糸崎公朗ブログ1・路上ネイチャー協会

写真家・糸崎公朗のブログです。『子供の科学』と『デジカメWatch』で連載をしています。

クリオオアブラムシ

2007年12月11日 | カメムシ目

4mmほどもある大型のアブラムシ。
LUMIX FZ18に、レイノックスのM250というクローズアップレンズを付け、最大倍率で撮影してみた。
被写体からレンズ先端までの距離が10cmくらいもあり、そのおかげで内蔵ストロボだけで照明できてしまうのが便利。


同じレンズの最低倍率で。
これだけ沢山いるとキモチワルイと思う人もいるだろうが、黒いスーツのサラリーマンが大勢集まってると思えば印象も変わるだろう。
赤い粒は卵で、単為生殖のメスが生んだものだ。
つまり、サラリーマンが単為生殖で次々と社員を生み、企業がどんどん拡大する・・・といったイメージだろうか?
この企業の業務は、樹木(マテバシイ)の汁を吸ってお尻から蜜を出し、それを取引先の別会社の社員(アリ)に供給することだ。
アリの会社は蜜を提供してもらうお返しに、アブラムシの会社の警護を引き受けているらしい。
しかし現在アリの会社は冬季休業中で、このアブラムシたちも定年退職前に卵を産んで、来年度の業務を次世代の社員に託すのである。
ちなみに、アリのほかにクロスズメバチの会社の社員も蜜を求めてやってくるが、この企業とは正式な業務提供はないようで、クロスズメバチの会社員はおこぼれの蜜を頂戴するだけのようだ。


・・・などというバカ話はともかく、GR DIGITALⅡで撮影するとこんな感じに。

国分寺市