糸崎公朗ブログ1・路上ネイチャー協会

写真家・糸崎公朗のブログです。『子供の科学』と『デジカメWatch』で連載をしています。

ヤノイスフシアブラムシ

2007年12月21日 | カメムシ目

落葉間近のコナラの葉裏に、アブラムシが・・・


と思ったけど、拡大すると似た仲間のキジラミの一種のようだ。
羽のある方がもちろん成虫。


幼虫は陸の生物とは思えない異様な姿をしている。
しかしこれは拡大して見てるから分かることで、実際の大きさは2mmほどなので単なる粒にしか見えない。


さらに画像をピクセル等倍に拡大して分かったのだが、体に生えている毛?は透明のストロー状になっている。
自然の造形にはすべて意味があるのか、意味もなく造形に凝るのが自然の本質なのか・・・?

小平市玉川上水沿い
GRDⅡ
E-410 14-45mmリバース改造レンズ

*ヤノイスフシアブラムシでした。

メイガの一種?

2007年12月19日 | チョウ目

何の木か不明ですが、枯れたつぼみが不自然にぶら下がっていたのが目に付いた。


案の定、中に虫が・・・


上記画像のピクセル等倍切り出し。
メイガの幼虫だろうか?
可愛そうなことをしたが、人間は他の生物の命を奪うことで知識を食べる存在でもあるので、仕方がないと言える。

国分寺市
GRDⅡ

アザミウマの一種

2007年12月18日 | アザミウマ目

ヤツデの葉の裏にいた、2mmほどの極小昆虫。
暖かい時期はアザミをはじめ、あらゆる花の中でみられる。

オリンパスE-410に、14-45mmリバース改造レンズの最大倍率で撮影。
被写界深度が極端に浅く、ピント合わせが非常に困難ですが、何とか手持ちで撮ることがでる。


同じ被写体を、パナソニックFZ18にレイノックス高倍率クローズアップレンズを付けて撮影。
広角ズームのリバースより高倍率に撮れたので驚いた。


上記2枚をピクセル等倍で切り出し比較してみた。
上のE-410はちょっとピンボケに見えるが、改造レンズだし、高倍率撮影に伴う回折現象もあるだろうし、これが限界。
下のFX18は、あくまでコンパクトデジカメの画質といったところかもしれない。

国分寺市エックス山

ハエの一種

2007年12月17日 | ハエ目

よく見かけるけど名前が分からないハエ・・・
GX100で撮影。


夜なので動かないのをいいことに、高倍率マクロで撮ってみましたが、難しすぎです。
いろいろ撮ってるうちに、ノソノソと動き出してしまいました。

OLYMPUS E-410 ズイコー20mmマクロ
国分寺市エックス山

クリオオアブラムシ(アブラツボ)

2007年12月16日 | カメムシ目

この時期のクリオオアブラムシは冬眠のため木の幹に集合しており、枝に残っているものはこのように体に穴が開いて死んでたりしてます。
これはアブラコバチに寄生されたからで、この幼虫はアブラムシの体内を食い尽くした後、皮だけになったアブラムシの内側を糸で補強し、その中でサナギになり、ハチに羽化すると穴を開けて脱出し、このような「アブラムシの壷」が残るわけです。
本当は、これを専門用語でマミイ(ミイラの意味)と呼ぶらしいのですが、どうも分かりにくく、アブラコバチがアブラムシを利用して作るんだから「アブラツボ」で良いんじゃないかと思うわけです。

ところで、こんな被写体でなんですが、機材の撮り比べをしてみました。
これはオリンパスE-410に35mmマクロ+1.4倍テレコンを装着、内蔵ストロボ+簡易ディフューザー、絞りF8での撮影です。


次はCaplio GX100の望遠マクロ15mm(70mm相当)で、内蔵ストロボにディフューザー装着、絞りF8、ISO64での撮影。
絞りが同じでも、撮像素子のサイズが違うので被写界深度も違います。


こちらはLUMIX DMC-FZ18に、レイノックスのクローズアップレンズM-250を装着、内蔵ストロボのみで撮影、焦点距離40mm(240mm相当)で、絞りF8、ISO100です。
ワーキングディスタンスが10cmくらいあるので、ディフューザー無しでも内蔵ストロボが使え、しかもアブラツボの穴の奥にまで光が回っています。


上記3枚の写真を、ピクセル等倍で切り出して並べてみました。
左からE-410、GX100、FZ18です。

E-410はマクロレンズの優秀さもあって、画面全体でシャープでボケも自然です。

GX100はE-410にせまる描写ですが、ボケが汚かったり、画面周辺でピントが悪くなったり、一眼レフのマクロレンズには及びません。
しかし、コンパクトデジカメのズームレンズであることを考慮すると、かなり良いんじゃないかと思います。

FZ18は左二枚に比べるとノイズが多く、ディテールがつぶれ気味です。
これは低感度がISO100までしか設定出来ないことの弊害ではないかと想像しますが、操作性が良いカメラだけにちょっと残念です。