小雨降る中、道端の赤いルドベキア。
新潟、越後妻有
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秋色に変化した、アジサイ。
もとの青色からにぶい青銅色へ変わる
この時期の色が好き。
十日町にある くみさんの庭に咲く、緑の花。
地味な色なのに、吸い込まれそうな眼差しの花。
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お向かいの家、こちらは艶やかな百日草。
くみさんがお庭から摘んで飾ってくれた
ウエルカムフラワー。
無農薬の野菜畑の住民たち。
それぞれテリトリー守って、争いなし。
カマキリの動きはユーモラスで
いつまで見ていても飽きない。
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十日町から北上して、
群馬県桐生市で途中下車してみた。
古いレンガの建物が美しい町。
朽ちかけたレンガの壁に、今朝ひらいたムクゲの花。
ムクゲは、たった一日で色あせ萎んでしまう。
はかない命は、輝くばかりの美しさ。
この日ここで、出会えたことに感謝する。
鈍行列車の旅は、気ままに続く。
栃木に入り、黒磯駅でまた下車。
珈琲を飲めるところはないかな、と
駅前をうろうろしていると、レトロなカフェが。
大正時代の重厚な建物、昔は銀行だったとか。
ゆったり落ち着いた雰囲気の店内で、
おいしいカプチーノをいただいた。
窓辺に生けられた小さな花に癒される。
この後、福島から仙台へ。
仙台でも古い友人たちと順番に会っていった。
大地震に遭っても、花たちは元気に咲いていたな。
津波で人の営みがさらわれてしまった場所にも、
すでに草が生い茂っていた。
仙台市郊外で出会った、葵の花。
これもこの日限りの花。
明日には別の花が咲く。
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この夜、私は仙台港から船に乗った。
ここから北海道へ向かう。
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