信州四賀から

斉藤一徳が信州四賀の情報をお届けします。

四賀の「松茸山」に、農薬散布 2013.7.17

2013年07月18日 | 徒然日記

松本市四賀地区

この地でも、「松枯れ」がかなり発生してきて、
深刻さを増しています。
昨年から「四賀地区松枯れ対策協議会」と「松本市耕地林務課」が協議を重ね、
今年、松本市内で初めて、「松枯れ対策」の「農薬」を
無人ラジコンヘリで 空中から散布することになりました。

この散布農薬は、「ネオニコチノイド系」農薬です。
私たちは、いろいろな研究結果から、
胎児や乳幼児には特に危険だと思い、
散布を中止してもらうように活動してきましたが、
松本の回答はいつも、「国で認可された『安全』な農薬です」
ということで、今年の散布を中止してもらうことはできませんでした。

この、「ネオニコチノド系農薬:マツグリーン」は、
1年に2回散布しなければいけません。
最初の散布6月20日。
2回目は、7月17日。

1回目、2回目とも、散布状況を確認してきました。

7月17日 4時48分 藤池地区で散布開始。

 

梢から5m以内に散布する予定ですが、
見ている範囲で、かなり高い場合があり、

4時53分 四賀支所に電話して、「高いのではないか」と伝えました。
       現場に伝えるとの返答で、その後、市の職員さんも
       「現場に伝えたからね」と報告。

5時6分  ヘリの飛んでいる方向から生暖かい風が吹いてきて、
       変な臭いがします。時々鼻に刺激があり、喉もいがらっぽくなります。
       目の前をツバメが横切りますが、
       農薬を浴びた昆虫を捕食するのかと思うと、切なくなります。

 

そのうちの、目の前の散布地の下に新たなヘリコプターと作業員が来て、
そのすぐ上で、農薬散布。
あの人達のしている「マスク」は、簡単なマスクで、
作業員の健康は大丈夫かと心配になりますが、
「国の認可した『安全』な農薬」なので、
もしかすると、大丈夫なのでしょうか?

 

農薬散布に反対してきた仲間と一緒に見ていましたが、
喉のいがらっぽさを訴えいる仲間もあり、
隣の家には、ちいさな子供も住んでいるし、
不安いっぱいです。

そんな中で、地元からこんな声が出ているそうです。

「あの山には『松茸』なんかでない!」
「松茸が出るのは、奥の鉄塔の立っている下だ!」
「松茸山を守るからということで散布に賛成したが、どこ撒いてるだ!」
「誰が、あんな松茸の生えない山に撒くことに決めたんだ!」
「あの山は、『○○家』の山だ。個人の利益のために税金で撒くのか?」
等々。

 

松茸山を守るための「農薬散布」ですが、
奥の鉄塔付近の松茸山には撒かず、手前の松茸の生えない山に撒く。

何か、不思議です。

どちらにしても、「農薬散布した土地から生えた『松茸』は食べたくない」
(まあ、松茸を食べる機会はありませんが・・・) 

一度農薬散布を始めると、
松枯れが止まるまでか、松枯れが進んで農薬散布の意味がなくなるまで続きます。
なるべく早く、散布を止めたいと思って活動してゆきます。 

 

コメント
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