伊豆の渓流を考える日々

Fishing club HUSLER 伊豆前戦基地
伊豆の渓流、釣行報告等を書き留める。
渓流オフは海を楽しむ。

持越川釣行(2007.09.09)

2007-09-12 | 狩野川水系

 
 朝、宇佐美で青物を満喫してから今度は渓流釣行と贅沢な日曜日、これも伊豆ならではの成せる技。

 台風9号の雨は持越で降り始めから752mmもの雨量を記録、当然ものすごい増水でトップの画像が持越の雨量計と持越川~猫越川~狩野川で一番近い嵯峨沢橋の水位計のデーターだがピークで氾濫注意水位まで達している。サイポスレーダー(静岡県土木総合防災情報)で順調に下がる水位を確認しながら日曜朝の水位を予想したが、どうも平水より10~20cm高い感じである。実際に行ってみてやれる所でやろうと言う訳だ。実際に川を見ると10㎝高は川に入るには結構厳しい感じです。

 0800に海から上がり、kidを送り、同行の鵜殿さんの車を私の自宅に駐車、Myキャラバンにて移動で0930には狩野川水系の様子を見ながら走っていたのです。先ずは腹ごしらえで伊豆市八幡のコンビニにお立ち寄り、食事を摂りながら鵜殿さんと相談で大見川の様子を見ながら当初予定していた持越川の様子を見て入れなさそうならば何処かやれそうな源流に入ろうと言うことで移動開始。大見川を渡る、白波が立っている鮎師は居ないと言うか入れない状態。本流沿いに南下でピンポイント的にはやれそうな所も在るが本流は禁漁。さて、予定の持越川にさしかかり下流はやっぱり水が多い、旅館街の辺りでエサ釣り師2人が汗だくで歩いているのを見かけお声掛け。「おはようございます。どうですか?」「全然ダメ。よりも釣りにならない。」とご立腹のお答えが帰ってきました。ダメかなと考えつつも先週に川を見た感じでもう少し上流ならば何とか成るかもと川沿いの道路を上流に向かうとやれそうなエリアが幾つか在りました。釣り人の姿も無いので一応上流まで様子を見に走ると、日曜なのに大型ダンプが何台も走っている。もしかしたら災害復旧?でやっぱりそうでした。風早峠に登る道路の何処かで土砂崩れが発生した模様で鉱山の所で通行止めでした。

 Uターンでやれそうな所で良さ気な所をチョイスで道路脇の駐車スペースに車を停めて、先ずは橋の上から川の様子を見たりで余裕もあり、魚が居るとすれば「あそこだね。」とか鵜殿さんと話ながらゆるゆると仕度です。
 私のタックルはロッドはウエダのSSS-72Si、リールはダイワのエアリティー2506、ラインはヤマトヨのファメルトラウト4Lbで本流やダウンを意識したタックルで挑む。今回は持越川、大見川などの比較的大きな流れのある所を意識して持ってきた。ワレットの中身も7㎝のアスリートをワンスペース入れてきた。
 さあ、渓流スタート1010。鵜殿さんと一緒に川に入ったが、カメラを忘れた事に気付いた私は一端車に戻って、鵜殿さんと話していたポイントに向かって鵜殿さんの方を見ると既に写真撮影している。話を聞くと橋の上からポイントを見て話していた通りの場所で話の通りの通し方で出たとの事で形さほどでもないが、幸先の良いスタートです。水温も16度台でこちらも良い感じ。
 私も遅れてスタートで下流側の良さ気な所をダウンでチェックでチェイスが多数で良い感じ。鵜殿さんに「今日はダウン主体で行きたいから先行お願い。」と告げて後追いで釣り上がる。鵜殿さんが獲ったポイントでは引き続きチェイスは有るもののヒットには持ち込めず。直ぐ上のポイントは2人共にチェイスは多数だが獲れずでしたが、大物が潜んで居そうな雰囲気ムンムンなんで上流に換わり、落ち込みから護岸際水深が有る淵を形成している淵尻にキャストでトウィッチをかけながらゆっくりと引いて白泡にトラウトチューン金ヤマメが入るか入らないかの所でガツッときました。翻った魚体のギラがデカイ。「イターッ!」でドラグがジリッと出るが、次のグリン、グリンのローリング2発でフックアウト。鈍くさい私故にヒットしてからの合わせが出来ていませんでした。いつも見ている釣りビジョンのufmウエダ・チーフデザイナーである西村氏が出演している『Troutist Dream』の様に時には小刻みに時にはゆっくりと西村氏独特のロッドをうねらす様なトウィッチからビシッとロッドを起こすフッキング。これが出来ればもっと獲れるのでしょうが反射神経が、運動神経が足りません。残念です。
 
 水量が多く流石に急瀬では釣りにならないが、そこそこの流れからは魚がチェイスしてくるので良い感じで先ほどのバラシから気を取り直して鵜殿さんに追い付くと遡行を続けるにはどうしても川を横断しなければ成らない場面、何処で渡る?で川を見渡すと50m位の間隔でコンクリートの帯工が在るのでそこならば渡れそうと判断で少し上流の帯工で横断する事で直ぐ下流に良さ気な感じの所が在り2人で攻めたがチェイスは多いが獲れずで帯工を渡り対岸に。で鵜殿さんはどうしても帯工下が気になると見えてあの手この手で攻めいて一向に上ってこない。一通り帯工からほんの少し上流の落差工下をチェクしてから私も帯工周りが気になっていたので先ずは帯工上をダウンでチェック、で今帯工を2人でジャブジャブと渡ってきたのにチェイスが有ります。しかし、掛けれません。で、気になる帯工下、丁度鵜殿さんがルアーチェンジかライントラブルで動きが止まっているのを良いことに渡ってきた側の左岸端へダウンクロスにキャストでトウィッチを掛けながらドリフトで流れを横切るように誘うと帯工によって均一な流れの様に見える中でも太い流れの脇に差し掛かった所でヒット。鵜殿さんの目の前でのヒットで「鵜殿さんゴメンナサイ。」で獲れた魚はこれ。サイズは22㎝ながら体工ありで太っていて素晴らしい魚です。

 ヒットルアーはアスリート7F・ゴーストアユでバラシの後、ふと思い「アユ食べて上ってきたアマゴにはアユカラーでしょう。」でフックもワンサイズ大きいヴィトム8号装置しているが正解でした。鵜殿さん曰く「ダウンにはワンサイズ大きいルアーを使うのが良いのよ。」で私のルアーセレクトは間違っていないみたいです。

 落差工を登り、上の段。流れが広がり随所にポイントが点在するも小ポイントでチェイスは多いがどうも掛けれない。上流を見るといかにもな感じの大場所が在る。そこを最後にして移動しようと決めて釣り上る途中で小さな流れ込みにアマゴが入っているのを見つけた。本流の水位が下がり河原に成っているがクレソンなどが生えているところを見ると水が涸れることは無い様だがあまりにも小さい流れ、増水の時に緩い流れに逃げて護岸際に来たのだが、クレソンの陰に身を潜めているうちに水位下が下がってしまい本流に帰れなく成ってしまったのだろう。その細い流れに2匹入っていた。際には何かに驚いて水から飛び出してしまって戻れなくなったであろう息絶えたアマゴの骸が2つ、いずれも12~3㎝位のアマゴでした。

 この川最後のポイントと決めた大場所である。下流の私が大物をバラシたポイントより2周り位大きい感じで落差工で落ち込みを形成、流れが右岸側に偏り、護岸沿いに淵と言うよりもプールを形成している。先ずは鵜殿さんがキャッチ、20㎝そこそこだが綺麗なアマゴ。私も続けとばかりにトラウトチューンをチョイスでアップで攻めるがチェイスはしてくるがフッキングまではいかない。そこで本日調子の良いダウンでやろうと鵜殿さんに了解を取り上へ回り込み攻めるが落差が大きく流れが強くて水が暴れているので上手いことアスリートが沈まず苦戦。ダウンを諦めて鵜殿さんと交替で私は再び下流側に戻る。
 さてどうしようかと考える。今一度トラウトチューンかそれとも滝壺用にチョイスしてきたピンテール6を使うか迷う。結局、アスリート7SP改ゴースト・アユをチョイス。これはリップの後ろにウエイトを埋め込みウエイトをチューンしたものでどういう訳か元もとタイトウォブリングのアスリートがチューンによって超タイトウォブリングに成ってしまい、ウエイトをかませることによって超バランスなアスリートに化けていまい微妙なバランスでトウィッチで小気味よくダートするのが売りのアスリートの特徴を殺してしまった失敗作のチューンだが、頭が重たいので垂直に近い状態で沈み、超バランスで流れが乱れた所でも体制を崩さず引けるので何処かで出番が在るだろうと7㎝をチョイスの時には必ず一緒に持って来ていた。1投目、落ち込みにダイレクトに放り込む、トウィッチを掛けて引くがどうも上手くない。2投目はただ巻きで引いてみると小刻みにプルプルとちゃんとリップが水を噛み泳いでいる。そこで3投目はアクションをジャークに変えかなり派手なジャークを意識して落ち込みへ沈めて、ストップ&ゴーに近い様なジャーク3発目でゴンと来ました。少しドラグが出たが、難なくキャッチで23.5㎝のこれも体高あり、太った良いアマゴです。下の画像がそれで一緒に写っているのがやっと良い仕事をしたアスリート7SP改です。


 この後、「絶対良いのが居る」と言っていた鵜殿さんは私がキャッチしたアマゴの写真を撮影している間に尺クラスを見事に掛けたが残念ながらバラシてしまった様です。これを最後に持越川を退渓する事に。
 相変わらずネチネチ攻める2人、結局遡行距離は500mもない位だがそれぞれが2キャッチ、2バラシ、多数のチェイスで大満足。水量が落ち着いた頃合いにもっと下流からじっくり釣りたいと思うのでありました。