ヤツデの葉の裏にいた、2mmほどの極小昆虫。
暖かい時期はアザミをはじめ、あらゆる花の中でみられる。
オリンパスE-410に、14-45mmリバース改造レンズの最大倍率で撮影。
被写界深度が極端に浅く、ピント合わせが非常に困難ですが、何とか手持ちで撮ることがでる。
同じ被写体を、パナソニックFZ18にレイノックス高倍率クローズアップレンズを付けて撮影。
広角ズームのリバースより高倍率に撮れたので驚いた。
上記2枚をピクセル等倍で切り出し比較してみた。
上のE-410はちょっとピンボケに見えるが、改造レンズだし、高倍率撮影に伴う回折現象もあるだろうし、これが限界。
下のFX18は、あくまでコンパクトデジカメの画質といったところかもしれない。
国分寺市エックス山
この時期のクリオオアブラムシは冬眠のため木の幹に集合しており、枝に残っているものはこのように体に穴が開いて死んでたりしてます。
これはアブラコバチに寄生されたからで、この幼虫はアブラムシの体内を食い尽くした後、皮だけになったアブラムシの内側を糸で補強し、その中でサナギになり、ハチに羽化すると穴を開けて脱出し、このような「アブラムシの壷」が残るわけです。
本当は、これを専門用語でマミイ(ミイラの意味)と呼ぶらしいのですが、どうも分かりにくく、アブラコバチがアブラムシを利用して作るんだから「アブラツボ」で良いんじゃないかと思うわけです。
ところで、こんな被写体でなんですが、機材の撮り比べをしてみました。
これはオリンパスE-410に35mmマクロ+1.4倍テレコンを装着、内蔵ストロボ+簡易ディフューザー、絞りF8での撮影です。
次はCaplio GX100の望遠マクロ15mm(70mm相当)で、内蔵ストロボにディフューザー装着、絞りF8、ISO64での撮影。
絞りが同じでも、撮像素子のサイズが違うので被写界深度も違います。
こちらはLUMIX DMC-FZ18に、レイノックスのクローズアップレンズM-250を装着、内蔵ストロボのみで撮影、焦点距離40mm(240mm相当)で、絞りF8、ISO100です。
ワーキングディスタンスが10cmくらいあるので、ディフューザー無しでも内蔵ストロボが使え、しかもアブラツボの穴の奥にまで光が回っています。
上記3枚の写真を、ピクセル等倍で切り出して並べてみました。
左からE-410、GX100、FZ18です。
E-410はマクロレンズの優秀さもあって、画面全体でシャープでボケも自然です。
GX100はE-410にせまる描写ですが、ボケが汚かったり、画面周辺でピントが悪くなったり、一眼レフのマクロレンズには及びません。
しかし、コンパクトデジカメのズームレンズであることを考慮すると、かなり良いんじゃないかと思います。
FZ18は左二枚に比べるとノイズが多く、ディテールがつぶれ気味です。
これは低感度がISO100までしか設定出来ないことの弊害ではないかと想像しますが、操作性が良いカメラだけにちょっと残念です。