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斉藤一徳が信州四賀の情報をお届けします。

「失職レストラン」 その1

2006年07月18日 | ちょっと堅い話


 惣万佳代子さん(「このゆびとーまれ」代表」)  X  岩川徹さん(元秋田県鷹巣町長)


 略歴

    惣万さん:日赤看護婦から転身して、デイサービス「このゆびとーまれ」開設

          赤ちゃんからお年寄りまで、障害者も一緒にケアする施設

          その方式と、柔軟な補助金の出し方が「富山型」と呼ばれる

          最高の「富山弁」です。(懐かしかった!)

 

    岩川さん:元秋田県鷹巣町長。

          日本における「デンマーク型」ケアタウンたかのす開設。

          3期12年勤めるも2003年の選挙で破れ、福祉先進地の礎が崩れる

          詳しくは、こちらから



  福祉を考える人達にとって、憧れの場所 「ケアタウンたかのす」と「富山型」。その2人の対談です。周囲の方たちも、福祉関係者が多いのか、かなり反応が強かった。印象に残った事柄をピックアップします。


 ・「富山型」とは、「赤ちゃんからお年寄り、障害者までを一緒にケアする」ことのみを言うのではなく、そんな複合施設に柔軟に補助金を出す仕組みを含めてそう呼ぶそうです。最初、県の補助金がもらえないか相談しても、赤ちゃんだけ、年寄りだけなら出せるが、複合では出せないと言われた。そうこうしているうちに、複合施設でも「あの、お堅い富山県」が補助金を出してくれるようになったそうです。北陸出身の私から見ても、かなり画期的なことだと思います。


 ・いまは、運営が「黒字」になっているので、補助金はもらっていないとのこと。補助金をもらうと、自治体の方を少しは向かないといけないので、今のままでいければよいそう。この発言に、「感嘆」の声多数。「黒字」運営がかなり衝撃の様でした。


 ・今度、秋篠宮さんが視察に来るそうです。今は、その対応にすごく大変。入居者や職員から「ところで、秋篠宮ってだれ?」との声に、「紀子さまのだんな」と返答。「すごーい!!」とみんなビックリ、でも、本当に準備が大変。


 ・鷹巣町では、通常の基準以上のケアも利用者10%負担で実施していたとのこと。介護度5のある人は算定60万円の10%6万円負担で介護を受けていた。通常は上限38万円なので、その10%3.8万円と差額22万円の合計25.8万円の負担とのこと。そのために「介護保険料」は他の地域よりも高く、住民は納得していた。


 ・落選した今、「ケアタウンたかのす」の運営はかなりトーンダウンしている。選挙のときに、自分の思いを十分に伝えられなかったので、2年後の選挙では、各戸を回り「思い」をしっかり伝えたい。事実上の「出○宣言」。



 ・ちょっと本筋から外れますが、赤ちゃんの出産は「土日月が減少」「13時から14時がピーク」。何で?どうしてこうなるの?  陣痛促進剤のせいだそうです。通常は「亡くなるのと生まれるのは深夜が最も多くなる」はず。福祉も、出産も、医療も、効率が最優先されている昨今。すごくおっかない!

 

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2 コメント

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儲け (ittoku)
2006-07-20 21:06:55
 介護福祉は、あまり「儲かる仕事」ではないような気がします。せいぜいが、「プラマイゼロ」なのかもしれません。それと、ある所で読みましたが、「儲けはウンチみたいなものです。当たり前のことを、当たり前にやっていれば、自然と出てきます」との事です。うなずけました。

返信する
富山式 (くりりん)
2006-07-20 00:52:59
今、福祉介護セミナーを受けています。

その中でやはり富山式というのが有名のようで、話題に上がりました。

どこでも、介護福祉をどのように仕事に結び付けようか?と考えているようですね。
返信する

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