(「河北新報」令和5年3月25日付記事より引用)
障害のある児童・生徒別室で授業
21年度 効果広まり利用者増
障害がある国公私立の小中高校生で、通常学級に在籍しながら必要に応じて別室で授業などを受ける「通級指導」を利用したのは2021年度に18万3880人となり、過去最多を更新したことが24日、文部科学省の調査で分かった。これまで最多だった20年度より約1万9千人増えた。
通級指導は少人数指導が多く、コミュニケーションが苦手な子にきめ細かな授業が可能とされる。文科省は「通級指導の効果が保護者に広く知られ、利用者が増えた。各地で専門知識を持つ教員が増えたことも影響した」と分析している。
障害別の内訳は、言語障害4万7175人、注意欠陥多動性障害(ADHD3万8656人、自閉症3万6760人、学習障害(LD)3万4135人など。
通っている学校の教室を使う「自校通級」は12万1949人で、他校の教員が訪問してくる「巡回通級」は1万3479人。子どもが特別支援学校など他校に移動する必要がある「他校通級」は4万8452人だった。子どもや保護者の負担軽減のため、文科省は自校通級や巡回通級の拡充を目指す。
調査は19年度まで5月1日時点の利用者数を集計していたが、20年度から3月末時点に変更し、年度ごとの実績を正確に把握できるようにした。
障害のある児童・生徒別室で授業
21年度 効果広まり利用者増
障害がある国公私立の小中高校生で、通常学級に在籍しながら必要に応じて別室で授業などを受ける「通級指導」を利用したのは2021年度に18万3880人となり、過去最多を更新したことが24日、文部科学省の調査で分かった。これまで最多だった20年度より約1万9千人増えた。
通級指導は少人数指導が多く、コミュニケーションが苦手な子にきめ細かな授業が可能とされる。文科省は「通級指導の効果が保護者に広く知られ、利用者が増えた。各地で専門知識を持つ教員が増えたことも影響した」と分析している。
障害別の内訳は、言語障害4万7175人、注意欠陥多動性障害(ADHD3万8656人、自閉症3万6760人、学習障害(LD)3万4135人など。
通っている学校の教室を使う「自校通級」は12万1949人で、他校の教員が訪問してくる「巡回通級」は1万3479人。子どもが特別支援学校など他校に移動する必要がある「他校通級」は4万8452人だった。子どもや保護者の負担軽減のため、文科省は自校通級や巡回通級の拡充を目指す。
調査は19年度まで5月1日時点の利用者数を集計していたが、20年度から3月末時点に変更し、年度ごとの実績を正確に把握できるようにした。