伊豆の渓流を考える日々

Fishing club HUSLER 伊豆前戦基地
伊豆の渓流、釣行報告等を書き留める。
渓流オフは海を楽しむ。

松川釣行(2007.06.23)

2007-06-30 | 松川・松川湖
伊東松川漁協の組合員で有りながら全然地元をやってなかった。今シーズン始めての伊東大川(松川)である。私が何故に松川にあまり行かないのか、組合員なので遊漁券を買って入って頂くお客さんの邪魔に成らないように気を使っているからで有ると書きたい処だが、実は非常に難しいから私の様なへっぽこルアーマンにはなかなか釣れない、釣れないからつまらない、つまらないからあまり行かないと成る訳です。今回もなかなか渋い結果でした。

釣行の内容に入る前に少し松川のご紹介。
伊東松川漁業協同組合が管理するエリアは伊東大川水系で奥野ダムによって出来た松川湖とダムの上下流である。トラウトマンが楽しめるのは鮎漁が始まる前のダムより下流で期間及びエリアが限定されるが毎年稚鮎と共に遡上するサツキマスも居たりして毎年わずかだが釣果が聞こえてくる。解禁前に成魚放流された魚が中心だが前年の生き残りやネイティブが混じり鮎を食べて育った体高の有りのピンピンの魚にもお目にかかかれるのですが、残念ながら今期は既にアマゴ漁は禁漁の為、来年のお楽しみです。
次に松川湖、ここは文字通り湖で定期的に放流される虹鱒が中心で上は70㎝から20㎝位の虹鱒が釣れる。放流も大小混ぜての放流の為、管理釣り場のそれとは違い深場に移動して鰭が回復した大きな個体も釣れるなど、必ず魚が居るとは限らずなかなか難しい場面も有るのです。アマゴも湖に入れているので時には尺上のアマゴも釣れることが有るのだが、私はあくまでも川に遡上してからのを狙います。
最後に松川湖バックウォーターから上流の渓流部分。渓流と言えるほどの川幅も無く、比較的緩い源流河川の様な感じ。奥野ダム公園の遊歩道の為に設置された飛び石(通称渡り石)が湖エリアと渓流エリアの境目、そこからダム周遊道路の白川橋までが途中簡単に入る事が出来ないで一区切り、そこから上流は林道が川伝いに整備されていて入渓ポイントが多く比較的入りやすい。全般にゴルジュぽい感じ、シートロッドでピンポイントを打っていくスタイルがピッタリな渓相。小さい川なのでニーブーツ(安全の為フェルト底)でも十分に遡行が出来るのもお手軽で良い感じ。全行程普通のルアーマンなら3時間程度なのもお手軽です。
この時期に成るとかなり上流まで虹鱒が遡上していて思わぬ大物とのやり取りてな事も有ったりだが、川幅があまりにも狭く、先行者が上った後は警戒心の強いアマゴはたとえ竿抜けポイントで有ってもなかなか渋い状況。後追いで獲るにはかなりのテクニシャンでなければ本当に難しい川なのです。自分の経験や釣友の釣果などを総合すると、朝ならば未だ薄暗い内から入るような戦陣争いを勝ち取る必要が有る。では夕方はどうか、イブニングです。フライマンが好んで止まないイブニングタイムでおって知るべし。以外に良いのが早朝組が上がってアマゴ達が落ち着きを取り戻す頃合い、そうです正午辺りが以外に良い思いが出来るのです。夏の時期でも日陰が多く川は涼しく案外快適に釣りを楽しむことが出来るのですな。

本題の釣行報告。
一応目覚ましをセットしたのが0330。目は覚めたがうだうだ、うとうとで結局家を出たのが0500、自宅からほんの15分ほどで到着だが先陣争いには当然負けです。まあ、法事前にチョイと楽しむのだからとあまり悲観せずにゆっくり仕度をして渡り石の所から入渓。朝一ならばアマゴのチェイスが有るポイントも今回は全然でやはり後追いかと、要所要所をチェクしようとほんの少し上った所でいきなりヒット、ドラグがチリッと泣く、レインボウです。30㎝とさほどな大きさではないのと細身の魚体な為少しのやり取りでキャッチ。そこそこに鰭が回復した魚でした。もうほんの少し上ると、護岸の石積み沿いの流れ途中バラが石積みの隙間から生えて流れに覆い被っている。何気なくバラの横を通すと、いきなり巨体がチェイス。トラウトチューンに触ることなく、バラが覆い被さる流れに戻っていきました。少し立ち位置を変えて今度はバラの下をドリフト気味に魚の鼻面をかすめるつもりで流すとバックリくわえてくれました。ちょっと大きい、少し下流の流れが広い所に出してやり取り、ドラグを出しながら右へ左へはたまた上流かと思えば下流と走るたびにロッド操作で方向を変えてやり浅瀬にずり込んでキャッチ。50㎝位の虹鱒でしたが、残念ながら尾鰭がまん丸で未だ全然回復してない魚体。写真も撮ることなくリリース。難なくキャッチできたが鰭が回復した魚ならばこうは行かない。
それにしても一度チェイスした魚がまた同じ所に戻り、アプローチは替えたものの同じルアーをバックリ。そういえば以前に河津川でこれよりも凄い事が有った。雄登が落ち込みの白泡の中を通したラピッドに巨体がゆっくりと付いてきたが、ルアーの方が早く追いきれないで私がいる所と石を隔てた流れに定位。雄登に居る位置を教えて今度はゆっくりとアプローチで鼻先にラピッドが来たところで大口を開けてくわえようとしたが食い損ねた。今度はシンキングで同じコースを通すように指示しまたもや鼻先のラピッドを加えようと大口を開けたがまたもやミス。私は目の前で起こっている光景に大興奮。光の加減で雄登には見えないらしく?マーク飛び交い。雄登に静かに私の横に来るように指示し、今度は私がトラウトチューンを鼻先に送り込むとまたもや大口、しかしラインが流れに引かれていまいミス。今度は雄登も目の前の光景に大興奮。今度は雄登だが興奮のあまりミスキャストで魚が少し位置を変えてしまったが未だ見えている。ほんの少し時間を置いて今一度雄登がチャレンジ。ドリフトを苦手とする雄登のラピッドに口は開けたがまたもやミスバイト。今度は私でカラーを変えて再チャレンジ、何回も見ていると流下してくるエサを追うというよりもその場でくわえる感じなので、上流にキャスとしてロッドを立ててトラウトチューンを見ながら細かなアクションを掛けながら鼻先へ誘導するとバックリくわえてくれました。あまり走る事は無かったがトルクフルるな引きでしばしやり取りの末雄登が構えるネットに頭を入れたが魚が大きすぎてネットから出てしまい、幸いフックが外れていなかったので再度のネットインで無事キャッチ。少し上流の釣り堀から逃げた魚には間違いないが、50㎝で体高があり、鰭もでかくてピンピン、おまけにえんじ色に近いような帯色で鼻曲がりの素晴らしい魚体でネイティブと言っても過言ではない位の魚でした。それにしても5回も大口を開けてのヒットとはビックリ、それも目と鼻の先の3m位の所での出来事で大興奮。話が大きくそれたがこれだから虹ちゃんも好きよ。
その後、は開けた場所でのチェイスはなく、木が覆い被さるエリアにさしかかった所で虹鱒のチェイス、魚の付き場を確認して再度のアプローチでヒット。今度の魚は走ります。鰭もかなり回復した30㎝位、添付した画像がこの魚です。
相変わらずアマゴのチェイスはないが小さいのが数匹アスリートの後ろを付いて来る魚がちらほら見え始め、少し前に放流した稚魚なのかハヤなのか疑問だったが、しばらくして判明10㎝そこそこのオチビちゃんアマゴがスレ掛かりで判明このまま居てくれれば来春楽しみ。
結局獲れたアマゴはスレ掛かりオチビちゃん1匹のみで白川橋の少ししたまで釣り上がったところで先行のフライマンに追い付きました。漁協の組合員でありまた釣友でもある方でした。御挨拶をして様子を聞いてから私はた退渓。虹鱒は白川橋よりかなり上まで遡上しているとの事。他の釣友の話しも合わせると白川橋よりも上の方がアマゴに出会えるチャンスは多そうな感じですな。

毎晩イカ釣りに精を出していてなかなかアップしなかったが始めての松川でのアップである。


河津川水系佐ヶ野川釣行(2007.06.24)

2007-06-24 | 河津川水系
今シーズン初の佐ヶ野川釣行である。前日は前の記事の通り、早朝松川ダム上をやり、法事に出席、1600に出発して、宇久須港でエギングの師匠である山梨のイカ釣り師さんと合流してエギング。しかし、「ボ」な結果。その後師と別れてミッドナイトまで岩地でエギをシャクるもこちらも「ボ」な結果で松崎、蓮台寺、河津と移動してから河津川の河畔で仮眠。一応0400にアラームで起きたものの予定の佐ヶ野川に移動していつもの駐車ポイントに移動したが、どうしても眠くてまた寝てしまった。再び起きたのは0800で寝過ごしました。結局入渓は0830。

佐ヶ野川は本流出合から国道414の橋までダラダラで橋下が大きな滝に成っている。滝から上流は大きな木が覆い被さるゴルジュで昼でも暗い感じで石にはコケが生えている。流れによって削られた岩盤と大石が折り重なり小滝を幾つも形成している感じで、河津川の中ではちょっと異質な感じ。
私がこのエリアの釣行する時には町道か農道かは解らないが滝から約1㎞位の所に掛かる橋の袂に駐車して遊歩道を下り滝の少し上から入るのがいつもの入り方。川沿いに下りながらあそこはどんなだろう、そこはどうだろうと考えながら下るのだが、今までに下りながら先行者を見かけてすごすごと帰ってきた時も有りましたが、今回は先行者の形跡も無く楽しめそうな感じでした。今回は未だ草刈りがされておらず人が歩いた形跡が解る。最近誰かが歩いた跡がはっきり読みとれたが蜘蛛の巣がしっかり張られていたので、本日の先行者では無さそうで一安心。普段はショートコースで他の川をやってから入るが今回はスタートで入渓と言っても寝坊したのでいつもと変わらない時間なんですがね。

今回は滝まで下らずに途中で入渓した。いざスタート。
今シーズン初の佐ヶ野川どうなんだろうとドキドキしながらのファーストキャスト。チェイス、それも2匹、サイズはさほどでもないが嬉しい。残念ながらフッキングには至らなかったが、始めて佐ヶ野川に入った時の事を思い出し期待が高まる。しかし、チェイスは有るもののフッキングしないのでちょっとイラっとしながら遡行を続ける。今までに何回かやっているが最初に入った時の印象が強く、あの時は暑い夏それも夏真っ盛りだったので強い流れの中でグッドサイズを幾つも釣る事が出来たので、この状態は不満だが魚が多いのは嬉しい。
ファーストキャッチは落差3尺位、川全部が段差で幾筋か流れが落ちる落ち込みが有り、下段は全面プール状に成っているが水深はさほどない、流れがすぼまる所に石が沈んでいて水深が増している感じ。文章で表現するのは難しいが、渓流に通っておられる方はつたない表現だけで想像して下さい。それぞれの落ち込みの上にトラウトチューンを着水させて端から落ち込みをチェックする。立ち位置、中間の石、狙う落ち込みが直線で通るコースのリトリーブ&トウィッチ、沈み石をかすめた所でヒット、18㎝のアマゴでした。落ち込みから追ってきてのバイトか石の影からのバイとかはかなりのロングでスタンスで狙って居たのでチェイスは見えず解らないが、とにかくヒット。テールのフックが口に外から掛かっていたのでトラウトチューンを追ってきて石により流れが変化して、アクションが変化した処でバイトとと私は考察する。
小滝を幾つか超えながら遡行、20㎝弱を2匹キャッチ、3匹バラシ、チェイス多数でこのコースの最終ポイントで最高のポイント。落差約1.5m、滝正面は岩盤、滝は1本で落ち込み太い、滝壺は水深が有り大きなプールを形成、右岸側から張り出した岩盤が有り滝からの流れがぶつかっている。プールから流れ出る辺りの中央に大岩、そんなロケーションのポイント。先ずは滝に向かって左側つまり右岸側にポジショニングして張り出し岩盤と大岩の間を通すとチビが2匹トラウトチューンの後を付いてきて微かに触って帰ってしまった。ちょっとへましたかもと思いつつ、張り出し岩盤際、ノーチェイス。やっぱドジったかと今度は大岩の際を通したトラウトチューンにアタック有りでフッキング。21㎝ヤマメで朱点無し、パーマークの具合でヤマメなのだが、顔つきはアマゴみたいでした。今度は大岩の右影(左岸)から張り出し岩盤に流れがぶつかる辺りを狙う。ほんの少し流れの上流側にトラウトチューンを落とし、ラインを張り気味にして岩盤にぶつかる間際までドリフトで沈めるて巻き始めリトリーブ&トウィッチスタート。魚が追いてきた、なかなかサイズだが途中で帰ってしまった。もう一度同じように引くと今度も魚が見えるそれも前のより大きい。巻をほんの少し遅くした処でヒット、Fishing club HUSLERのダービーにエントリー出来るサイズ、ゴリ巻きでキャッチしました。
26.5㎝ヤマメ、これも朱点がなくパーマークはヤマメの感じでも顔はアマゴのような丸みをおびている。最後に右岸岩盤際を通すとまたもやヒット。これもヤマメでした。

以前にもこのエリアでヤマメをキャッチしたことが有るが3連続とはビックリ。考えられることは2つ。1つは河津川漁協は昔から支流や源流には発眼らんの放流を行っているようだが意図的にもしくは間違ってヤマメを入れたのか。2つ目はこの支流の上流部に釣り堀を併設したキャンプ場が有り現在は閉鎖されており釣り堀は空っぽ、何が入っていたのか、閉鎖の時に魚はどうしたのか、古い案内看板にヤマメ宿なんてのが有るが気になるところ。

さて、今回なかなか良い感じだった。初回の爆釣の次に良いのではないだろうか、しかし、いつも途中の橋まででこれより上にはまともには入っていない、最上流は何回か入っているが、現在は静岡県の水産部が調査の為に禁漁に成っている。
未開のエリア調査・報告は河津川をホームと語る者として今後の課題である。



十数年ぶりのエサ釣り

2007-06-18 | 伊豆の海
本当に久しぶり、かれこれ十数年ぶりに堤防でエサ釣りをしました。息子の雄登とエサ釣りをしたのは始めてかもしれない。

 発端は私が勤務する会社の美人事務員さんから「友達とその方のお子さんに釣りを教えて欲しい」と依頼を受けた事です。釣り教室の生徒さんは小学校4年生と1年生の兄弟とそのお母さんで今までに殆ど釣りをした事が無いとのこと。
良いよと軽く返事をしたもののさてどんな釣りをやろうか考えてしまった。小1ではルアーは無理なので安全も考えて堤防の釣りをする事にしたのです。さて堤防の釣り、チョイ投げかサビキかそれとも・・・。結局、釣りの原点、鉤と糸と浮きと竿でエサを付けて魚と一対一の勝負。そうのべ竿、1本鉤の浮き釣りにしたのです。思い返せばガキの頃にオヤジに連れられて小鯵や鯖、メジナなどを堤防で釣ったのが私の釣り人生の始まりだった。

始めての釣りでは魚種は関係なく何しろ沢山釣れるのが良い。幸いこの時期ならイワシや小鯖、小メジナ、ネンブツダイが堤防の周りには沢山群れているので小さい鉤でアミエビを付ければ爆釣間違いなし。

宇佐美港奥の小堤防 06:00~11:30
日曜日の9:30に宇佐美港奥の堤防で待ち合わせ。私と息子は自分の釣りは出来ない事は判っていたので一足先、明け方から出掛けて行き息子はメタルジグを投げまくり最近回遊を始めてた鯖を狙うが全くダメ。私はエギでシャクリまくるがこちらも全然。何とかおみやげをと目論んだが見事にハズレ。待ち合わせの時間が近づく頃にライトタックルにチェンジしてルアーマンとしてはジグヘッド&ワームでネンブツダイを狙ってチャレンジ。夜ならばメバリングの外道で簡単に釣れるネンブツダイ、デイライトだとなかなか難しい。1gのメバル弾丸にグラスミノーSをセットしてキャスト、カーブフォールで沈めて海藻が繁茂する根際をスローリトリーブ、途中プルッとバイトが出るがフッキングしない、プルッ、スカの連続。合わせ方、タイミングを替えたりして何とか1匹キャッチ。さてこれからパターンを確立と言う処で本日の生徒さん達が到着の様子。私が駐車位置などを指示して戻ってくると雄登がネンブツダイと遊んでいると言うより遊ばれていた。私と同じくバイトは頻繁に有るのだがフッキングしなくて地団駄踏んでいたのです。彼も何とかキャッチしてニコニコしながら「ネンブー恐るべし!」なんて訳のワカラン事つぶやいておりました。

本日のゲスト(生徒さん)登場。小4、小1の兄弟とお母さん(美人)といつも見慣れた同僚の姉御の4人。「おはようございます。よろしくお願いします。」と挨拶もしっかり素直そうな良い感じの子供達。
先行されていた籠釣りの方の邪魔にならない様に気を付ける事などを説明してから、早速用意しておいた道具を説明しながらセット、子供達にはグラス渓流竿3mに道糸ナイロン1号にがまかつのハリス付金袖5号、玉浮き小をゴム管で止めるオーソドックスな仕掛け。先ずは子供達二人の道具をセットし、子供達からスタートでエサの付け方、投入のしかたをレクチャーしてアミコマセを少し撒き1投目。コマセに寄る魚を狙うので浮き下を短めにした仕掛けが馴染むかまじまないかの処で浮きが沈み横に走る。竿を上げファーストキャッチはトウゴロウイワシ、鉤の外し方などを教えて今度は自分でエサを付けて投入。何となくぎこちないが上手い事出来て今度は浮きの動きや合わせ方を一通りレクチャーし、順調に釣れるように成ったのを確認であとは助手の雄登に任せる。
私はお母さん用の仕掛けをセット、大人の女性だから子供達のより一寸太くて一寸長い、一寸高級な竿を用意、華厳4.5mに中の玉浮きな仕掛け。お母さんにも一通りレクチャーして1投目からヒットで大喜び。
トウゴロウイワシ、ネンブツダイが面白い様に釣れる。バケツに入れた魚をスカリに入れたり弱ったのはクーラーの中に入れたりで雄登と私は大忙しである。
そこそこに慣れてきて上の子とお母さんは一通り自分で出来る様に成った処で私達は一息付けた。様子を見ているとエサの付け方が悪かったりで結構エサを取られている。エサ付けのポイントや投入の仕方を細かく教え、上の子は夢中で釣りをしているが下の子は同じ魚ばかりなので飽きてきて竿を持ってあっちへ行ったりこっちへ来たり落ち着かない。付き添いで来た姉御が叱っているのが聞こえる。お母さんは釣りに夢中。そうこうしている中にコマセが効いてきたのか子メジナが寄りだした。先ずはお母さんにヒットで連続キャッチすると先にトウゴロウイワシが掛かってしまいなかなかメジナが捕れない長男が「お母さんぱっかいいな。」と一寸不満そうなので投入のタイミングや位置を教えると直ぐにメジナが掛かった。メジナは今までの魚と違い引きが違うので真剣で嬉しそう。
干潮時刻が近づくにつれて手前のブロックが顔を出し始めたのと、南東風が段々強く成り海が荒れてきたので移動する事にした。
道具を片付け、汚した堤防を流してから移動しました。
宇佐美での釣果
トウゴロウイワシ 多数、ネンブツダイ 多数、ネンブツダイに混じりクロホシイシモチ、メジナ 十数匹、スズメダイ 1匹。


伊東港東防波堤内側 12:00~16:00
風裏に成る堤防に移動してきた。干潮潮止まりで魚は宇佐美とはうって変わってなかなか渋くなかなか釣れない。コマセを打つとネンブツダイがちらほら見え、表層近くに小鯖が時々回ってきている。上の子は「釣れない。これが本当の釣り。」なんて一寸困惑気味。下の子は直ぐに飽きてしまい竿を置いてウロウロし始める。そうです行けば必ず釣れる訳では有りません。
伊東港でのファーストヒットはネンブツダイで下の子がほったらかしにした竿で姉御が捕った。1匹出た事でみんなに再びスイッチが入るがなかなか釣れない。ほんの少し場所を移動するのとこの機会に昼食を摂る。
潮が動き始めるとコマセに鯖が沢山寄り始めてきた、見ていると鉤の付いたエサをくわえるが違和感を感じて直ぐに吐き出していまう様である。鉤をワンサイズ落として再会。しかし、当たりは出るが合わせのタイミングが合わずなかなか捕れない宇佐美のトウゴロウとは違い少し難しい。上の子は一寸早い、今度は一寸遅かったと試行錯誤しながらやっと1匹を掛けて嬉しそうです。苦労して掛けた魚には別のうれしさが有ることは私も雄登も承知しているので私達も嬉しい。それからはエサを摂られながらも順調に数を伸ばしていく。
横を見ると姉御も1匹捕ったことでいつの間にか真剣モード。お母さんはタイミングが合わず苦労している様子。
コマセもサシエサも残り少なく成って来たがまだまだやりたそうなので、雄登にアミコマセとサシエサの調達を指示。助手をお願いした雄登は実によく働いてくれる。こんな時の為にMyキャラバンに搭載してある折りたたみ自転車を組み立てて程なく調達してきた。
新しいエサも調達した処で親子対決を提案。大人と子供のハンディーをカバーすべくお母さんに雄登、長男に私がサポートに付いてバトルスタート。長男順調に数を伸ばす中お母さんは相変わらずタイミングが合わずになかなか掛けれない。親子バトルでワイワイやっていると飽きてウロウロしていた下の子が「俺も釣りやりてー。けど竿がねえ。」姉御が「ハイハイ」と言いながら一向に竿を渡さない。あまり言うので姉御も仕方なく竿を返したがやはりタイミングが合わずになかなか釣れない。
お母さんはなかなか数が伸びない中、長男に大差を付けられた処で3匹目のあと次のコールは4のはずが「14」と鯖読みを始める始末。みんなでこれぞ正しく「サバヨミ」だと大笑いした処でお母さんギブアップ。
バトル終了で今度は釣れていない下の子の為にスキンサビキをセットした。私がルアーにハマル前に夕涼みがてら家族で堤防の小物釣りをしていた頃に買ってそのまま道具箱の中に眠っていた奴でちょっと怪しいがコマセを撒いて投入するとちゃんと掛かる。それもいっぺんに2匹でエサを付ける必要もなく簡単で下の子も俄然やる気を取り戻した。それを見ていた長男はいっぺんに幾つも掛かる弟を見て「いいな、一度に沢山捕れて」でエサ釣りからサビキにシフト。しかし、セットしたサビキはさっきのよりもっと怪しい感じでピラピラが溶けかけてるのも有ったりでどうも反応が悪いので魚の皮化けのサビキにチェンジして再会で今度は反応が良い。なかなか2匹3匹いっぺんには掛からないが弟のより1本多く鉤が付いてご満悦の様子でした。サビキ投入で残り少ないコマセを撒きながらラストスパートで数を更に伸ばしてコマセ終了でストップフィッシング。
雄登に堤防を流すのやコマセバケツの洗うのやらを頼んで私は親子に竿の仕舞い方やメンテナンスを教えて、前日に調達して置いたハリス付の鉤や釣り糸、浮きやガン玉それにスキンサビキ仕掛けなどを小箱に入れたセットと子供達が使った竿をプレゼントして釣り教室は終了。
伊東港の釣果
ネンブツダイ 数匹、小鯖 多数

釣った魚は宇佐美を撤収する時もそうしたのだが、全て食べると言うことで、活かして置いた食べるのには厳しいような小さいのは逃がして食べられるのをお持ち帰りでお別れしたのです。
後にお母さんから頂いたメールによると子供達は沢山釣れて大満足との事、魚図鑑を見ては自分たちの釣った魚を確認したりと、これから堤防に通う日曜日が増えそうということでした。

雄登も私も楽しんでもらえて満足であり、いつもと違いほんわかモードの釣りで楽しい1日を過ごすことが出来たのでこれも良い感じです。

皆さんとお別れした後、雄登と話をしたのですが、彼は今回みたいな堤防の小物釣りを家族でやったことが無いのです。そういえば彼が未だ赤ん坊の頃はやっていたのだが、その後私がルアーにハマってしまい、彼が物心付いた頃には家族で釣りと言えばライトタックルを持ってメッキや根魚を狙って伊豆半島をランガンする様に成っていたことも有り、彼のファーストフィッシュは下田で捕った12㎝のカサゴで1/16ozジグヘッドにグラスミノーSグローをセットし、岩の隙間に落とし込んでのヒットで今でも鮮明に覚えているとのこと、そういえばそんなことも有ったと事を思い出し、親子で大喜びしたことも思い出した。更に自分はキープしたかったが、私に小さいからリリースしろと言われて泣く々リリースしたようです。そんな彼もコマセに寄ってくるトウゴロウイワシや小鯖を見て「これならクラスミノーSSで釣れるんじゃねえ」とか、ばかばか釣れるのも良いけど俺はやっぱあれこれやってルアーで釣った方が良いななんていつの間にか一人前のルアーマンに成っているのだが、エサ釣り経験を経てルアーを始めたkidなどと比べると餌釣りを経験せぬままルアーに入った雄登とアクションや狙うポイントなど微妙に違うのはエサ釣りの経験の違いなのではないだろうか。

今回、エサを付けての浮き釣りをやってもらったのは正解だったと思う。古代から鉤にエサを付けて魚を捕るこれが釣り本来の姿のような気がする。海でも川でも湖でも基本中の基本の釣り。エサ釣りの後少しサビキ釣りをしたのだが、これは正しく漁の感じ。

最後に雄登には感謝です。自分の釣りは全く出来ずに子供達の世話やらなにやら良く動いてくれた。丁寧かつ確実な指示で子供達も信頼を寄せていた様子。彼の成長を見れた気がした。




 




河津川釣行(2007.06.10)

2007-06-11 | 河津川水系
約1ヶ月ぶりの渓流釣行です。何となく私としては渓流に行くのならゆっくりじっくり釣りをしたいので、行けてない1ヶ月の間に半日用事とかで行こうと思えば行けた機会が何回か有ったが、ついついお手軽なエギングに走ってしまい、実に久しぶりの渓流でした。

入渓したのは私のホームリバーの「河津川」、その中でも居間のような感じのポイント「大堰堤~大滝」である。
前日は釣友がエギングをやりに伊東に来ていたのでお付き合いで金曜の晩から土曜の昼近くまで殆ど寝ずにシャクリまくりでヘトヘト状態、その上帰ってからも何かと用事が舞い込み1時間ごとに起こされるわで、朝は起きられませんでした。その上、いつもなら前日にワレットにアスリートをチョイスしてベストに入れて車に積み込みまでしているのに今回はまったく出来ていません。起床0500、オクで「アスリートF9の4本セット」に入札していたのを思い出し、落札できていたので処理を済ませ、装備を積み込み出発出来たのは0600頃でした。
出発前にうっかり天気予報を見忘れたので携帯で確認、河津方面は終日曇りのはずが、出発直後から雨が降り始め段々強くなり天気予報はハズレです。予定としては本流の未だやれていないべざい岩~佐ヶ野川出合をやってそのまま佐ヶ野川を上ろうと考えていたが、峰大橋に着いた0700には土砂降りで雷まで鳴っている。いつもの河童の処に車を留めて待機、川の状態は笹濁り程度で水位は見た目ではさほど上がっていないが、携帯でサイポスレーダーの水位と上流側の雨量計を確認し、気象レーダーの雲の様子、時系列予報など最近は便利な世の中携帯で色々知る事が出来る。今無理して入渓するとちょっとヤバそう。平水より10㎝位水位が上がっている。河津川の本流は10㎝水位が上がると途中遡行が困難な所が何ヶ所も有るので本流はヤバイ感じ。今一度、気象レーダー確認で10時過ぎには雨が上がりそう、今シーズンは未だハスラーのダービーにエントリー出来るサイズが獲れていないのでサイズが出る本流筋を出来ればやりたい。と言うことで解禁直後に入った大堰堤~大滝間」に入ることにして移動。ここは知り尽くしている上、この位の増水なら問題なく遡行出来るし、あまり濁りも入らない。
未だ雨が降っているのでどうせなら雨が上がってから川に入ろうとMyキャラバンの中でワレットに入れるアスリートをチョイスしながら時間をつぶす、いつもながらあれやこれや考えながら30本以上のアスリートを入れるのだが、河津川の場合せいぜい5本も使えば良いのに、いつもパンパンに入れてしまうのです。

すっかり雨も上がったのでいざ入渓。いつもより多い水量、副堤の水叩きを横切るのは危険そうなので少し下流に下り川を渡ることにする。折角だから昨年度に工事を終えたばかりなのでまさかとは思いつつも河床に良い感じで石が入っているので一応アスリートを通してみるとチェイスが有る。アップクロスで2回ほど上流側を探るとそれぞれチェイス。しかし、ヒットまでは至らない。今度は下流側にダウンクロスで石をなめトウィッチをかけながらリトリーブ。アスリートのキラの近くで別のキラが見えたが触らずで今度は少しコースを替えて、またキラが見えたのでチョイストップでヒット。形は小さいが幸先の良いスタート。その後ダウンで数回アスリートを通すが反応が無くなったので、今一度アップで上流側の様子を見ると今度はヒット。これも小さいが、連続ヒットで嬉しい。それにも増していじった後の川にこんなに早く魚が戻っていたのがもっと嬉しい。自分も土木屋の端くれなのだがとかく土木屋は平らに均したがるが、魚にとっては適度に石が入り複雑な流れを作るのが良い、ここは正しくそれである。きっと工事に携わった人間が川や魚のことを良く知った人だったのだろう。
川を渡り、流路工の護岸に設置されたステップを登って副堤の右岸天端に、そこから本堤の右岸天端に登りバックウォーターへ、4月末にハスラーの例会でここに入った会長組が堰堤の溜まりにも魚が居たとの事なので一応チェックしたが今回はノーチェイス。
水温測定、13度で春の時と変わらない。年に何回も入る場所だけにポイントには覚えが有るので先ずは春ポイントをチェックするが、魚の姿が少ない感じがする。もしや抜かれしまったのかと不安が過ぎる。しかし、小さいのがちらほら居るようなので大丈夫の様である。少し上った辺りから初夏ポイントもチェックしてみると石の脇から飛び出してくるチェイスでヒット。しかし、バレてしまった。相変わらずの下手くそだが、魚の方も幾分か食いが浅い感じです。既に魚は夏に移行しつつ有るようで、その後も比較的流れが有り、水深の有るポイントでのヒットが多いが、バラシも多い。結局バックウォーターから中間位まででヒット多数。キャッチはわずかの2匹それも小さめのアマゴで写真も撮らずにリリース。このエリアで私が最も好きな区間に入った。上を見上げると河津七滝ループ橋が真上に見える所で今までに良い魚に出会えている場所だが、岩からずり落ちたり、岩の上で転倒したりした所でもあるので、慎重に遡行する。先ずは右岸寄りの流れでキャッチ。まあまあの22㎝のエントリーサイズは有りそうなので写真撮影をしようとネットに魚を横たえシャッターを切ろうとした処で脱走されちゃいました。今回も感じたのだがどうもこの区間は大きい魚が着くようで比較的大きめのアマゴが居る感じです。
その後も順調にヒットするが、順調にバラすの連続。河津川は伊豆の他の川と比べて水温は低く目なのだが13度と解禁当初に入ったときと変わらないのと魚の掛かりが浅いことから察するにあと2~3度水温が高く安定していたのだろうがここ数日肌寒い陽気がだったので、急に水温が下がり、掛かりの浅さにつながったのではないだろうか。しかし、魚の出方は正しく初夏の頃の感じで水温の変化でほんの少しダッシュが鈍り浅い掛かりと私の下手っぴとの相乗効果でバラシと成ったようです。

さてこのエリアでのもう一つの楽しみの場所が近づいてきた。河津七滝の景勝地で有りながらどういう訳かここ大滝には旅館の露天風呂やらプールが護岸に有るので夏の海でなくても水着のお姉ちゃんの姿が間近に拝めるのです。今位の気候に成ると寒くないので、露天風呂を転々とするお姉ちゃんもバスタオルなど羽織らずに歩き回るのでこれまた良い時期なんですが、見たく無くてもおばさんやおっちゃんももれなく居る。むしろそっちが殆どなんですけとね。魚の方は滝壺から供給された魚が着いていて入れ替わり立ち替わり観光客が護岸を通るので人の姿に驚いて警戒するような事は無く比較的良い感じでルアーにアタックして来るのでこちらも楽しいのです。プールの真ん前、遊歩道から底が丸見えな、両側から岩盤が迫るスリットのようなポイントへロングディスタンスでアプローチ。丁度スリットを抜けてひらきの所でヒット。ドラグが出る。「大きそう」バラシて成るものかと慎重にやり取りして寄せて来たらなんとスレ掛かりです。食い損ねて反転の時にフロントフックが掛かり、その後のローリングでラインを尾鰭の付け根に巻きご丁寧にもリアフックがラインに掛かっていました。ラインブレイク以外バレるはずが有りません。ドラグを出して期待させたがサイズはさほどでも無いがエントリーサイズだったので一応検寸(24.0㎝)して写真を撮りました。
その後は観光客が釣りをしていたので川から上がり遊歩道をトコトコ。水着姿で露天風呂で遊ぶ観光客に混じって腰に剣鉈を付けた渓流フル装備姿の釣り人が同じ遊歩道を歩いているのです。いつもながらの異様な光景。
最後に大滝の滝壺をやって仕上げです。私としては滝壺の釣りは何となくガキの頃経験した釣り堀のイメージがあって好きでは無いのですが、とにかく釣れるのと、たまに大きなのが掛かるので必ずチェックします。このエリアに入る時は必ずアスリートのピンテール6(最近はトラウトチューンHW)をワレットに忍ばせて行くのですが、先ずはトラウトチューンで様子をみると1投目からヒット。しかし、バラシ。2投目、3投目と連続ヒットするもことごとくバラシと調子が悪い。4投目でやっとキャッチ出来た。ブルーバックのアマゴです。水深の深い所に生息するトラウトはブルーバックに成るようですが河津川ではここだけだと思います。仲間内では「鯖アマゴ」と読んでいるのですが、今回の鯖アマゴは小さいサイズでした。ノーマルなトラウトチューンで当たりが遠のいたのでピンテール6にチェンジで滝壺に沈めてスローリトリーブに小刻みなシェイクでまた連続ヒット連続バラシ、巻き合わせ、ロッドワークを駆使するもやっと2匹追加で終了。足下まで寄せてからバレた中には大きいのもいたので残念です。いつも思うことだがSSS-60Siはここには不向き、もう少しロングでパワーの有るロッドが欲しいとこだがまさか2本持って遡行も出来ないので、そのうちに河津七滝の全ての滝壺を観光客が出てくる前にやってみようかと思うのですが、もともと滝壺の釣り自体があまり好みでない私のこといつになる事やらですけどね。

1ヶ月ぶりの渓流だったがいつにも増してバラシが多かった。文中にも書いたが水温の急な変化で掛かりが浅いのもバレる原因の一つだろうが、ヒットからのリーリングやロッドワークによろしくない点が有るのだと思う。原因を見つけて直さなければいつまで経っても下手っぴのままだな。と反省したのでしたが、反射神経、運動神経が鈍いのはどうにも成らないから困るな。
これも反省材料なのだが写真が下手です。今回もピンぼけやらネットで頭が隠れているやらの画像ばかりで使えるのが無い。仕方ないので今回のポイント、堰堤のバックウォーターから少し上った辺りの渓相の画像を付けることにします。