ちょうど漁火祭りがやっていたんですか…さすが海沿いの町、海の幸を味わいに行けば良かったです…。
八神純子さん、名前だけは存じていますよ(笑)。

トンネルは私も通りましたよ!私が通った時は霧は出ていませんでしたが、路面が湿気か何かでビショビショでした。あれほどジメッとしているのは不自然ですよね(^_^;)。

HTBは紀行番組の取材かもしれませんね。軽装備の私ですら汗だくで下山しましたから、重いカメラ背負っての登山はさぞ体力を消耗されたでしょうね…私にはとても出来ません(^_^;)

今回せたなは初めて訪れました。あの秘境具合と海の綺麗さがすっかり気に入ったので、今度は家族も誘ってみましょうかね(*^_^*)

ホルマリンのペンネームは特に理由はないのですが、どことなく怪しさを感じる名前にしたかったというのもあります(笑)。
ブログでも拝見させて頂きましたが、takanoさんは建築関係のお仕事をされているのでしょうか?(^O^)

太田山神社、さすが霊場ですね。パワースポットとしても近年話題のようですしね。
私の前に登っていた若いカップルは下山後に太田山手前の海岸で泳いでいて気持ちよさそうでした。
続きが楽しみです (takano)
2016-08-22 13:32:31
瀬棚は絶対に漁火まつりの日がいいです。町営温泉まで歩いて行けるし、その場でいけすからイカやら貝やらウニやらを出してきてその辺の炭火コーナーで焼いて食べられます。他にも出店が多く、コロッケは絶品です。花火大会もあり、サイコーです!幻の今金黒毛和牛も。二泊三日がお勧めです。あわびとウニ刺身とか鍋とか。
ただ、宿が満室なので、二~三か月前から予約しないと取れません。三本杉ビーチのテントは一張り1000円です。海水浴場は三か所ありますが、三本杉海水浴は便利ですが浅すぎで、海水浴場でない岩場のほうが楽しそうです。

職業が建築士なので、ホルムアルデヒド対策なのですが、建築の記事ブログは楽しくないので、遊びの記事ばかりになってます。列車とか。
>takanoさん (ホルマリン)
2016-08-27 11:26:27
お返事が遅くなってしまい、失礼いたしました。
漁火まつりは今まで知らなかったのですが、瀬棚でそれほど大掛かりなお祭りが開催されているとは知りませんでした。豪華なグルメもより取り見取りですね♪
知名度はどのくらいなのでしょう?まさに知る人ぞ知る穴場的なイベントなのでしょうか(^-^)

今回の旅ではすぐに瀬棚から引き返してしまったのですが、それこそ2泊3日でノンビリ宿泊できれば夏を満喫できそうですね!
帰り際に三本杉ビーチをチラッと通りかかったのですが、凄い混みようでした。

建築のお仕事をされているのですね!私もこのブログは元々別の意味で始めたのですが、いつのまにか旅行記事メインの趣味ブログになってしまいました(^_^;)
Unknown (takano)
2016-08-28 17:16:43
ホルマリンよりもトルマリンのほうがいいですよ。マイナスイオンで気持ちよさそうで。

せたなの御祭りは超穴場です。ぼろくて古い民宿でも、ベンツとかアウディとかの高級車ばかり泊まってるんですよ。もちろん、旅館ホテルはかなり前から満室で民宿を予約した人が1か月前でラストスパートだったそうです。その年代からすると竜宮城みたいな感じでしょうか?ゆえに誰にも教えないし、宣伝しなくてもその時期は人が沢山なわけです。

およぐなら弁天岬周辺がいいですが、あそこは日本最高水質AAランクの海水浴場が3つもあるので海を梯子しながら潜るといいかもです。北海道ではここだけです。

もっとも、近場ではオタモイ海岸キャンプ場(有料)がそれですが、陸からは行ったことがないのです。こちらは複数でいかないと太田神社よりもやばい場所なのですが、行ったことあります?
>takanoさん (ホルマリン)
2016-09-03 01:40:10
またまたお返事が遅れてしまいました、ごめんなさい。

もう少し爽やかな記事が充実してきたら「トルマリン」に改名するかもしれません(笑)。

高級車ですか!高所得者の方々も道南の海の幸に目が眩んでしまうのでしょうね(笑)
せたなの宿は数も少なそうですから取るのも大変そうですね…。自分ひとりなら気を使わず車中泊やキャンプで済ませられるのですが、家族で行くとなると予約時期は重要ですね(^-^)

オタモイのキャンプ場は行った事は無いのですが、地蔵尊のある遊歩道は何度も行った事あります。
崖崩れで危険視されているんですが、お気に入りの場所なんですよね~♪
AAAの水質キャンプ場 (takano)
2016-09-03 03:20:45
個人的に言えば、太田神社のホラーナよりも、オタモイ海岸キャンプ場のほうがアブナイDES!
といいましょうか、今だ行けてないのです。あそこは女子二人もダメだし、3人でぎりぎり、4人以上でないと行ってはいけない場所です。(いろんな意味で)野郎二人でもダメです。最低3人は絶対に必要です。
白龍神社あたりの道は安全ですが、オタモイ海岸は、泳ぐとしてもロープと浮輪がいります。
行くときにはぜひ誘ってくださいね!
>takanoさん (ホルマリン)
2016-09-04 23:47:18
オタモイのキャンプ場、場所は地蔵尊の近くでしょうか?
少人数ではダメというのは周辺の環境が危ないからなのでしょうか…。ランク的には上級者向け?

あの辺は水流が独特で、積丹方面から色々なものが流れてくるらしいですからね…。
もう少しアウトドアの修業を積めたらチャレンジするかもしれません(^-^)

コメントを投稿

ホルマリン漬け北海道 秘境編」カテゴリの最新記事